最近、IQOSがすごい人気ですよね。タバコからIQOSに乗り換えたという人は多いと思います。
IQOSに興味はあるけれど、「IQOSって本当に良いのかな?」とか「IQOSの何が良いの?デメリットとかある?」、「IQOSって健康への害はないって本当?」と思っているあなたのために、IQOSのメリットやデメリット、健康への害についてまとめました。
IQOSとは
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IQOSとは、フィリップ・モリス社が販売する加熱式のタバコになります。
従来の電子タバコは、タバコの葉を用いていませんでしたが、IQOSはタバコの葉をペースト状にして、それを電気で加熱し、水蒸気を発生させ、それを吸い込むことになります。
タバコの葉を用いているため、税法上は「たばこ」に分類されますので、たばこと同じ課税をされます。
そして、IQOSはタバコになりますので、未成年は使うことができませんし、妊婦の使用も推奨されていません。
IQOSの9つのメリット
タバコからIQOSに乗り換える人が増えていますが、一体IQOSの何が良いのか気になりますよね。
IQOSのメリットを9つご紹介していきます。
周囲への悪影響を大幅にカットできる
IQOSは周囲への悪影響を大幅にカットできることがメリットです。タバコは副流煙が発生して、それが周囲の人の健康を害することが問題なり、受動喫煙防止法が成立して、分煙化・禁煙化が進んでいますよね。
でも、IQOSはタバコの葉を使っていますが、火を使っていないので、煙ではなく水蒸気が発生します。そのため、普通の紙巻きたばこよりも有害物質が非常に少なく、周囲の人に迷惑をかけることがないんです。
ただ、IQOSは有害物質を完全にカットできるわけではなく、「大幅カット」をするだけで、水蒸気内にも有害物質は含まれているので、そこは誤解しないようにしましょう。
タールなどの有害物質を大幅カット
IQOSのメリットの2つ目は、タールなどの有害物質を大幅カットできることです。タバコには、タールや一酸化炭素、そのほかの有害物質・発がん性物質を大幅にカットすることができます。
タバコの葉を使用している以上、完全になくすことはできないのですが、紙巻きたばこに比べると、IQOSは電気を使っていますので、加熱する温度が低めになるため、タールなどの有害物質を90%もカットすることができるんです。
そのため、IQOSは比較的健康への害は少ないと、フィリップ・モリス社は発表しています。
歯の黄ばみなどが少なくなる
IQOSの3つ目のメリットは、IQOSを吸っていても歯の黄ばみが少なくなることです。タバコを吸うと、ヤニが原因で歯が茶色っぽく黄ばんできますよね。
タバコを吸っている人は、それが悩みの1つだと思います。でも、IQOSは歯が黄ばみにくいんです。なぜなら、歯を汚くする「ヤニ」の正体はタールだからです。
先ほども言った通り、IQOSはタールを90%カットできますので、歯が黄ばみにくいのです。
ニコチンは摂取できる
IQOSのメリットの4つ目は、ニコチンは摂取できることです。IQOSはタバコの葉をペースト状にして使っていますので、ニコチンは紙タバコの84%程度は摂取することができます。
日本には以前から電子タバコがありましたが、いまいち流行りませんでしたよね。それは、おそらくニコチンを摂取できなかったからだと思います。
喫煙者はニコチン中毒気味でニコチンを摂取したいがためにタバコを吸うことが多いです。でも、電子タバコはタバコの葉を使っていないため、ニコチンを摂取できなかったんです。
それに比べて、IQOSはきちんとニコチンを摂取できます。タールなどの有害物質は大幅にカットできているのに、ニコチンはきちんと摂取できる。
だから、IQOSは喫煙者から絶大な支持を得ているんですね。
肌の調子が良くなることもある
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IQOSの5つ目のメリットは、肌の調子が良くなることがあることです。タバコを吸っていると、肌が老化して、「スモーカーズフェイス」になることがありますよね。
あの原因は、酸素不足とビタミンC不足です。タバコを吸うと、ニコチンの影響で血管が収縮して、さらに一酸化炭素が増えるため、肌細胞が酸素不足になります。
IQOSはニコチンはそれなりに多いものの、一酸化炭素は少ないですので、タバコに比べると酸素不足になりにくいため、タバコからIQOSに切り替えると、肌の調子が良くなることもあります。
タバコ特有の臭いが少ない
IQOSのメリットは、タバコ特有の臭いが少ないこともあります。喫煙者は気づかないこともありますが、非喫煙者にとってはタバコの臭いは気になるものです。
タバコの匂いが嫌いで、食欲を失くすということもあります。
でも、IQOSはタバコ特有の臭いが少ないんです。なぜなら、煙ではなく水蒸気が出るだけだからですね。タバコは煙が出るから臭いんです。でも、IQOSは水蒸気しか出ませんので、臭いは抑えることができます。
だから、周囲の人に迷惑をかけることが少ないですし、非喫煙者の人の前でも堂々とIQOSを吸うことができるんですね。
禁煙席で吸うことができる場合もある
IQOSはタバコの葉のペーストを使っていますが、禁煙席で吸うことができるケースもあります。副流煙ではなく、水蒸気しか出ないからですね。
全ての禁煙席でIQOSが吸えるというわけではありませんが、IQOSはOKというところも増えてきています。
禁煙席でもiQOSならOKの所結構増えてきたよな(・_・)
— 今年度献血回数上限ヤックル【@[email protected]】 (@NAMAZUrx) May 7, 2016
pic.twitter.com/RGFDOBxuWB
☆カスタマカフェ赤坂店☆
— カスタマカフェ 赤坂店 (@customa_akasaka) July 16, 2018
こんばんは▽・w・▽
赤坂店では、IQOSルームをご用意しております!!基本は禁煙席でIQOSのみ吸えるお席になります!
電子タバコご愛用者の皆様!!ぜひご来店ください(●゚∀゚)ノ pic.twitter.com/qJ36ycIf0H
ただ、IQOSもNGとしているところもありますので、気を付けてください。
2018年5月1日付で「調布市施設の受動喫煙防止に関する基本方針」が改定され、調布市では「禁煙」「受動喫煙防止」と言えば、加熱式タバコもNGとなり、公共施設は全てiQoS等が吸えなくなりました。#受動喫煙 #調布 #禁煙https://t.co/IbDJD7Kyuq
— ちょうふタバコ対策ネットワーク公式 (@chofu_t_network) July 21, 2018
火事の心配がない
IQOSのメリットの8つ目は、火事の心配がないことですね。寝タバコが原因で火事になったというケースはよくありますよね。火事にならないまでも、布団などに焦げ跡をつけてしまったことがある人もいると思います。
でも、IQOSは加熱式タバコで火を使うことがありませんので、紙タバコに比べると、火事になるリスクは少ないんです。
オシャレ感がある
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IQOSのメリット、最後はオシャレ感があることです。IQOSは本体デザインがスタイリッシュでオシャレな感じがあります。
しかも、ケースカバーやカバーシール、カラフルなキャップなどの付属品がたくさん販売されていますので、スマホのように自分の好きなデザインにカスタマイズすることができるんです。
IQOSの7つのデメリット
次に、IQOSのデメリットを見ていきましょう。IQOSはメリットばかりが注目されますが、デメリットにも目を向けなければいけません。
ニコチン中毒が治るわけではない
IQOSのデメリットの1つ目は、ニコチン中毒が治るわけではないことです。紙タバコからIQOSに切り替えると、禁煙できると勘違いしている人がいますが、IQOSにしたからといって、禁煙できるわけではありません。
なぜなら、IQOSはバッチリニコチンを摂取することができるからです。だから、IQOSは禁煙できるわけではありませんし、ニコチン中毒が治るわけでもないんです。
独特の匂いがある
IQOSの2つ目のデメリットは、独特の匂いがあることです。IQOSはタバコ独特の匂いは少ないですが、非喫煙者は「IQOSは臭い!」と思っている人が大多数です。
タバコの臭いとは違うような「甘くムワッとした臭い」がIQOSの特徴で、苦手と思っている非喫煙者は多いです。
だから、「IQOSは臭くないから、迷惑をかけない」と思って、周囲の人への気遣いなくIQOSを吸うのは危険ですので、注意が必要なんです。
本体が高い!
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IQOSの3つ目のデメリットは、初期費用が高いことです。紙タバコはタバコとライターを買えば、すぐに吸うことができますが、IQOSは本体が必要になります。
IQOSの本体は1万円程度します。だから、IQOSに切り替えようと思ったら、初期費用として1万円は必要になるんですね。
充電が必要
IQOSは充電が必要な事もデメリットの1つです。IQOSは1本吸うごとにポケットチャージャーで4分程度は充電しないといけません。そのため、連続で吸うことができないんです。
そして、ポケットチャージャーはおよそ20本を充電したら充電切れになりますので、IQOSを吸う本数によっては、それを毎日1回は充電する必要もあります。
故障などのトラブルが起こる
IQOSは故障などのトラブルが起こることもデメリットになります。IQOSは、充電できなかったり、加熱されないなどのトラブルが起こることがあります。
機械なので、故障するリスクはあるんです。紙タバコは、ライターが使えなかったら、マッチなりコンビニで新しくライターを買うなりして、いつでも好きな時に吸うことができますが、IQOSは故障したら吸うことはできません。
登録が面倒
IQOSのデメリットの6つ目は、登録が面倒なことです。IQOSは購入したら、すぐに使えるわけではありません。IQOSの会員登録は必要になります。
一応、会員登録しなくても利用することはできますが、会員登録をしておかないと、先ほど説明した故障時に保証対象外になってしまうことがあるんです。
会員登録をしないと、保証期間は6ヶ月。会員登録をすれば保証期間は1年に延びます。IQOSは1年程度で故障することも多いですので、ちょっと面倒ではありますが、ぜひ会員登録しておきたいですね。
クリーニングが面倒
IQOSはクリーニングを行わないといけないこともデメリットになります。IQOSは定期的にホルダーの掃除を専用のブラシで行う必要があるんです。
クリーニングを行わないと、IQOSの風味が落ちたり、スティックが挿しにくくなることがあります。
IQOSの公式では、1箱(20本)に1回のクリーニングを推奨していますので、ズボラな人は面倒に感じることが多いと思います。
IQOSは健康への害がある?
IQOSはタールや一酸化炭素などの有害物質が少なくて、副流煙も少ないから、健康に良いタバコと思っている人がおいと思いますが、それは本当なんでしょうか?
IQOSへの健康への害について調べてみました。
ニコチン中毒は治らない
IQOSは健康への害が少ないタバコとされていますが、ニコチン中毒が治るわけではありません。これは、先ほども説明していますが、IQOSはタバコの葉を使っているので、ニコチンを摂取することになるからです。
ニコチンは依存性が高い物質ですから、ニコチンなしではいられず、IQOSが吸えないとイライラして落ち着かなくなるなどの症状が出てきます。
また、血管を収縮させることで、脳や皮膚、各臓器への血流を低下させ、脳卒中や心疾患のリスクが高くなります。
WHOやFDAはIQOSは健康への害を低減することを否定
IQOSはタールや有害物質を90%カットできるとしています。ただ、これはIQOSの販売元であるフィリップ・モリス社が言っているだけで、第三者機関が正式に調べてデータを発表したわけではありません。
だが、アイコスや「健康懸念物質99%減」をうたうJT(日本たばこ産業)の加熱式たばこ「Ploom TECH(プルーム・テック)」の場合も、こうした研究結果は自社の研究機関から出されている。第三者機関による研究がまだほとんどないことは、意外に知られていない。
引用:加熱式たばこ「IQOS」有害物質9割減は本当か | 最新の週刊東洋経済 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
つまり、本当にIQOSは健康への害が少ないかどうかは、まだわかっていないんです。
WHO(世界保健機関)はIQOSは健康への害が少ないという信頼できる独立したデータはまだないとしています。
FDA(アメリカ食品医薬品局)も、加熱式タバコが紙タバコに比べて疾患のリスクを下げるとは言えないとしています。アメリカではIQOSは承認されていない(販売されていない)んです。
だから、IQOSは健康への害は少ないとは断言できない、まだまだ不確定な部分があるんですね。
有害物質が全く出ないわけではない
最初にも説明しましたが、IQOSは紙タバコのように副流煙が出るわけではありません。ただ、周囲に有害物質をまき散らさないというわけではありません。
IQOSは副流煙は出ませんが、霧状のエアロゾルが出ます。そして、その中には有害物質が含まれています。
分析の結果、このエアロゾルにもニコチン、ニトロソアミン、ベンゾピレン、ホルムアルデヒドが含まれることが判っています。見える副流煙より見えないエアロゾルの方が不気味です。
だから、IQOSを吸う限り、周りの人に有害物質を吸わせて、健康を害していることを忘れてはいけません。
IQOSのメリット・デメリット・健康への害についてのまとめ
・IQOSのメリット
「周囲への悪影響を大幅にカット」「タールなどの有害物質をカット
」「歯の黄ばみなどがなくなる」「ニコチンは摂取できる」「肌の調子が良くなることもある」「タバコ特有の臭いが少ない」「禁煙席で吸うこともできる場合がある」「火事の心配がない」「オシャレ感がある」
・IQOSのデメリット
「ニコチン中毒が治るわけではない」「独特の臭いがある」「本体が高い」「充電が必要」「故障などのトラブルが起こる」「登録が面倒」「クリーニングが面倒」
・IQOSの健康への害
「ニコチン中毒は治らない」「WHOやFDAは健康の害を低減することを否定してる」「有害物質が全く出ないわけではない」「」
IQOSの基礎知識やメリット、デメリット、健康への害についてまとめましたが、いかがでしたか?
「IQOSは健康なタバコ」と誤解している人もいますが、そんなことはありません。紙タバコよりは健康への害は少ないとは思いますが、それでもタバコであることには変わりないのです。
それを踏まえた上で、少しでも健康の外を少なくしたいと思ったら、紙タバコからIQOSに切り替えるのは良いと思いますよ!