きれいなロングヘア、つやのある髪に憧れる女性は、キューティクルをいかにケアするか、キューティクルをどうやって保護するかが、とても重要になります。
髪のキューティクルはよく聞く言葉ですが、具体的にキューティクルとはどんな意味なのか、どうするとケアできるのか、いまいちよくわからない人も多いのではないでしょうか?
髪のキューティクルの意味とケア方法、キューティクルは復活するのかをまとめました。つやのあるきれいな髪を手に入れたい人は、ぜひ参考にしてください!
髪のキューティクルの意味は?
「美しい髪を保つためには、キューティクルが大切!」ということは、皆さんなんとなくご存知だと思います。でも、髪のキューティクルとは、いったい何でしょう?キューティクルの意味は何でしょうか?
出典:kao.com
髪の毛は三層構造になっています。中心部は髪の芯となるメデュラ、その周りには繊維状のケラチンたんぱく質が束になっているコルテックス、一番外側にはキューティクルがあるんです。
キューティクルは髪の根元から毛先の方向にうろこ状に覆っています。しかも、1枚のキューティクルは非常に薄く、6~8枚が密着して層になっているんです。
そして、髪のキューティクルは髪の一番外側に位置していて、髪の毛を覆っています。髪の毛をキューティクルが覆うことで、内部のコルテックスやメデュラの水分やタンパク質が失われるのを守っているんですね。
キューティクルは髪の毛のガードマン的な役割を果たしているのです。
また、キューティクルは髪のつやを出す役割も担っています。キューティクルはケラチンという硬いタンパク質が主成分ですが、キューティクルの表面は、MEA(18-メチルエイコサン酸)という脂質で覆われています。
このMEAは脂質でできていますので、髪の毛につやを出してくれるのです。天使の輪ができるきれいな髪の人がいますよね。天使の輪ができるほどつやのある髪の毛の人は、キューティクルの表面のMEAがつやを出してるんです。
キューティクルは髪の毛を守り、さらにつやを出してくれるものなんです!
髪のキューティクルをケアする6つの方法
髪のキューティクルをケアして保護するためには、どうしたら良いでしょうか?キューティクルが剥がれてしまうと、髪の毛の水分やタンパク質が失われてしまいますので、弱い髪になってしまい、枝毛や切れ毛の原因になります。
美しい髪の毛を保つためには、キューティクルをケアする必要がありますので、どうやってケアすれば良いのか、ケア方法を6つご紹介します。
紫外線を避ける
キューティクルのケア方法の1つ目は、紫外線を避けることです。紫外線を浴びると、キューティクルのMEAが失われてしまいます。
キューティクルの表面にあるMEAが失われると、キューティクルが剥がれやすくなり、内部の水分やタンパク質が失われやすくなるのです。
そのため、キューティクルを保って髪のケアをするためには、日傘や帽子を使う、できるだけ日陰を選んで歩くなど、紫外線対策をするようにしましょう。
摩擦を避ける
摩擦を避けることもキューティクルをケアするためには重要です。キューティクルはうろこ状になっているので、ゴシゴシこすると、うろこ状のキューティクルが逆立ってしまい、剥がれてしまうんです。
例えば、シャンプーをきちんと泡立てずに使ったり、タオルでゴシゴシ拭いたり、乱暴にブラッシングをすると、髪の摩擦でキューティクルが剥がれます。
そのため、できるだけ摩擦を避けて、髪の毛は優しく扱うようにしましょう。
アミノ酸系シャンプーを使う
髪のキューティクルをケアするためには、アミノ酸系シャンプーを使うようにしましょう。アミノ酸系シャンプーとは、界面活性剤がアミノ酸系由来のものを使っているシャンプーのことです。
アミノ酸由来のものを使うことで、洗浄力はほどほどで強すぎないというメリットがあります。さらに、頭皮や髪の毛にも刺激が少なく、キューティクルをいたわりながらシャンプーをすることができるのです。
市販の一般的なシャンプーは、洗浄力が強すぎるので、キューティクルが剥がれやすいんです。
アミノ酸系シャンプーは美容院で販売されているだけではなく、最近はドラッグストアなどでもアミノ酸系シャンプーを購入することができます。少し高価ですが、その分効果は高いので、ぜひ試してみてください。
きちんと乾かす
キューティクルをケアするためには、きちんと乾かすようにしましょう。濡れた髪は、うろこ状のキューティクルが逆立っていて、開いた状態になっています。
そのため、濡れた髪はできるだけ早く乾かす必要があります。髪の毛が乾くと、またキューティクルが髪の毛を覆うようになります。
ちなみに、髪が生乾きの状態で寝る人もいると思いますが、生乾きのまま寝てしまうのは、自らキューティクルを剥がしているようなものです。
生乾きの髪のまま、枕に頭を置いて寝るということは、逆立った状態のキューティクルを枕にこすりつけているようなものですから、どんどんキューティクルは剥がれていくんです。
そのため、寝る前にはきちんと乾かしてから寝るようにしましょう。
ドライヤーは正しく使う
キューティクルをケアするためには、ドライヤーは正しく使いましょう。キューティクルをケアするためには、きちんと髪の毛を乾かす必要があります。でも、ドライヤーの熱はキューティクルのタンパク質を変性させて、剥がれやすくしてしまうのです。
そのため、ドライヤーを使って髪を乾かすときには、できるだけ手早く、しかもキューティクルにダメージを与えないように注意しなければいけません。
・上から下に動かす
・1か所集中して長時間当てず、こまめに動かす
・根元を中心に乾かす
この4点に気を付けて、ドライヤーを使うようにしましょう。また、できるだけドライヤーを使う時間を短時間にするために、しっかりタオルドライをしてから、ドライヤーを使うようにしてください。
パーマやカラーリングはほどほどに
髪のキューティクルをケアするためには、パーマやカラーリングはほどほどにしましょう。パーマやカラーリングを繰り返していると、キューティクルを剥がれて、どんどん髪の毛が傷んでしまいます。
パーマやカラーリングをするためには、薬品を髪の毛につけます。この薬品はキューティクルを剥がして、薬品を髪の内部に染み渡らせるものですので、自分でキューティクルをはがしているようなものです。
だから、キューティクルのケアを重視するなら、パーマやカラーリングはしないほうが良いのですが、オシャレも楽しみたいですよね。
ですから、パーマやカラーリングはやりたい放題に繰り返すのではなく、間隔をあけて、美容師さんと相談して、髪のダメージを考慮しながら行うようにしましょう!
剥がれてしまったキューティクルは復活・再生する?
キューティクルをケアする6つの方法をご紹介しました。この6つのケア方法は、キューティクルを剥がさないようにするための方法になります。
では、すでに剥がれてしまったキューティクルを元に戻すことはできるのでしょうか?
失われたキューティクルは復活・再生しない…
すでにキューティクルが失われてしまっていて、傷んだ髪の毛は、キューティクルを復活させて、またツヤを取り戻すことはできるのでしょうか?
これは、残念ながら一度失ったキューティクルを復活させることはできません。これは、髪の構造を考えてみればわかります。
髪は毛根で細胞分裂が行われることで、どんどん伸びていきます。でも、毛先では細胞分裂は行われないですよね。髪の根元だけで細胞分裂が行われます。
ということは、一度毛先のキューティクルが剥がれてしまうと、新しくその部分のキューティクルが生み出されることがないので、キューティクルが復活することはないのです。
一度失われたキューティクルは、もうそのまま復活しないということなんですね。
トリートメントは現状維持&一時しのぎ
「でも、トリートメントをつければ、キューティクルが復活するんじゃないの?」と思っている人もいると思います。
広告で「傷んだ髪をトリートメントで修復!」なんて宣伝文句を見かけることが多いですから、トリートメントを使うと、キューティクルは復活するのではないかと期待してしまうこともあるでしょう。
実際に、トリートメントを使った次の日は、髪の毛がサラサラでつやが出ていることがありますから。
でも、トリートメントはキューティクルを復活させてくれるわけではありません。髪を一時的にコーティングして、キューティクルの代わりをしてくれるだけです。
そして、トリートメントの成分は、ずっと髪の毛の中にとどまってくれるわけではありません。すぐに洗い流されてしまいます。
トリートメントをした翌日はサラサラ&つやつやヘアだったのに、翌々日はいつも通りの髪の毛に戻ったという経験を持つ人は多いですよね。あれは、トリートメントの効果がなくなってしまったからなんです。
ですから、トリートメントをするなら、継続して使わないと意味がないんです。トリートメントは髪を保護してくれますが、キューティクルを復活させるわけではないし、すぐに効果がなくなってしまうわけではないからですね。
そのため、キューティクルは剥がさないようにケアすることが最も大切であり、トリートメントをするなら、定期的に美容室でトリートメントを行い、自宅でもしっかりケアを継続して行うようにしましょう。
髪のキューティクルについてのまとめ
・髪のキューティクルをケアする方法
「紫外線を避ける」「摩擦を避ける」「アミノ酸系シャンプーを使う」「きちんと乾かす」「ドライヤーを正しく使う」「パーマやカラーリングはほどほどに」
・キューティクルは復活しない。トリートメントは現状維持と一時しのぎ
髪のキューティクルの意味やキューティクルのケア方法、キューティクルは復活するのかをまとめました。
髪のキューティクルは髪を守ってくれるものです。またキューティクルは復活しませんので、しっかりケアして、剥がれないようにしてくださいね。