貧困女子という言葉を知っていますか?一見すると、普通に生活しているように見える女性が、実は貧困に喘いでいて、最低限の生活すら営めないという状態に陥っていることがあるのです。
貧困女子の定義や年収、特徴、生活の実態をまとめました。貧困女子に陥らないためにも、貧困女子から脱出するためにも、貧困女子の実態を知りましょう。
貧困女子の定義や年収
貧困女子とはどんな女子でしょうか?貧困女子の定義は、給料の手取りが10万円以下の人たちのことです。年収が高いけれど、無駄遣いをして貧困女子のようになってしまう人もいますが、ここでは本当に給料が少なくて、貧困に苦しんでいる女性について説明していきます。
手取りが10万円だと、年収にして120万円になります。正社員で貧困女子以外の人が、「手取り10万なんてあり得るの?」と思うかもしれませんが、頑張っても手取りが10万円しかいかないことは珍しくありません。
国税庁の平成27年分民間給与実態統計調査によると、非正規雇用の女性の平均年収は147万2,000円です。ここから、税金や健康保険料、年金などを引くと、年収120万円以下になります。
つまり、非正規(派遣、パート、アルバイト)で働いている女性の中で、結婚していない独身者は、貧困女子になるのです。では、20代~30代の女性の中で、非正規として働いている人はどのくらいいるのでしょうか?
これは、男女合計の統計ですが、厚生労働省の統計によると、15~24歳の非正規雇用労働者は240万人、25~34歳は281万人となっています。
この統計を見れば、貧困女子は決して珍しいものではなく、正社員として働けなかったら、すぐに手取りは10万円を切り、貧困女子になってしまうことがわかるのではないでしょうか?
1人暮らしの貧困女子は辛い
貧困女子の定義である手取り10万円以下。これは、1人暮らしかどうかで、本当の貧困女子なのか、実はそこまで貧困ではないのかが変わってきますよね。
実家暮らしなら、貧困女子とは言えないかもしれません。実家暮らしは家賃がかかりません。また食費もかかりません。月に数万円を実家に入れていたとしても、それで食費・光熱費を賄っているのですから、自分のお小遣いとして、月に5万円以上は、手元に残る計算になります。
問題は、1人暮らしの貧困女子です。しかも、都市部に住んでいる貧困女子。都市部の場合、家賃だけで月に5万円はかかります。
家賃を払って残ったお金から、スマホ代や食費、光熱費などを支払わなくてはいけないので、本当の貧困になります。
つまり、貧困女子の定義は手取り10万円以下で、さらに都市部に1人暮らしをしている女性と言えるのではないでしょうか?
貧困女子の6つの特徴
貧困女子の特徴を説明していきます。この貧困女子の特徴を知っておけば、「私、もう少しで貧困女子になりそうかも!」と思えるようになりますし、貧困女子から抜け出すきっかけをつかめるようになるかもしれません。
正社員になれない
貧困女子の特徴の1つ目は、正社員になれないことです。正社員として働きたいけれど、正社員の働き口はなく、派遣社員やパート・アルバイトとしてしか働けないのが貧困女子です。
派遣社員はいつ契約が更新されずに無職になるかわかりません。パート・アルバイトも、正社員のように身分が保証されているわけではないんです。
そして、非正規労働者は、正社員と比べて賃金水準が低いですし、年金や健康保険の支払いも不利ですよね。また、ボーナスもありません。
今どき、大学を出たからといって、大企業の正社員になれるわけではありません。それどころか、正社員にすらなれないこともあるんです。
新卒では正社員になれたとしても、あまりのブラックな職場に嫌気がさしたり、体調を崩したりなどで、一度辞めたら、女性の場合はもう正社員として雇ってもらえなくなることが多いです。
正社員になれなければ、独身女性は貧困女子まっしぐらなのです。
奨学金の返済がある
貧困女子の特徴の2つ目は、奨学金の返済があることです。大学の時に借りていた奨学金を社会人になってから返済するのですが、この返済のせいで、貧困に苦しむようになる女性が多いです。
正社員の人でも奨学金の返済に苦しんでいるのに、非正規雇用の派遣社員やパート・アルバイトの人は、さらに苦しいですよね。
もともと収入が少ないのに、さらにそこから奨学金の返済をしなければいけないとなると、本当に生活が苦しくなってしまうのです。
SNS中毒になっている
貧困女子の特徴は、SNS中毒になっていることです。生活は苦しくて、毎日貧乏で質素な生活を送らなければいけないのに、SNSではそんな様子は一切見せずに、リア充生活を満喫している自分をアピールしている貧困女子は意外と多いです。
Facebookやインスタグラムに素敵な写真をいっぱいアップして、「いいね!」をもらうことに命を懸けているような女性はいますよね。「インスタ映え」するような写真を求めて、それにお金をつぎ込むため、実生活ではさらに貧困に苦しむことになります。
貧困女子は辛い現実から逃れるために、SNSでリア充アピールをして、現実逃避をしているのかもしれません。
親友と呼べる相手はいない
貧困女子の特徴の4つ目は、親友と呼べる相手がいないことです。本気で親身になって自分の悩みを打ち明ける相手がいない。SNS上の自分ではなく、貧困女子である自分をさらけ出すことができる相手がいない。
だから、休日はいつも1人で過ごすことになり、さらに貧困女子から抜け出すための相談相手もいないため、ずっと貧困女子を続けていかなくてはいけないのです。
家族にも頼れない
貧困女子の特徴の5つ目は、家族にも頼らないことです。貧困で苦しいなら家族に一時的に頼るという方法もありますが、多くの貧困女子は家族、つまり実家にも頼ることなく、貧困に苦しんでいます。
これは、ある意味自立している、自立心が旺盛であると言えることもありますが、次のような理由で家族に頼らないこともあります。
・家族との関係が良くない
・家族に心配をかけたくないから頼らない
これらの理由で貧困女子は、家族に頼らずに、1人で貧困に立ち向かっているのです。
結婚したいけれどできない
貧困女子の特徴の6つ目は、結婚したいけれどできないことです。貧困女子は、貧困から抜けだすためにも、結婚をしたいと思っている人が多いです。
でも、現実はできないんです。なぜなら貯金はゼロ。お金がないから、着飾ることもできない。恋愛をするだけのお金の余裕がない。もちろん、婚活するお金もない。
そのため、貧困女子は結婚したいけれどできない。それどころか彼氏もいないという人が多いんですね。
貧困女子の悲惨な生活の実態
貧困女子の悲惨な生活実態を見ていきましょう。貧困女子がどんな生活を送っているかを知れば、貧困女子になりたくない!と思うはずです。また、貧困女子の人も、今の生活を客観的に見ることで、こんな生活からは這い上がってやる!と思えるはずですよ!
超オンボロアパート生活
貧困女子の悲惨な生活の実態を語る上で、アパートは外すことはできません。東京23区内の家賃はとても高いですよね。一般的に女性が住むアパートは、ワンルームで7~8万円はするでしょうか。
手取り10万円以下の貧困女子がそんな7~8万円のアパートに住めるはずがないので、貧困女子は駅から遠く離れた超ボロボロのアパートに住む羽目になります。ワンルームというよりも、6畳一間。ジメジメした部屋が貧困女子の住まいです。
また、貧困女子の中には、カッコよく言うとルームシェアをして、家賃を抑えている人もいます。ただ貧困女子の場合、みんなで楽しくルームシェアをしてリア充生活を楽しむというよりも、1部屋に二段ベッドが置いてあって、プライベートなスペースはほとんどないようなルームシェアが多いですね。
食事は食パンやパスタのみ
貧困女子の悲惨な生活の実態、次は食生活です。貧困女子は貧乏だから、自炊でしょ?と思うかもしれませんが、甘いです!
1人分の自炊は意外とお金がかかるので、食パンや菓子パンを特売スーパーで買ってきてそれを食べたり、パスタやマカロニを茹でて、それを食べるだけなど悲惨な食生活を送っている人が多いのです。
コンビニは高いからあまり行かない、外食は基本的にしない。せいぜい牛丼を食べるくらい。
オシャレなカフェでカフェラテを飲んで、美味しいケーキを食べる。そんな生活とは貧困女子は無縁なんです。
病気になっても病院に行けない
貧困女子の悲惨な生活、次は病気に関することです。日本は国民皆保険制度がありますので、医療費の自己負担は3割で済みます。だから、外国と比べると、医療費の負担は少ないのですが、それでも、貧困女子にとっては医療費の負担は大きいんです。
また、健康保険料が高額で未納のままになっている人もいますよね。だから、風邪やインフルエンザにかかっても、体調不良が続いても、貧困女子はなかなか病院に行けず、薬局で薬を買うこともできず、狭いアパートで病気を治さなければいけません。
美容院は半年に1回
貧困女子は、おしゃれをしたくても、なかなかオシャレに回せるお金がありません。メイク道具は100円均一のものでごまかせても、美容院はそうはいきませんよね。
美容院は安いところでもカットで3000円くらいはしますので、貧困女子にとっては痛い出費になります。
そのため、美容院にはなかなか行けず、半年に1回程度のペースになります。当然カラーリングもパーマもかけられません。カラーリングとパーマを一緒にやったら、どんなに安い美容院でも1万円近くかかりますから。
貧困女子は数ヶ月間カットしなくても良い髪型でいることが多いんです。
洋服はメルカリ
貧困女子のオシャレ事情、次は洋服についてです。洋服の出費もバカになりませんよね。でも、貧困女子の中にも流行を取り入れた服を着ている人がいます。
そういう人は、たいていメルカリなどのオークションで中古品を購入しているんです。新品は高いからなかなか買えないけれど、流行のものは着たいという人は、そういった涙ぐましい0努 力をしているんですね。
ただ、メルカリなどでも洋服を購入できるのは、まだいいほうで、洋服はここ数年買っていない。という貧困女子も珍しくありません。
貧困女子は、オシャレするお金がないので、恋愛からもどんどん遠のいていくのです。
貯金はいつもゼロ
貧困女子は、貯金はゼロです。これは、当然と言えば当然ですよね。貧困女子はいつもギリギリの経済状況です。そのため、毎月貯金できる余裕なんてありません。
毎月、月末に近づけば近づくほど厳しくなって、食事も質素になっていくのが普通です。
以前は正社員をしていたけれど、正社員を辞めてから貧困女子に転落したという人は、正社員時代には貯金ができていたけれど、貧困女子になった途端に貯金ができず、それどころか以前の貯金を使い果たしているという人も少なくないのです。
貧困女子についてのまとめ
・貧困女子の定義「給料手取りが10万円以下」
・貧困女子の特徴
「正社員になれない」「奨学金の返済がある」「SNS中毒になっている」「親友と呼べる相手はいない」「家族にも頼れない」「結婚したいけどできない」
・貧困女子の悲惨な生活の実態
「超オンボロアパート生活」「食事は食パンやパスタのみ」「病気になっても病院にいけない」「美容院は半年に1回」「洋服はメルカリ」「貯金はいつもゼロ」
貧困女子の定義や年収、特徴、悲惨な生活の実態をまとめました。貧困女子は自分から希望して、貧乏な生活を送っているわけではありません。正社員になりたい、けれどなれないという苦しい状況なんです
また、貧困は心もむしばんでいきます。そのため、貧困から立ち上がる元気もないのです。もちろん、お金もありません。
貧困女子は、まずは貧困から少しでも脱するために、周囲の人を頼りましょう。家族でも友人でも良いです。自分の力だけではどうにもならないのなら、まずは頼れる人を頼って、コネでもなんでも良いです。業種を選ばずに、まずは正社員の道を目指して、少し生活を落ち着けてから、次のステップに移るようにしましょう。