いつまでも女性らしく、美しく、身体的・精神的にも健康であるためにはエストロゲンが欠かせません。
今回はエストロゲンの効果5つ、ホルモンバランスが崩れる原因と症状、エストロゲンを増やす食べ物9選とレシピ5つを紹介します。
この記事の目次
エストロゲンとは?
「エストロゲン」という言葉ををお聞きになったことはあるでしょうか?
美容や健康に関心のある女性なら誰もが知っている、女性ホルモンの一つです。
このホルモンは美肌や妊活にも大きな影響を与えるものであることでよく知られています。
エストロゲンは代表的な女性ホルモンです。
卵巣ホルモンとも呼ばれるホルモンで、生理周期の前半の期間を安定させるという重要な働きを持っています。
美肌や女性らしいボディラインを作るためにはこのエストロゲンという女性ホルモンがどうしても必要です。
女性らしくあるために多くの女性がもっと増やしたいと願っているほどです。
しかし、実は、エストロゲンは一生のうちでたったティースプーン一杯しか分泌されないと言われています。
何歳になっても若々しく女性らしくありたい!という方や、赤ちゃんが欲しい!と妊活中の女性にとってもエストロゲンの分泌は非常に大切です。
エストロゲンの5つの効果!
エストロゲンは女性なら誰もが必要としている女性ホルモンですが、分泌されることによってどんな良い効果があるというのでしょうか?
エストロゲンが分泌されることで、私たち女性が実感できる働きを5つ考えてみましょう。
①美肌作り
一つは美肌作りという効果です。
エストロゲンはなんと「美人ホルモン」と呼ばれるようなものです。
つまりキレイな肌を作るためにエストロゲンの分泌が必要です。
排卵直前の女性は魅力的に映りますが、これはエストロゲンの分泌が活性化され肌が美しくなっているからです。
肌に艶ときらめきがあり、自然と男性が惹かれるようになるのです。
派手なファッションも着こなせるようになるというデータも出ています。
このエストロゲンの分泌が20代をピークに徐々に減少していくと言われています。
その頃から肌トラブルも増えてくるでしょう。
ですから何歳になっても美肌をキープできるように、エストロゲンを増やしていく必要があるでしょう。
②妊娠しやすい体作り
エストロゲンが分泌されると妊娠しやすい体作りに結びつきます。
赤ちゃんが欲しい!と妊活中の女性にとってはとても嬉しい効果ですね。
最近は晩婚化が進んでおり、30代や40代で妊娠を望む女性も増えています。
しかし、この年代になるとエストロゲンの分泌が減少するため妊娠しにくくなるのです。
エストロゲンは子宮内膜を分厚くして、受精卵が着床しやすいフカフカベッドを作ります。
妊娠を望んでいる女性は、エストロゲンの分泌を増やして効果を期待することが出来ます。
③セクシーな体作り
エストロゲンはセクシーな体作りに効果的です。
そもそもエストロゲンは女性ホルモンであり、女性らしい体や内面を作るために必要なものです。
女性の乳房や太もも、丸みを帯びた腰回りなど、女性らしいフォルムを作ってくれるのがエストロゲンです。
また唇がプルンとして、セクシーな女性もエストロゲンが分泌されているからだ、と言われています。
エストロゲンの作用は、女性らしい体作り、セクシーで自然に男性を引き寄せてしまう魅力的な効果があるのです。
④心の健康
エストロゲンは心の健康のケアにも役立ちます。
エストロゲンが減少してくると自律神経が乱れます。
そのためイライラしたりストレスを感じてしまうかもしれません。
エストロゲンの分泌が活発化すると、自律神経の乱れを改善し、心の健康を維持しやすくなります。
イライラしにくくなり、人当たりが良い人として女性らしい性格になれることでしょう。
⑤コレステロールに関係あり?
エストロゲンはコレステロール値にも関係があると言われています。
一般的に年を重ねていくとともにコレステロール値が高くなっていきます。
これにエストロゲンが大きく関わっています。
エストロゲンにはコレステロールの異化や排泄を促進してくれます。
閉経するとエストロゲンの分泌が減少し、コレステロールを分解する力が弱まるため、コレステロール値が高くなるのです。
つまり、エストロゲンの分泌を活性化させることによって、コレステロールの上昇を抑制し、健康の保持にも役立ちます。
エストロゲンなどホルモンのバランスが崩れる原因5つ!
そもそも、ホルモンバランスが乱れるのはなぜなのでしょうか?
それは以下のような原因が挙げられます。
・ストレス
・生活習慣の乱れ
・冷え
・卵巣の病気
・加齢
ストレスがたまると身体的にも精神的にも疲労を感じてしまい、脳のホルモンを分泌させるための働きが弱くなってしまいます。
また睡眠不足や食習慣の乱れ、喫煙や飲酒などの悪習慣も脳の働きを低下させてしまうことになります。
また、女性によくあることですが体が冷えると血行が悪くなります。
その結果、卵巣や子宮が悪い影響を受けてしまい、脳の働きが悪くなったことと重なってホルモンバランスが乱れやすくなります。
一番最悪なケースでは、卵巣に腫瘍ができているといった、女性特有の病気を発症しているために、ホルモンが正常に機能しなくなっているかもしれません。
エストロゲンなどのホルモンのバランスが崩れると起きる症状3つ!
ホルモンバランスが崩れるといったいどうなるというのでしょうか?
次のような症状が現れ始めます。
・月経前症候群
・月経不順
・無月経
生理が近づくと、特に理由はないのにイライラしたり、憂鬱になったりするかもしれません。
さらに、腰痛や腹痛などの痛みを生じる方もいます。
このように生理前に体調が悪くなる方は、生理前にプロゲステロンが急激に増えるからです。
また、日常生活に支障をきたすような月経困難症を引き起こす可能性もあります。
これは体質によって生じることもありますが、ホルモンバランスが崩れると症状が重くなります。
また、正常な生理周期で生理にならないというときもホルモンバランスが崩れている可能性があります。
そのような状態が続くと妊娠しにくい体になってしまうため注意が必要です。
エストロゲンを食べ物で増やす方法2つ!
エストロゲンを増やすために食事の内容を工夫することはとても効果的です。
ではエストロゲンを増やすためにどのようにすればよいのでしょうか?
食事でエストロゲンの分泌を促し、働きを強める方法は2パターンあります。
①植物性エストロゲンが含まれたもの
一つ目の方法は、植物性のエストロゲンが含まれたものを食べることです。
エストロゲンは食べ物から直接吸収できるような成分ではありません。
ですから、この食べ物を食べたからエストロゲンが増える、といった働きはありません。
植物性エストロゲンが含まれた食材は、体内でのエストロゲンと似たような働きをするため、エストロゲンの働きを活発にすることが出来ます。
②エストロゲンを活性化させる成分が含まれたもの
2つ目の方法はエストロゲンを活性化させる成分が含まれたものを食べるという方法です。
植物性エストロゲンは含まれたものを食べるときと作用は同じです。
エストロゲンの働きが活発になる、もしくは分泌を促進させるようなものを食べると良いでしょう。
そのような成分が含まれた食材を積極的に食事に加えることで、体内でエストロゲンの働きをより活性化させることが出来ます。
エストロゲンを増やす食べ物9選!
エストロゲンを増やす食べ物をここでは9つ挙げてみたいと思います。
これらを参考にしてこれからの食事に積極的に取り入れていきましょう。
①大豆食品
エストロゲンを増やす食べ物として最も代表的なのは、大豆食品です。
大豆食品には大豆イソフラボンが豊富に含まれています。
例えば納豆や、豆腐、油揚げ、味噌などの食品がおすすめです。
大豆イソフラボンはエストロゲンとそっくりの働きをするため、エストロゲンの足りない部分を補いながら、エストロゲンの働きをサポートしてくれるのです。
貧血気味という女性の方にも、この大豆製品は非常におすすめです。
②ザクロ、山芋
ザクロや山芋も、エストロゲンを活発にさせる働きがあります。
これらもイソフラボンを大量に含んでいるからです。
ザクロには植物性エストロゲンが含まれています。
加えて善玉コレステロールを増加させてくれるという嬉しい効果もあります。
山芋にも植物性エストロゲンが含まれており、体内のホルモン生成の原料を合成するために必要な栄養素を豊富に含んでいます。
週に2~3回のペースで食べるようにするとより効果を期待できます。
③ごま
ゴマには「ゴマリグナン」という成分が含まれています。
これはポリフェノールの一種です。
エストロゲンと非常に似ている働きをしてくれるため、エストロゲンの働きを活性化させることが出来ます。
しかし、ゴマは消化が悪いためそのまま食べるのではなく、すりおろして食べることをお勧めします。
ドレッシングにしたり野菜にすりおろして食べるといいですね。
④たまご
たまごにはエストロゲンの材料となるコレステロールが豊富に含まれており、食物繊維やビタミンC以外のすべての栄養素が含まれている効果抜群の食品です。
1日1個を目安に食べるようにすると良いかもしれません。
加熱するとビオチンという栄養素の吸収率がアップし、皮膚や髪の健康に効果的です。
産後で女性ホルモンのバランスが崩れている方にもお勧めできます。
⑤キャベツ
キャベツはボロンという成分がエストロゲンの活性化に効果的です、
ボロンにはバストアップ効果もあるといわれています。
これはキャベツの成分がエストロゲンの働きを活性化させてくれるため、女性ホルモンのバランスが整い、女性らしい体を作りやすくなるためです。
⑥プルーン
プルーンにはボロンと植物性エストロゲンが含まれています。
つまり、エストロゲンと似た働きをする成分が豊富に含まれているということになります。
貧血にも効きますので、冷えのせいでホルモンバランスが崩れている方にもおすすめです。
⑦アボカド、かぼちゃ
アボカドやカボチャもエストロゲンを活性化させるのに効果的な食べ物です。
これらに含まれているビタミンEは、卵巣の機能の衰えをカバーしてくれます。
そのためエストロゲンを分泌しやすくなるのです。
⑧ナッツ類
ナッツに含まれているオメガ3系脂肪酸はイライラを改善する効果があります。
そのため月経前症候群を抑制できるでしょう。
ナッツの成分は女性ホルモンのバランスを整える働きもします。
⑨青魚
青魚にはDHAが豊富に含まれています。
これは血液をサラサラにしたり、脳の働きを良くする効果があります。
女性ホルモンのバランスには体内環境や脳の働きが非常に大きく関係しています。
ですから青魚などを食べることもエストロゲンの分泌を増やすのに効果的なのです。
エストロゲンを増やす食べ物を使った簡単レシピ5つ!
エストロゲンを増やす食べ物を使ってどんな料理が出来るでしょうか?
おすすめの簡単にできるレシピをいくつかご紹介したいと思います。
豆乳イソフラボンパスタ
まずは豆乳イソフラボンパスタです。
豆乳という大豆製品を使ってエストロゲンを増やす働きを促します。
女性には欠かせない必需品ですね。
豆乳とオリーブオイル、白ワインでスープを作り、にんにくで香り付けをします。
和風だし、梅、塩コショウで少し和風な味付けにするととてもおいしいですよ!
かぼちゃの豆乳プリン
かぼちゃの豆乳プリンで、エストロゲンを増やす食べ物をダブル使いしています。
豆乳とカボチャをミキサーにかけてゼラチンを混ぜて固めるというとっても簡単なレシピです。
バニラエッセンスを入れると香りもよいですね。
ピンクのスムージー
ピンク色のかわいいスムージーが女子力を上げてくれること間違いなしの、ザクロスムージーです。
天然の植物性エストロゲンの効果を実感できます。
ザクロを果汁の状態にして、イチゴやリンゴ、オレンジなどのフルーツと合わせてミキサーで混ぜます。
ダイエット中の朝食にもおすすめです。
キャベツと卵の中華炒め
キャベツと卵を中華ダシで炒めるだけのとっても簡単なレシピです。
仕上げの調味料を自分好みに調節しましょう。
エストロゲンと似た働きをするボロンと高タンパク質の卵の効果を実感できます。
中華丼風にしても、弁当のおかずとしても使えますね。
マグロとアボガドのユッケ
ビタミンEを豊富に含んでいるアボガドと、高タンパク質のマグロを一緒に料理することで、エストロゲンを増やす効果をアップさせることが出来ます。
またゴマ油やエゴマ油を使うとより女性ホルモンに効果的です。
エストロゲンを増やす食べ物・効果についてのまとめ
・エストロゲンの効果は、美肌づくりに役立つ
・妊娠しやすい体作りやセクシーな体作りに影響する
・自律神経の乱れを改善して、心の健康を維持してくれる
・コレステロールの異化や排出を促進する効果も期待できる
・エストロゲンが崩れる原因は、ストレスや加齢、飲酒喫煙など
・ホルモンバランスが崩れると起きる症状は、月経前症候群や月経不順、無月経など
・エストロゲンを食べ物で増やすには、大豆食品や卵、アボカドなど
エストロゲンは女性らしい体作りに欠かせません。
女性ホルモンバランスが崩れるといろいろな悪い状況につながります。
いつも精神的にも身体的にもハッピーな状態でいるために、食べ物を効果的に使ってエストロゲンを増やす努力をしましょう。