履きなれない靴で1日歩き回った、いつもより少し激しい運動をした。そんなちょっとしたことで、お尻の筋肉は痛くなってしまうものです。しかし、そんなときに限って肝心な対処方法がわからないという方もいます。
そこで、ここではお尻が筋肉痛で痛いとき、対処に最適なストレッチやマッサージを紹介します。それぞれの方法によって手順が異なるので、自分に合っているものを実践してみましょう!
この記事の目次
お尻が筋肉痛になる原因
そもそもお尻が筋肉痛になる原因とは、どういうものにあるのでしょうか。例えばよくあるのが、登山で頑張りすぎてしまった翌日以降に筋肉痛になる、というように運動から来るものです。
山を登るとき、人間は下半身にものすごく力を入れています。本来はふくらはぎや太ももの筋肉が支えるのですが、そのときお尻の筋肉も使っています。
普段使っていないお尻の筋肉を使えば、筋肉が普段よりも疲労して壊れやすくなってしまいます。よく「お尻が割れる」と表現する方も多いですが、実際にお尻の筋肉が割れてしまっている感覚に近いものがあるかも知れません。
普段運動をしていない人が急激な運動をすると、お尻が痛くなってしまうこともあるので注意しましょう。当然ですが、筋肉痛になった時には、お尻に負担のかかることは厳禁です。
お尻の筋肉痛の対処法1:指圧マッサージ
お尻が痛いと感じた時には、筋肉が傷付いてしまっている場合が多いです。筋肉というのは、鍛えれば鍛えるほどに傷付いて、また強化されていきます。それを繰り返すことで、人間の身体は頑丈になっていくのです。
しかし、お尻を鍛えるのは正直かなり大変です。その鍛えていない状態で筋肉痛になれば、お尻に激しい痛みが発生してしまうことになります。
そうなると筋肉が凝り固まっている可能性もあるため、指圧マッサージでほぐしていくのがおすすめです。指圧マッサージによって筋肉をほぐしていくと、こわばっていた筋肉が柔らかくなっていきます。
まずは自分の手で揉んでみて、筋肉がこわばっている箇所があれば、ゆっくりと時間をかけてほぐしてみましょう。
ただ、痛みが激しい場合は、あまり強く指圧しすぎないことが重要です。あまりにも力強く揉んでしまうと、それによって逆に筋肉が傷付いてしまうこともあります。
痛みで力加減などはわかると思いますが、自分のお尻の痛みと相談しながら、実践するようにしてください。心配であればプロに指圧してもらうのもありです。
ちなみに、指圧する場合は、親指の平を使ってギュッギュッと押すようにしてください。そうすることで、全体的に揉みほぐすことができます。
お尻の筋肉痛の対処法2:テニスボールマッサージ
お尻が痛いときに活用されているのが、テニスボールマッサージです。これは文字通りテニスボールを使ったマッサージ方法となっていて、そのやり方は人によってさまざまです。その中でも、効果的な方法をこちらでは紹介します。
まずはテニスボールとタオルを用意しましょう。テニスボールを床に置き、その上にタオルをかけたら、そこにお尻を当てるように仰向けになります。この時、お尻にある側面のくぼみを意識して、テニスボールがちょうど良く当たるように調整していきます。
筋肉痛の場合は、痛みを感じるポイントもおおよそ見当が付くはずなので、そちらには当たらないようにマッサージしていくと良いですね。
片方のくぼみをテニスボールでマッサージしたあとは、もう片方もマッサージしてください。こうやって両方のお尻をほぐしていくことによって、痛みが軽減する場合もあります。また、血液循環も良くなるため、お尻の血行も良くなります。
筋肉痛は血行不良で悪化する可能性もあるため、全体的に血行を良くしていくことも重要なポイントです。テニスボールを自分の手に持って、お尻の上で転がすようにマッサージしても効果があります。
お尻の筋肉痛の対処法3:整体ストレッチ
整体を活用したストレッチは、お尻の筋肉痛に効果的です。そもそも整体には、身体のズレた部分を元通りにする力があります。お尻の筋肉が痛い場合、腰骨や骨盤などと関係していることもあるのです。ズレでゆがんだ骨を正しい位置に戻すことで、お尻の痛みを軽減させることもできます。
一度筋肉痛になってしまうと、そこは痛み続けるのですが、正常な骨の位置に戻すことによって回復を早めたり、筋肉痛になりにくい身体を作ったりすることも可能です。整体は素人がやるには難しいので、やってもらいたいと思ったら、専門の整体師に相談するようにしましょう。
また、整体でストレッチしてもらう場合は、お尻が筋肉痛だということをあらかじめ伝えておくようにしてくださいね。しっかりと筋肉を伸ばすことができるので、伸縮性のある筋肉を作ることにも役立ちます。
ただ、整体師の中には、腕があまり良くない人もいます。資格がなくても開業できるということもあって、変な整体師に掴まってしまう可能性もなくはないので、事前にしっかり口コミや評判を見てから選ぶようにしてください。
お尻の筋肉痛の対処法4:コルセットとストレッチ
お尻の筋肉がこわばっているときは、柔らかくするためにストレッチをするのもオススメですが、お尻の筋肉を痛めている場合は、コルセットの活用も検討しましょう。
コルセットによって腰やお尻の位置を固定しつつストレッチをすれば、負担を軽減することができます。筋肉を伸ばすことはできて、なおかつ負担は軽減できるので、筋肉痛対策としてかなり有効です。
近年はコルセットも安く手に入りますが、腰をしっかりガードして、お尻の筋肉もガッチリ守れるものが好ましいです。お尻が筋肉痛になるという方は、普段運動していないことも多いので、何度も筋肉痛になる可能性があります。
人間はそれを繰り返して頑丈な肉体になっていくので、新しい筋肉が生まれるまでは辛抱しなくてはなりません。
ストレッチをしなくても、お尻の筋肉が痛いときにはコルセットがおすすめです。腰を正しい位置に保ってくれるので、お尻にかかる負担も軽減できます。お尻が痛くても日常生活は送らなければならないですし、そういう場合はコルセットを活用してみましょう。
ただ、コルセットをつけたからと言って、筋肉痛なのに無理な行動するのは良くありません。できれば安静にして、筋肉痛が自然と治まってくるのを待つようにしてください。
なお、お尻が筋肉痛になるのは、もともとの筋肉量が少ないからだとも言えます。日頃から適度に運動するようにし、定期的に筋肉を付けられる環境を作っていくことも、筋肉痛予防として大切です。
お尻の筋肉痛の対処法5:ハムストリングスストレッチ
体操では良く使われているハムストリングスですが、ここを日常生活で鍛えている人はあまりいません。
ハムストリングスというのは、太もも周辺の筋肉のことを言い、ここをストレッチすることでお尻の筋肉痛が軽減する可能性があります。方法はとてもシンプルかつ簡単なので、やってみる価値はあるのではないでしょうか。
まず、部屋にマットになるものを敷いておき、その上に股を開いて座ります。両足の形がL字になる程度に開いて座ってください。そのまま、右の足先を手で掴んでストレッチします。その後、逆の左の足先を手で掴んで同じようにストレッチを行います。
痛い場合は無理をせずに、足首や膝に手を当てるようにして、太ももの筋肉を伸ばすようにしてください。これによってお尻の筋肉が徐々に柔らかくなり、痛みの軽減効果に期待できます。
ハムストリングスを常に鍛えておけば、お尻が筋肉痛になることは避けられます。筋肉痛の初期原因の多くは、筋肉量の不足にあります。女性にも多いですし、最近は男性でも筋肉量が少ない方が増えているそうです。
そういう状態で突然ランニングを始めたり、登山に行ったり、激しいスポーツをしたりすると筋肉痛になるのです。
お尻の筋肉痛は時間経過で治る
ここまで色々なマッサージやストレッチを紹介してきました。しかし、筋肉痛というのは早くて1日、遅くても3日で治るものです。それでもお尻の痛みが治らない場合は、他の病気を考えてみる必要があります。
例えば、お尻が痛くなる原因の一つとして、椎間板ヘルニアが挙げられます。椎間板ヘルニアは腰骨の病気ですが、腰骨が潰れることによってお尻への負担も大きくなるのです。それが原因になっていることも考えられます。
何日か様子を見てみて、それでも治らない場合は病院で診察してもらうことをオススメしたいです。ただ、多くの場合は数日以内に治ります。
そして、筋肉が強化されて、新しいお尻に生まれ変わるのです。それを繰り返していると、そもそも筋肉痛に悩まされるということがなくなってくるでしょう。
お尻を普段から使っている方は多くありません。歩くだけでも鍛えられますし、ちょっとしたスクワットでも鍛えられます。マッサージやストレッチも重要ですが、まずは筋肉を鍛えて、そもそも筋肉痛になりにくい状態を作っていくことも必要なのです。
お尻が痛いときはマッサージやストレッチがおすすめ
・お尻の筋肉痛は時間経過で基本的には治るが、椎間板ヘルニアの可能性もある
・お尻の筋肉痛の対処方法
「指圧マッサージをする」「テニスボールを使ったマッサージをする」「整体ストレッチをする」「コルセットとストレッチをする」「ハムストリングスストレッチをする」
お尻が痛くて悩んでいる方は、筋肉痛を疑いましょう。こちらで紹介したマッサージやストレッチを使えば、筋肉痛が軽減できるかも知れません。確実に保証できるものではないですが、試してみる価値はあると思います。
それでも治らない場合は、ちゃんと病院で診察を受けるようにしてくださいね。