女性の夜の仕事の1つに、高級クラブがあります。高級クラブといえば、「銀座」を思い出す人が多いと思います。
高級クラブで働きたいと思っていても、「高級クラブってどのくらい稼げるの?」とか「どんな仕事をするの?」、「高級クラブとキャバクラって、具体的にどんな違いがあるの?」という疑問を持っている人も少なくないと思います。
そんなあなたのために、高級クラブの給料や年収、仕事内容、キャバクラとの違いなどを詳しくまとめました。高級クラブは、それなりに厳しい世界なんです。
高級クラブの給料や年収
高級クラブのホステスとして働くと、どのくらいの給料や年収を稼げるのでしょうか?銀座のホステスは、一流企業の社員もビックリするほどの給料を稼いでいるというイメージがありますが、それは本当なのか気になりますよね。
高級クラブのホステスの給料や年収を詳しく見ていきましょう。
高級クラブのホステスは2種類いる
高級クラブで働いた時の給料や年収を説明する前に、まずは高級クラブのホステスには2種類いることを知っておかなければいけません。
高級クラブのホステスは、次の2種類に分けられます。
・ヘルプ
レギュラーは毎日のように出勤して働き、自分の顧客を持っていて、自分の売り上げがお給料に反映されるホステスのことですね。
ヘルプは自分のお客さんを持っていないため、レギュラーホステスのヘルプ役として働くホステスのことです。
同じ高級クラブでホステスとして働いていても、レギュラーとヘルプでは給料形態も給料額も変わってくるんです。
ヘルプの給料は日給3万円程度
高級クラブの給料、まずはヘルプのホステスさんの給料を見ていきましょう。ヘルプのホステスは、基本的に日給制で働きます。
銀座の高級クラブのヘルプのホステスは、日給3万円が相場になりますので、週に3回働いたとすると、1週間で9万円、1ヶ月で36万円、年収は432万円となります。
高級クラブの営業時間は、基本的に20~0時までですので、実働4時間で週3回勤務で年収が432万円というのは、魅力的な給料に見えるかもしれませんね。
売り上げが高いホステスは月100万円以上を稼ぐ
次に、レギュラーのホステスの給料を考えていきましょう。レギュラーのホステスは、自分のお客さんを接客した時の売り上げの一部を給料としてもらえることになります。そのため、レギュラーホステスの給料は、はっきり言って「ピンキリ」です。
しっかりと「太客」を何人もつかんでいるホステスは、簡単に月100万円以上を稼ぎだします。月100万円の給料なら、年収は1200万円になりますね。
高級クラブのNo.1ホステスは、月に300~400万円は稼いでいるので、年収は5000万円近くになることもあるのです。
高級クラブのホステスは夢がある仕事であり、学歴や資格が女性でも大金を稼げる可能性がある仕事と言えるでしょう。
ノルマによって給料が変わる
高級クラブのホステスには、ノルマが課されるケースがあり、そのノルマによって給料が変わることがあります。
ノルマを達成して、売り上げに貢献した場合は、お給料が上がります。これは、レギュラーホステスだけでなく、ヘルプのホステスも同じです。ヘルプのホステスも、決められた日給以上の金額を稼ぐことも可能なのです。
ただ、逆にノルマを達成できなかった場合は、お給料から罰金として引かれることがあります。この売り上げによるお給料の変化を、高級クラブでは「スライド(お給料が上がる)」、「逆スライド(お給料が下がる)」と言います。
売り上げによってお給料の上げ下げがあるということは、頑張れば頑張るだけお給料が上がるということになりますが、ヘルプで気楽に働こうと思っている人も、場合によってはノルマが課せられることになるので、高級クラブのホステスは大変なのです。
高級クラブは持ち出しも多いので注意
高級クラブのホステスは、一般OLよりも給料が高いですが、その分、持ち出しも多いので、意外と手元にお金が残らないことも少なくありません。
高級クラブのホステスは、自分への投資も必要なのです。
・ヘアセット
・ネイル
・タクシー代
・お歳暮やお中元
・クリスマスやバレンタイン、誕生日のプレゼント
高級クラブの仕事内容やキャバクラとの違い
高級クラブの仕事内容やキャバクラとの違いを説明していきます。高級クラブで働こうか、キャバクラで働こうか迷っている人は、これを読めば、どちらが自分に合っているかがわかると思います。
高級クラブのホステスの仕事内容はお酒の席での接客
高級クラブのホステスの仕事内容は、お酒の席での接客になります。お客さんの隣に座って、お酒を作り、会話をするのが基本ですね。
ただ、高級クラブのホステスは、ただ単にお酒を作って、お客さんと会話をしていれば良いというわけではありません。
高級クラブのホステスは、お客さんの男性を楽しませる、気持ちよくお酒を飲んでもらう、心地よい空間を作ることが大切です。
そのため、お客さんのニーズを読み取って、話を聞いたり、場を盛り上げたり、テンポよく話をしたりする必要があります。もちろん、お酒を飲むペースを見ながら、好みのお酒をタイミングよく作ることも大切です。
高級クラブはとにかく「高級感」が大切
高級クラブでは、とにかく「高級感」が大切になります。これが、一番重要なキャバクラとの違いと言えるかもしれません。
高級クラブに来るお客さんは、高級感を求めています。高級感を求めるから、キャバクラではなく、高級クラブに来るのです。お客さんにとっては、「高級クラブの常連」というのが、一種のステータスにもなっています。
だから、ホステスもそれに合わせなければいけません。ドレスや和服はそれなりに上質で高級なものを着なければいけませんし、キャバクラのような「ウェ~イ!」系は嫌われます。
高級クラブはそこに行くだけで一種のステータスになるような高級感が大切なのです。
高級クラブは永久指名
高級クラブとキャバクラの違いは、指名制度の有無です。キャバクラではお客さんから指名されると、指名料をもらえますので、いかにお客さんから指名されるかどうかが大切になります。
でも、高級クラブでは指名制度はありません。高級クラブは永久指名です。一度、そのお客さんの担当になり接客をしたら、そのレギュラーホステスはずっとそのお客さんの担当になりますので、その人が来店したら、自然とその人のテーブルに着くことになります。
もし、お客さんから同伴指名されたのがヘルプのホステスだった場合でも、同伴の売り上げは担当のレギュラーホステスに入るという厳しい制度になっています。
ヘルプのホステスは、どんなに人気があっても、その担当のレギュラーホステスが辞めない限り、そのお客さんの担当になることはできないのです。
キャバクラでは人気が出れば、すぐに指名が増えてガッツリ稼ぐことができますが、高級クラブではそういうわけにはいかないという違いがあります。
逆に考えると、一度太客を掴んで置いたら、基本的には安泰であるという世界でもありますね。
高級クラブでは知性を求められます!
高級クラブに来店するお客さんは、キャバクラとは違い、年配で社会的な地位が高い人が多いです。料金設定的に、一般のサラリーマンが頻回に来られるところではありません。重要な接待に使われることも多いのが、高級クラブの特徴です。
年齢層が高く、さらに社会的地位が高い人が来る。重要な接待にも使われる場でのホステスには、それなりの知性が求められます。
正しい敬語を話せることはもちろんですが、社会・経済・政治などの話題にもついていけるだけの幅広い知識を持っていなければいけません。しかも、それらの知識は、ただひけらかすだけでなく、相手によって話題を合わせなければいけません。
例えば、政治に関しては、1人1人意見が違いますので、自分の意見を述べるのではなく、お客さんを不快にしないように、お客さんの考えを否定しないような立場で話題を合わせなければいけないのです。
高級クラブのホステスは、ただ単にお酒を作るだけではなく、幅広い知識と頭の回転の速さが求められます。
もちろん、キャバ嬢も頭の回転の速さは大切ですが、キャバクラ以上に高級クラブのホステスは知性が求められるんですね。
高級クラブは厳しい世界
高級クラブのホステスは、一般OLとは比べ物にならないほど稼ぐことができる仕事です。でも、誰でも簡単にホステスとしての仕事ができるわけではなく、高級クラブはとても厳しい世界であることを知っておかなくてはいけません。
キャバクラは気軽に働き始めることができますが、高級クラブは違います。高級クラブは、容姿端麗でないといけませんし、そのお店に合うような女の子かどうかをチェックされますので、不採用になることも珍しくありません。
あまりお店の雰囲気に合わない子やホステスとしての容姿レベルが低い子を働かせると、その高級クラブの格が落ちてしまうからですね。
だから、採用になるかどうかは、キャバクラとは違いとても厳しいことは覚悟しておきましょう。
また、採用になっても、売り上げに貢献できないホステス、そのお店に合わないと判断されたホステスは、すぐに解雇になりますので、その点も高級クラブは厳しい世界になります。
高級クラブに向いている女性
女性の夜の仕事はたくさんありますが、高級クラブで働くのに向いている女性は、次のような女性です。
・すでに太客がいる
・人脈が欲しい
・落ち着いた雰囲気
・とにかくマメ
・知性がある
・お酒が飲める
ほかのキャバクラやラウンジで働いていて、すでに太客がいるという場合は、そのお客さんと一緒に高級クラブに異動すると、キャバクラやラウンジよりもしっかり稼げる可能性があります。
また、高級クラブに来店するお客さんは、社会的地位が高いですから、高級クラブのホステスをすると、普通の生活をしている時には出会えないような人と出会うことができ、人脈を作ることができます。
また、社会・経済・政治に興味があったり、お客さんに営業の連絡をしたり、プレゼントを用意するのが苦でない人は、キャバクラよりも高級クラブのホステスに向いていると言えると思います。
高級クラブの年収・仕事内容・向いている女性についてのまとめ
・高級クラブの給料と年収
「レギュラーとヘルプのホステスで給料が違う」「ヘルプ:日給3万円程度」「レギュラー:人気だと月100万円以上になる」「ノルマによって給料が変わる」「高級クラブは持ち出しも多い」
・高級クラブの仕事内容とキャバクラとの違い
「お酒の席で接客」「とにかく高級感が大切」「高級クラブは永久指名」「知性も求められる」「高級クラブは基本的に厳しい世界」
・高級クラブに向いている女性
「すでに太客がいる」「人脈がほしい」「落ち着いた雰囲気」「とにかくマメ」「お酒が飲める」「知性がある」
高級クラブの給料や年収、仕事内容、キャバクラとの違い、高級クラブに向いている女性などをまとめました。
高級クラブのホステスは、それなりに稼ぐことができますが、厳しい世界でもあり、さらに自腹で支払うものも多いです。ただ、得るものも多いですから、興味のある人はチャレンジしてみてはいかがですか?