女性の大学教授は、どんな仕事をしていて、どのくらい給料をもらっているのか気になりませんか?
大学教授は自分の好きな分野の研究をしていて、何となく楽しそうな仕事と思うかもしれませんが、実は大変なことも多い仕事なんです。
女性の大学教授は、現時点では少ないですが、今後はどんどん増えていくことが予想されます。
大学教授を目指したいという女性のために、女性の大学教授の給料・年収や仕事内容、なる方法などをまとめました。
女性の大学教授の給料・年収
女性の大学教授の給料や年収を見ていきましょう。大学教授という職業は、かなり稼いでいるイメージがあると思いますが、本当に稼ぐことはできるのか?
女性の大学教授は男性の大学教授と同じくらいの給料をもらえるのかを、厚生労働省の「平成29年賃金構造基本統計調査」のデータから見ていきましょう。
女性の大学教授の給料は高い!
厚生労働省の「平成29年賃金構造基本統計調査」によると、女性の大学教授の給料・年収は次のようになっています。
・ボーナス=254万3700円
・年収=969万900円
女性の大学教授は、1000万円にはギリギリ届かないくらいの年収を稼ぐことができるんですね。
女性で年収1000万円を稼げる仕事は、なかなかないですから、大学教授は文句なく高収入の仕事と言えるでしょう。
では、女性の大学教授の年収は男性の大学教授と比べるとどうなのかを見ていきましょう。一般的に男性の給料に比べると、女性の給料は低いですが、大学教授はどうなのでしょうか?
男性の大学教授の給料・年収はこちらです。
・ボーナス=283万2600円
・年収=1070万1000円
男性の大学教授の年収は、1000万円オーバーですので、女性の大学教授よりはやや高いです。ただ、明らかに「男女差がある」というほどの差ではありませんし、誤差範囲ないかなと思います。
まとめると、女性大学教授は年収1000万円程度は稼ぐことができるし、性別の差はほとんどないということになります。
大学講師になるだけでもそこそこの給料
大学教授になると、女性でも年収1000万円程度を稼ぐことができます。ただ、大学教授に慣れるのは、一般的に40代後半からですよね。若い人だと30代で大学教授のポストにつくこともありますが、基本的には40代後半以上の大学教授が多いです。
では、大学教授になる前はどのくらいの給料になるのでしょうか?女性の大学講師や女性の准教授の給料も調べてみました。
・給料=43万4100円
・ボーナス=136万7500円
・年収=657万6700円
・給料=52万1000円
・ボーナス=198万2400円
・年収=823万4400円
女性の大学教授の仕事内容
女性の大学教授の仕事内容を見ていきましょう。
大学教授の仕事って、どんなものだと思いますか?女性だから男性の大学教授とは違う特別な仕事をするんでしょうか?
女性の大学教授の仕事を詳しく説明していきます。
女性の大学教授の仕事は男性と同じ
女性の大学教授の仕事は、男性の大学教授と全く同じです。大学教授という職業は、男女平等の世界です。
だから、男性だから「こんな仕事をする」とか女性だから「こんな仕事をする」ということはないのです。
「いくら平等と言っても、会議になればお茶出しをしたりするんじゃないの?」と思うかもしれませんが、大学教授が出席する会議は、基本的に事務員が準備しますので、女性だからお茶くみをしなければいけないということもないんです。
大学教授は男女の区別なく、男性と肩を並べて仕事をすることができる職業であり、逆に言えば「女性だから」という甘えは許されない職業と言えるのです。
女性の大学教授の仕事内容
では、女性の大学教授の仕事内容を具体的に説明していきます。今から説明する仕事内容は、女性の大学教授だけでなく、男性の大学教授にも共通するものですね。
女性の大学教授の仕事は、主に次の3つに分けることができます。
2.教育
3.大学運営(学務)
2.教育
女性の大学教授は、学生の指導も大切な仕事です。講義をしたり、卒論の添削やアドバイスをしたりなどですね。
講義のコマ数は大学やその女性教授の研究分野によって違いますが、週に4~10コマほどを受け持つことが多いようです。
また、ゼミの学生を指導しながら、自分自身も若い学生から刺激を受けている女性大学教授は多いです。次世代の研究者を育てるのも、大学教授の大切な仕事なんです。
3.大学運営(学務)
女性の大学教授は、大学運営も仕事の1つになります。大学の教員人事や教育カリキュラム、大学内での企画、学内研究紀要の編纂などについて、決定・管理・執行するのも大学教授の仕事です。
これらの学務のために、教授会などの会議が定期的に開かれますし、それに関する書類作成なども大学教授が行います。
女性が大学教授になるのは狭き門を突破する必要がある
女性の大学教授は、男性の大学教授と同じ仕事をしますし、男性大学教授と同じくらいの給料をもらえる仕事です。
ただ、女性が大学教授になりたいと思っても、なかなか狭き門であり、簡単に大学教授になれるわけではないことは知っておかないといけません。
女性の大学教授はまだまだ少ない
女性の大学教授は、男女平等の世界で男性と肩を並べて働ける職業です。ただ、女性の大学教授はまだまだとても少ないのが現状なんです。
内閣府の「大学等の女性教員数」によると、平成28年度の女性大学教授の数や割合は次のようになっています。
・国立大学=6109人(13.4%)
大学教授自体が出世競争に勝たないといけない
女性の大学教授の割合はとても少ないので、女性が大学教授になるのは大変です。そして、男女関係なく大学教授になるのはかなりの狭き門になります。
一般的に大学教授になるには、大学院を修了後にそのまま大学の研究室に残り、研究を続けていきます。
そして、研究成果を出し、論文が認められるようになると、講師のポストが与えられ、さらに准教授に出世し、最終的にようやく大学教授になることができるんです。
大学教授を目指して研究室に残ったのに、講師にすらなれなかったという人はたくさんいます。
女性が大学教授になるなら男性との競争に勝つ必要がある
女性が大学教授になるためには、男性との競争に勝つ必要があります。
看護学や栄養学、女性学など女性が中心の研究分野なら、女性が大学教授になることは珍しいことではないのですが、それ以外の分野だと、まだまだ男性が強いことが多いです。
また、女性は妊娠・出産などで、一時的に研究を中断しなければいけないこともあります。
そこで、男性のライバルに差をつけられてしまうことも少なくありません。研究に夢中になり、ライバルに差をつけられたくないからと、結婚や妊娠のタイミングを逃してしまった女性の大学教授もいるんです。
女性が大学教授になるのは、男性との競争に勝って、狭き門を突破する必要があるんですね。
女性の大学教授の給料・年収・仕事内容・なる方法についての総まとめ
「59万5600円」「年収は969万900円」
・女性の大学教授の仕事は男性と同じ
・女性の大学教授の仕事内容「研究」「教育」「大学運営(学務)」
・大学教授になる方法
「男女関係なく、大学教授への道は狭き門」「女性が大学教授になるなら、男性との競争に勝たなければならない」
女性の大学教授の給料・年収や仕事内容、女性が大学教授になる方法などをまとめましたが、いかがでしたか?
女性の大学教授は高収入の仕事ですが、女性が大学教授にまで上り詰めるのは本当に大変です。
看護学など一部の分野を別にすれば、まだまだ男性が多い世界ですが、女性の大学教授が増えてきているのは間違いないですから、あなたも頑張って大学教授を目指してみてはいかがですか?