部屋がいつも汚い、片付けられないという人は、意外と多いですよね。いわゆる「汚部屋」や「ゴミ屋敷」に住んでいる人です。きれいな部屋にしたいと思いつつも、どうしても片付けられない原因はなんでしょうか?
部屋を片付けられない原因と対策をまとめました。どうしても部屋を片付けられないという人は、実は病気かもしれないんです!
部屋を片付けられない原因
部屋を片付けられない原因は、次の3つがあります。部屋を片付けられないあなたは、どの原因に当てはまるでしょうか?
忙しくて時間がない
部屋を片付けられない原因の1つ目は、忙しくて時間がないことです。朝から晩まで働いていて、深夜に帰宅しそのまま寝る。そして、早朝にまた仕事に出かける。
こんな生活を送っていると、忙しすぎて、部屋を片付ける時間を作ることができません。また、片付けるための体力や気力もありませんよね。
そのため、あまりにも忙しく余裕がない生活を送っていると、部屋を片付けることができず、どんどん部屋が汚れていく一方なんですね。
これは、ある意味仕方がないことと言えるかもしれません。1日24時間しかないですし、それはどんな暇な人でもどんなに忙しい人でも変わりません。暇でも1日24時間。忙しくても1日24時間。忙しかったら、片付ける時間を作ることができないのです。
片付けを後回しにしてしまう
部屋を片付けられない原因の2つ目は、片付けを後回しにしてしまうことです。これは、ある意味、怠けと言えるかもしれません。
部屋を片付けるのは、面倒臭いから、あとで掃除をしよう。掃除は明日やろうと思って、どんどん片付けを後回しにしていると、少しずつ部屋が汚くなっていって、ゴミ屋敷のようになってしまうんです。
そして、ゴミ屋敷のようになった汚部屋を見ると、どこから片付けて良いかわからず、さらに面倒臭さが増して、「明日やろう」、「今度片付けよう」と思ってしまうんですね。
片付ける必要性を感じない
部屋を片付けられない原因の3つ目は、片付ける必要性を感じないことです。部屋を片付けなくても、特に不便を感じない、部屋が汚くても不快に感じないという人もいますよね。
むしろ、「部屋を片付けてしまうと、どこに何があるのかわからない」、「必要なものが手元にないから不便」と思ってしまうんですね。
片付ける必要性を感じなかったら、積極的に部屋を片付けなくなってしまいます。
部屋の片付けができないのは精神疾患が原因かも!?
ご紹介した部屋を片付けない3つの原因は、本人の性格による部分が大きいのですが、部屋を片付けられないのは、精神疾患が原因のこともあるんです。
部屋を片付ける時間があって、「部屋を片付けたほうが良い」と思っていても、なかなか片付けられないという場合は、自分でも気づかないうちに、精神疾患を発症している可能性があります。
部屋を片付けられない症状が現れる精神疾患をご紹介します。
ADD&ADHD
部屋を片付けられない原因になる病気の1つ目は、ADDやADHDです。ADDは注意欠陥障害のことで、ADHDは注意欠陥多動性障害のことですね。
ADDやADHDに共通している症状は、集中力が続かなかったり、注意力が散漫になってしまうことです。
そのため、片付けることに集中できず、すぐに他のことに興味が移ってしまうので、なかなか部屋を片付けることができないことが多いんです。
また、物事の優先順位をつけたり、順序立てて行動することが苦手なので、整理整頓が苦手な人が多く、すぐに部屋が散らかってしまいます。
さらにADDやADHDの人は、忘れ物が多く、どこに何を置いたかをすぐに忘れてしまって、どこにあるだろうとバタバタ探し回るので、さらに部屋が散らかって、ものが床に散乱したりするのです。
うつ病
部屋を片付けられない原因の病気、2つ目はうつ病です。うつ病になると、無気力になります。行動するような気力が湧いてこないので、部屋を片付けようという意欲がなくなってしまうのです。
そのため、うつ病を発症すると、部屋が汚くなってしまいます。部屋の中に関する興味がないので、部屋が汚くても気にならない、どうでも良いと思っていて、「片付けなくちゃ!」と思うことがないという特徴があります。
統合失調症
統合失調症の人も、部屋を片付けられない傾向にあります。統合失調症は幻覚や妄想などが症状として現れる病気です。思考や感情、行動を1つの目的に沿ってまとめる能力が低下していますので、物を溜めこむようになることがあるんです。
また、部屋を片付けないこと、つまり部屋が汚れていることが普通だと思い込んでいて、部屋をあえて片付けないというケースもあります。
ホーディング
ホーディングという精神疾患も、部屋を片付けられない原因の1つになります。ホーディングは強迫的ホーディングや溜めこみ障害とも言います。
ホーディングはものを溜めこまずにはいられない、どんどん溜めこんでしまうという精神疾患で、物の価値に関係なく、ものを捨てる、手放すということができなくなってしまうんです。
そのため、部屋の中は一見ゴミと思われるようなものが溢れ、部屋の居住空間がゴミで埋まってしまうことが多いという特徴があります。
地域でも有名なゴミ屋敷に住んでいる人は、このホーディングという精神疾患の可能性が高いとされています。
部屋を片付けられない時の8つの対策
部屋を片付けられない時はどうすれば良いのでしょう?部屋を片付けられない原因はなんであれ、部屋を片付けないと、衛生的にも健康的にも良くありません。
部屋を片付けられない人のために、部屋を片付けられない時の対策8つをご紹介します。
手の届く範囲にゴミ箱を置く
部屋を片付けられない時の対策の1つ目は、手の届く範囲にゴミ箱を置いておきましょう。いつもいる場所、例えばソファーや座椅子などの場所から離れた場所にゴミ箱があると、ゴミを捨てるために、いちいち立ち上がって歩かなければいけません。
面倒臭がりの人や忙しい人、部屋が汚くても気にならない人は鼻をかんだティッシュやお菓子の空き袋などを、いちいち捨てに行くのが面倒ですから、その場に置いたままにするんです。
そうすると、どんどん部屋は汚くなります。汚くなると、それを片付けるのに時間も労力もかかりますので、部屋を片付けたくなくなるんです。
部屋を片付けなければ、さらに部屋は散らかって汚くなります。すると、少しくらいごみを捨てなくても、気にならなくなって、悪循環に陥っていきます。
そうならないためにも、ゴミ箱はすぐに手の届くところに設置しておきましょう。かわいくておしゃれなゴミ箱なら、インテリア的にも気にならないと思います。そもそも、部屋が汚いくらいなら、ゴミ箱を置いたほうが絶対に良いですよね。
どうしても、片付けられない人は、部屋の中にゴミ箱を2~3個用意しても良いでしょう。
大切なものといつも使うものは置き場所を決める
部屋を片付けられない人のための対策、次は大切なものといつも使うものは、置き場所を決めることです。大切なものを保管する場所は、決めておきましょう。パスポートや印鑑、通帳などですね。これは、ひとまとめにして、保管場所を決めておいてください。
そうしないと、いざという時に、「あれがない!これがない!」と大混乱&パニックになります。大切なものだけは、きちんと保管場所を決めて、そこに置いておくようにしましょう。
また、いつも使うものの置き場所を決めておきましょう。例えば、テレビのリモコンやエアコンのリモコン、スマホの充電器などですね。これらは、収納ボックスなどにひとまとめにして、手元に置いておくと良いでしょう。
これをするだけでも、部屋の散らかり度が変わってきます。
掃除をする日と場所を決めておく
部屋を片付けられない時の対策、3つ目は掃除をする日と場所を決めておくことです。掃除は面倒ですよね。できれば、掃除をしたくない、片付けなんてしたくないと思っていると思います。
そういう人は、掃除をする日を決めておきましょう。その日は1日中掃除をするというわけではなく、10分だけ掃除をするようにしてください。1日中掃除をすると考えると、ウンザリして、やりたくないと思ってしまいますが、10分だけなら、「仕方がない。やるか。」と思えますよね。
1週間に1回でもOKです。今日はソファー周り、次はテレビ周り、次は玄関、次はガスレンジ周り、今日は掃除機のように少しずつやっていきましょう。
片付けた後は、できるだけきれいに使おう、汚さないようにしようと思うものですから、これを繰り返していけば、部屋が少しずつ片付くはずです。
1年使わなかったものは迷わず捨てる
部屋を片付けられない人は、1年間使わなかったものは迷わず捨てるようにしましょう。なかなか物を捨てられない人っていますよね。
「これ、あまり使わないけど、これから使うかもしれないから。」、「あまり使わないけど、捨てるのはもったいないから。」のように捨てることを躊躇してしまうタイプです。
捨てるのを迷ってしまう人は、物をどんどん溜めこんでしまいますので、部屋が物で溢れてしまい、片付けられなくなるんです。
ですから、物はどんどん捨てましょう。断捨離です。基準は、1年間です。1年間使わなかったものは、捨ててしまいましょう。
確かに、これから使う可能性もゼロではありません。でも、1年間使わなくても、特に困らなかったのですから、これからもなくても困るものではないんです。
思い切って捨ててしまえば、部屋がスッキリします。もったいないという気持ちと一緒に、使わないものは捨ててしまいましょう。また、リサイクルできるものだったら、リサイクルに出すのも良いですね。
本当に必要か考えて買う
部屋を片付けられない人の対策、次は本当に必要かどうかを考えて、物を購入することです。あなたは、ショッピングした後に、「なんでこれを買っちゃったんだろう?」と疑問に思うことはないですか?
物を買ったのは良いものの、結局は全然使わなかったということはないでしょうか?そういうことが多い人は、本当に必要かどうか考えてから、物を購入するようにしましょう。
直感で物を買っていると、部屋の中にどんどん物が溢れてしまいます。そうならないためにも、「これは本当に必要なの?」ということを熟考してから買うようにしましょう。
片付けられないなら、家族に頼む
部屋の片付けができない人の対策、6つ目は片付けられないなら、家族に頼むことです。どうしても片付けが苦手という人はいますよね。片付けができない、どうしても無理なら、家族のほかの人に代わってもらいましょう。
その代わり、あなたは他の家事を頑張ったり、パートに出てお金を稼ぐようにするんです。人間には、得意・不得意があります。どうしても片付けが不得意なら、得意な人にやってもらうしかないんです。
でも、あなたは部屋の片付けをしない代わりに、その穴埋めのことをきちんと行うようにしましょう。そうすれば、家庭内は平和になり、部屋が片付いて、清潔を保つことができるはずです。
業者に片付けを依頼する
部屋を片付けられない人のための対策、7つ目は業者に片付けを依頼することです。自分で片付けられないなら、専門業者に片付けをしてもらうしかありません。
便利屋や清掃業者に部屋の清掃・片付けを頼めば、自分が片付けなくてもOKです。もちろん、お金を払わなければいけませんが、どうしても片付けられない人は、自分で苦痛を感じながら部屋の片付けをするくらいなら、お金を払っても専門業者にやってもらったほうが良いと思いませんか?
半年に1回、1年に1回だけでも、専門業者にやってもらうと、部屋が見違えるようにキレイになるはずです。
精神科を受診する
どうしても部屋を片付けられないなら、精神科を受診しましょう。自分では気づいていないだけで、先ほど説明したような精神疾患が原因の可能性があります。
精神科できちんと治療すれば、今よりも症状が改善して、部屋を片付けられるようになるはずです。また、今は部屋を片付けられないという症状以外は出ていないかもしれませんが、放っておくと症状が悪化して、違う症状が出てきて、日常生活を送ることが困難になることもあります。
そのため、早めに精神科を受診しておくと良いでしょう。
部屋を片付けられない原因・対策についてのまとめ
・部屋を片付けられない原因
「忙しくて時間がない」「片付けを後回しにしてしまう」「片付ける必要性を感じない」「ADHDの可能性」「うつ病の可能性」「総合失調」「ホーディング」
・部屋を片付けられない時の対策
「手の届く範囲にゴミ箱を置く」「大切な物といつも使う物は置き場所を決める」「掃除する日と場所を決めておく」「1年使わなかった物は迷わず捨てる」「本当に必要か考えて買う」「片付けられないなら家族に頼む」「業者に片付けを依頼する」「精神科を受診する」
部屋を片付けられない原因と対策をまとめました。部屋が片付けられないのは、ただ単にだらけているだけのこともありますが、精神疾患が原因のこともあるんです。
部屋が片付けられないと、汚部屋&ゴミ屋敷に一直線になりますので、いろいろな対策をして、部屋をきれいに保つようにしましょうね。