現代社会で社会人として生きている20代、30代、40代、50代の方は、将来のことを考えて収入の中から優先的に貯金を行うようです。
今回は年代別の平均貯金額と、うまく貯金をするコツについてご紹介します。
今の時代貯金をすることは非常に重要!
この記事を閲覧してくださっている皆さんは、現在、どれほど貯金があるでしょうか。今の時代、貯金の大切さが非常に際立っています。いつリストラされるかもわからず、自分自身の病気やけが、事故などで急にお金を稼げなくなる可能性が無限大にあるからです。
非常に不安定なこの時代に、日本全体の消費者が貯蓄の大切さに目を向けています。毎日節約を堅実に行い、貯蓄額を増やしています。しかし、実際のところどのくらい貯金すればよいのでしょうか?
それは年収によって異なりますし、年代によってこれから必要になるお金の種類も異なることでしょう。それで、今回は、年代別の貯金平均額をご紹介していきたいと思います。自分の当てはまる年代の貯金平均額と、自分の貯金額を比較してみるのはいかがですか?
なかなか家族や友人とはお金の話が出来ないので、わからずに悩んでいる、という方もここで全国の人たちの貯金を知ることが出来るのでお勧めですよ。
貯金が順調にできる人とできない人の違い
まず初めに、世の中には貯金をしなければという気持ちはあっても、なかなか順調にお金が貯まらない、という方がおられます。しかし、計画通り着実にお金をためていくことのできる人もいます。
同じように考えているはずなのになぜお金が貯まらないのでしょうか?まず、お金を順調に貯めて行くために必要な貯金方法から考えていきましょう。その後、貯金がうまくいかない人と、貯金が成功しやすい人の特徴についていくつか取り上げていきたいと思います。
2つの貯金方法
まずは、貯金を成功させやすい貯金方法を2つ取り上げます。この方法をすでに行っている人は、かなり貯金額が高いのではないでしょうか?しっかり貯金と支出の口座を分けていたり、使う前に貯金を前もって取り分ける人たちは計画的な貯金を行うことが出来るはずです。
①貯金用の口座を作る
まず、おすすめな貯金方法は貯金用の口座を作るという方法です。なぜこの方法を取っている人は貯金に成功しやすいのでしょうか?これには2つの理由があります。
①簡単に引き出せない
②定期預金を選べば金利の恩恵を受けられる
支出と収入の口座には、振り込まれたり、振り込んだり、引き出したりする様々な手続きが記帳されます。このような口座に合わせて貯金していくと混同されてしまい。どれほど貯金していて、どれほどのお金は使っていいのか、ということが分からなくなってしまいます。
ですから、あるだけ使ってしまうというようなことにはならないように、貯金用の口座と普段使っている口座とを分けるようにしましょう。
くわえて、定期預金口座を作ることで、金利の恩恵を受けることが出来ます。一定期間お金を出すことがないため、普通預金の金利よりも高くお得なのです。長期的な目で見ればいくらか貯金額が勝手に増えていくということになります。
②給料から天引き
ふたつめの貯金が出来る人の貯金方法は「給料から天引き」というものです。給料から天引きすることで貯金が貯まるというのはどういうことでしょうか?この方法の利点は次のようなものがあります。
①手取りと貯蓄がわけられる
②毎月自動的に貯金できる
③金利が高い場合が多い
④貯蓄奨励金が出る会社もある
このようなメリットがあります。まず、給料を貰う前からすでに貯蓄のためのお金がわけられているため、無駄遣いしてしまうということが絶対にありません。さらに、毎月自動的に更新され、貯金がたまっていくので、自分が何かしなければいけないという訳ではありません。
そのため、めんどくささを感じることなく自然に貯まるのを待つということが出来るのです。さらに、普段使いの口座で貯金するよりも、金利が高くなったり、なかには奨励金が出る会社もあるため、効率よく貯金をふやしていくことが出来るのも大きなメリットであるといえるでしょう。
貯金できない人の理由4つ
では、貯金がたまりやすい方法を2つ考えたところで、貯金できない人の特徴を調べていきましょう。もしこの特徴に当てはまるものがあれば、少し改善していく必要があるかもしれません。
どうしようもない原因もありますが、今ある状況の中で少しでも貯金額を増やしていくためにできることを考えていきましょう。
①給料が安い
まず、良く貯金が貯まらないという理由で挙げられるのは「給料が安いから」というものです。給料はすべて支出で消えていくため、貯金するお金などが残らない、ということです。毎月カツカツで生活しておられる方にとっては、貯金すること自体困難なのかもしれません。
給料がいつか上がるから、と考えてはいたものの、なかなか思ったようにはならず、手取りが少なすぎて本当に困っている、という人も少なくありません。
こうした場合は、ちょっとした努力で貯金がホイホイたまっていくようなものではありません。切り詰めている生活をさらに節約術を使いこなして生活していかなければならないでしょう。新たな収入源を増やす、という方法も必要になるかもしれません。
②お金が消える
なぜか、お金が消えてしまうから思うように貯金できない、という方もおられます。これはいったいどういうことなのでしょうか?貯金出来るはずのお金があるのにいつの間にか消えてしまうのでしょうか?そんなことは起こるはずがありません。
例えば永久脱毛のために大金を使い果たしてしまった、不妊治療費が思った以上に高額だった、引越しでお金がなくなった。などという理由が考えられます。
お菓子や趣味など小さなことに思える出費でも、塵も積もれば山となるように、貯金額が山になればいいのですが、支出額がどんどん増えていき、なかなか貯まらないということになってしまうのです。
できるだけ衝動買いを抑えて、本当にその支出は必要なのかという点を、慎重に考えるようにしましょう。
③目標額が高すぎる
目標値が高すぎて、なかなか貯金額がたまらない、という考えの方もいます。この場合は貯金が成功していないわけではなく、目標値の設定が非現実的だったのかもしれません。自分の年代や年収にあった目標貯金額を設定するようにしましょう。
少しずつでも毎月計画的に貯金していけば、必ず貯まります。いざというときには役に立つお金が貯まっていることでしょう。
こうした適切な貯金額を決めるためにも、年代別の平均貯金額を知っておくと良いでしょう。のちほど年代別の平均貯金額についてご紹介します。
④結婚でマイナスになった
女性にありがちな、貯金額が増えない一つの理由は「結婚した」という環境の変化です。配偶者がお金にルーズであったり、結婚した相手の貯金がなくて結婚費用に貯金を使い果たした、ということもあります。
結婚費用はかなり多額の出費となりますし、その後にも家族が増えれば様々な場面でお金が必要となることでしょう。そうなるとなかなか貯金がたまらず、支出額だけが増えていき、それまでに貯めていた貯金さえ崩さなければいけなくなる、ということもあり得ます。
結婚する前から、結婚後のお金の管理や、結婚するのにあたってかかる費用の分担などを話し合っておくと、貯金額が一気に少なくなったり、貯金がなかなかできない、というようになることを避けられるでしょう。
貯金が順調に貯まる人の理由4つ
では、貯金が貯まる人はどんな方法を使っているのでしょうか?うまく貯まらない人とはいったい何が違うというのでしょうか。計画的に順調に貯金をためていく人の特徴をご紹介します。
①無駄遣いしない
まず、一番大切なのは無駄遣いしないことを心に固く決めているということです。せっかく貯金していても、これが欲しい、これがしたい、と考えてすぐに使ってしまうようでは、貯金は一向にたまりません。
本当に必要なもののためにお金を使い、無駄遣いはしなければ必然と貯金はたまっていくのです。
②金額を決める
毎月の貯金額を決めているという人もいます。自分の収入額に妥当と思われる金額を毎月着実にためていけば、必ず、貯金は増えていきます。
今月はこれだけ余ったから貯金しておこうという考え方では、いつになっても貯金はたまりません。毎月同じ金額であるからこそ計画的に、貯金をためていくことが出来るのでしょう。
③常に残高を把握している
常に口座の残高を把握しており、どれだけのお金を使えるのか、今月どれだけ貯蓄されているのか、といったことを知っています。これは非常に大切なことです。
なぜなら、自分の持っているお金の種類や額を把握しておけば、無駄遣いしてしまうことはありませんし、使えるお金がないのに使ってしまった、ということも防げるからです。
④家計管理をしっかりとしている
家計管理をしっかりしている女性は貯金額も多いといわれています。なぜならできるところでしっかりと把握し、必要なものはきちんと購入し、お金のやりくりを上手に行うことが出来ているからです。
何にお金をどのくらい使ったのかという記録は、簡単で不必要に思えるかもしれませんが、実際は非常に重要です。
年代別の平均貯金額
では、年代別の平均貯金額を調べていきましょう。
年代 | 単身世帯 | 2人以上世帯 |
20代 | 287万円 | 385万円 |
30代 | 957万円 | 612万円 |
40代 | 1594万円 | 939万円 |
50代 | 2431万円 | 1650万円 |
60代 | 2462万円 | 1963万円 |
これは金融広報中央委員会が作成した世論調査によるものです。しかし、もしかしたらこの表を見て目の玉が転がり出しそうになるくらい、驚いた、という方もおられるでしょう。
実際、このような平均額は出ていますが、この調査の対象者の中には貯金額が0という人もいたからです。
独身の方が貯金額が多い傾向にあることが分かります。特に30代以降は家族が増えていくにつれて育児費や介護費などの様々な出費がかさむことで、貯金が難しくなっていくからです。
しかし、独身の場合は年齢が上がれば上がるほど独身貴族状態となり、貯金額はどんどん増えていきます。
しかし、これはあくまでも貯金の平均額であり、同じ年代であってもこれほどの貯金額を持っていないという人の方が多いでしょう。ですから一つの目安として、目標設定することもできますね。
貯金を確実に行う4つのコツ
将来何が起きるかわからない為、あらかじめしっかり貯金しておくことは大切です。では、どのようにすれば貯金を殖やすことが出来るでしょうか?これら4つの方法がおすすめです。
①無理のない金額を設定
②貯金目標を常にする
③先取り貯蓄
④在宅ワーク
先ほど見た年代別の平均貯金額と照らし合わせながら、無理のない程度で目標貯金額を設定しましょう。貯金することをいつも目標として掲げ、貯金の大切さを忘れないようにすることが大切です。
さらに、この先どんなことがあるだろうか、と想像して、貯金額を先取りすると良いでしょう。
また、給料が入ったら真っ先に貯金額を他の口座に入れるなどして、このような意味でも先取り貯金することが出来ます。さらに、収入が少なくてそもそも貯金が出来ないと思われるのであれば、いま流行りの在宅ワークでお金を稼ぐのも一つの方法と言えるでしょう。
最近は30代、40代も貯金がない
最近では30代40代でも貯金がないという人は少なくありません。日本は経済不況に陥っており貯金すること自体難しいのが現実です。
ですから、自分が置かれている状況、例えば独身であること、子供がいることなどを挙げることが出来ますが、そのような中でこれからどんなお金がいるのかを想定して貯金額を決めて、目標に向かって努力する必要があるでしょう。
将来に向けて貯金は大切!
「給料が安い」「お金が消えやすい」「目標額が高すぎる」「結婚でマイナスになってしまった」
・貯金を順調に貯める方法
「無駄遣いをしない」「金額を決める」「常に残高を把握している」「家計簿を付ける」
・年代別の平均貯金金額(単身世帯)「20代:287万円」「30代:957万円」「40代:1594万円」「50代:2431万円」「60代:2462万円」
・2人以上世帯別貯金金額
「20代:385万円」「30代:612万円」「40代:939万円」「50代:1650万円」「60代:1963万円」
・貯金を確実に行うコツ
「貯金することをいつも目標にする」「無理のない程度で目標金額を設定する」「貯金用の口座を作る」「給料から天引きする」
・最近は、30代や40代でも日本の経済不況で貯金すること自体が難しくなってきている
お金は急にためることが出来ないものです。ですから何年もかけて地道にためていかなければなりません。
そもそも収入が少ない身で貯金額を増やしていくには非常に大きな努力がいるでしょう。世の中の同じ年代の人がどれだけ貯金しているのかを、目安ではありますが知ることが出来ました。ぜひ、目標を設定して貯金額を増やしていきましょう。
少しずつでも確実にお金を貯めていくことで、心に余裕を持つこともできるはずですよ。