フットバス、いわゆる足湯は自宅でも手軽に行える方法です。その効果は、体を温める以外にも様々あります。
効果をより高めるためにも、フットバスのやり方を覚えておきましょう。
この記事の目次
フットバスの4つの効果
フットバスによる効果は主に4つあります。それぞれ詳しくご紹介します。
冷えの解消&予防
足元をしっかり温めることによって、全身の血行が促進されます。そのため、これまで悩まされていたつらい冷え性も改善していくことでしょう。冷え症の予防にも役立ちますよ。
予防のためにはフットバスを継続することが大切です。寒い時期だけではなく暖かい時期でも継続していれば、寒い時期の極端な冷えや夏場のエアコンによる冷えを予防することができます。
便秘の解消&予防
足元が暖まると、内臓にも良い効果を与えてくれます。胃腸が温まることで便秘の改善、そして予防にも繋がるでしょう。
足元が冷えていたり、血行が悪くなっていると腸の働きも悪くなるので、便秘に悩まされやすくなってしまいます。フットバスを繰り返すことで、便秘知らずの体に導いてくれますよ。
代謝アップでダイエット効果まで
フットバスは足元だけでなく、全身の血行を促進してくれる方法です。そのため血行が促進された体内は代謝がアップし、老廃物の排出や脂肪の燃焼効果が向上していきます。ダイエットをしている方や、スタイルの維持を心がけている方にもフットバスはとてもおすすめです。
関節の痛みなどを和らげる
近年では年齢が若い方でも、様々な関節痛などに悩まされることが増えています。日々の疲れを取り除き、関節の痛みや肩こりと腰痛などの改善にもフットバスは効果的です。上記の通り、血行が促進されることで凝り固まった筋肉がほぐされ、痛みを緩和してくれるのです。
フットバスの2つのメリット
フットバスは半身浴や岩盤浴とは違い、自宅でも手軽に行う事ができます。フットバスのメリットをご紹介します。
冬場でも手軽に行える
半身浴などの場合、真冬の寒い時に行うのは嫌ですよね。どうしても寒さから、ためらってしまう事があります。また温度差が激しいので、体調を崩してしまう事も考えられます。
フットバスならお部屋の中で手軽に行う事が出来ますので、真冬でも問題ありません。お洋服を脱ぐ必要がなく足元だけですので、寒い思いをせずに体を温めることができるのです。寒さで凍えていた体も、フットバスを行うことでポカポカと温まることでしょう。
低コストでできる
フットバスは足を入れる容器、そしてお湯があればいつでも簡単に行える方法です。そのため、半身浴や岩盤浴のようにコストのかかるものではありません。
半身浴は浴槽にお湯をためるコストがかかりますね。岩盤浴ならば、サロンや温浴施設に出向くコストがかかります。フットバスならお金をかけず、リーズナブルに行えるメリットもあるのです。
おすすめフットバス容器4選
フットバスを行う際には、足を入れるための容器が必要です。フットバス専用のアイテムも販売されていますが、わざわざ購入しなくても手軽なものでできますよ。
フットバス専用のアイテムには振動機能などもついていますが、特にこうした機能にこだわらない方は、身近な容器を使ってフットバスを行いましょう。
深めの洗面器
お風呂で使うための洗面器があれば、簡単にフットバスができます。ただしふくらはぎまでお湯につけるやり方が効果的ですので、深さのある洗面器を準備しましょう。
ホームセンターなどに行くと深さのある洗面器が販売されているので、それを購入すれば良いですね。お好みに合わせてペインティングなどをすれば、見た目も可愛くなりますよ。
大きめのバケツ
ちょうど良いサイズの洗面器が見つからない場合には、大きめのバケツでも良いでしょう。ただし、バケツは底の部分が狭くなっているので、両足がすっぽり入る大きさのものを選んでください。
キッチン用の深い桶
近年100円ショップに行くと、キッチン用品がたくさん並んでいます。キッチンで食器を洗うための桶も様々なものがありますね。
深さがしっかりとあり、両足を入れることができれば、キッチン用の桶をフットバスに使用するのも良いでしょう。ただし、キッチン用とフットバスの併用は避けましょうね。
エアープール
小さなタイプのエアープールであれば、使わない時には小さく畳んでおくことができます。ただしエアープールは熱いお湯を入れてしまうと破れることがあるので、お湯の温度には注意してください。
また破れてしまうとお部屋などでフットバスをしている場合、少々大変なことになります。エアープールを使う場合には、お風呂場やバルコニーなどが良いかもしれません。
フットバスの正しいやり方は?3つのポイント
それでは続いて、フットバスの具体的なやり方をご紹介していきます。といっても難しいものではありませんので、気負わずに始めてみましょう。
お湯の温度は42度
フットバスに適したお湯の温度は42度です。もちろんお好みに合わせて、41度でも43度でも構いません。ただし、あまりにも熱い温度の場合は、火傷をしてしまうことがあるので注意してください。
またフットバスは最低でも10分程度続けた方が良いです。お湯の温度が熱いと続けることができませんね。これを考えた場合にも、心地よいと感じる42度前後が最適なのです。
差し湯を準備しておく
フットバスは浴槽とは違い、洗面器やバケツなどの容器で行うことになります。そのため、途中でお湯の温度がどんどん下がってしまうでしょう。特に冬場は温度が下がるのも非常に早いです。
温度が下がった時には、すぐさま温度を上げられるように「差し湯」を準備しておきましょう。ケトルや大きめの水筒に熱く沸かしたお湯を入れておくと便利です。温度が下がったら少しずつ差し湯をしてお湯の温度をキープしましょう。
差し湯をする場合には、足の上に直接お湯が当たると火傷をするリスクがあります。容器の端のほうから少しずつ足しましょう。
両足を入れてリラックスする
フットバスの効果をしっかり得るためには、両足を同時に行うことが重要です。片足ずつで行った場合には、温まる速度も遅く、ベストな状態で効果を得ることができません。しっかりと丸容器の中に両足を入れてリラックスしましょう。
また、リラックスするためにもリビングでテレビを見ながら行う方法や、本を読む、音楽を聴くなどといった方法を取り入れると良いですよ。
気分の悪い時は無理をしない
フットバスは、風邪を引いていてお風呂に入れない時でも効果的な方法です。ただし体調が悪いときや、フットバスをしていて気分が悪くなった時には無理をせず中止しましょう。無理をしてまで行う必要はありません。
体調の良い時に行うだけでも、充分に効果を得ることができます。風邪の初期症状などであればフットバスを行っても構いませんが、高熱が出ている時やゾクゾクと寒気がしていて動くのも辛い時などは、素直にフットバスをお休みしましょう。
フットバスの効果を上げる5つのコツ
上記のような方法でフットバスを行えば、しっかり効果を得ることができます。またフットバスを行う際はリラックスが必要不可欠です。フットバスで高い効果を得たい場合には、以下で紹介する方法を取り入れてみることをおすすめします。
フットバスの前に水分補給をする
フットバスを行う前には、必ず水分補給をしましょう。上でもお話しした通り、フットバスは全身の代謝がよくなります。代謝がよくなることで、たくさんの汗をかくので水分は大切です。
あらかじめ水分補給をしておけば、汗をかいて脱水症状になってしまうこともありませんね。また体内で血液がドロドロになってしまう心配もないでしょう。コップ一杯程度のお水を飲んでからフットバスを行うと良いですよ。
ハーブティなどを飲む
気分をリラックスさせるために、ハーブティなどを飲みながらフットバスをするのもおすすめの方法になります。その日の気分によって様々なハーブティを飲んでみましょう。
フットバスで体がポカポカと温まるので、ハーブティは熱々のものではなく人肌程度に冷ましたものや、常温のものがお勧めです。
塩や重曹をいれる
塩や重曹には消臭効果、そして角質を柔らかくしてくれる効果があります。フットバスをする際に、大さじ3杯程度の塩または重曹を入れてみましょう。
体を温めてくれる効果もあり、お湯が冷めにくくなるメリットもありますよ。お湯だけでフットバスをするよりも塩や重曹を入れた方が、早く体もポカポカと暖まります。
ゴルフボールをいれる
フットバスの中にゴルフボールを入れて、足の裏でコロコロと転がしましょう。足の裏には沢山のツボがあり、全身のコリをほぐしながら血行促進に役立ってくれます。さらにゴルフボールをふくらはぎに当て、弱い力でマッサージをするのもおすすめです。
アロマオイルをいれる
リラックス効果を高めるために、アロマオイルを使う方法もおすすめです。アロマオイルは自分の好みで選びましょう。柑橘類の香りやミントの香り、ラベンダーの香りなど気分に合わせて変えてみるのも良いですね。
一度に使用するアロマオイルの量は2、3滴程度ですので10mlのアロマオイルをボトルで購入しておけば、とても長持ちしますよ。100円ショップでもアロマオイルが購入できるので、数種類揃えておくと日替わりで違う香りを楽しめます。
手軽にできるフットバス(足湯)を取り入れてみよう
「冷え性の解消と予防」「便秘の予防と解消」「老廃物の排出や脂肪燃焼の効果がアップ」「関節の痛みを和らげる」
・フットバスのメリット
「冬場でも手軽に行える」「お金をかけずに低コストでできる」
・フットバスの容器を選ぶポイント
「ふくらはぎまでお湯が入る洗面器」「両足がすっぽりと入る大きめのバケツ」「キッチン用の深い桶」「エアープール」
・フットバスの正しいやり方
「お湯の温度は42度が適温」「差し湯を準備しておき、湯の温度が下がらないようにキープする」「両足同時に行い、リラックスする」「気分の悪い時は無理をしない」
・フットバスの効果を上げる方法
「フットバス前に水分補給をする」「常温のハーブティーなどを飲む」「塩や重曹を入れると効果アップ」「ゴルフボールを入れて足裏で転がすと血行促進効果アップ」「アロマオイルでリラックス感アップ」
フットバスは自宅でも手軽に出来ることを紹介しました。フットバスを続けて、冷えやむくみとはサヨナラしましょう。
血行を促進し、ダイエット効果や美脚効果にも期待が持てるので、体をすっきりさせたいという方もぜひお試しください。