あなたは、正しい姿勢を保っていますか?自信を持って、自分の姿勢が正しいと言える人は少ないと思います。
正しい姿勢を保つようにすると、たくさんのメリットがあるのです。でも、「正しい姿勢って何?」と疑問に思う人も多いと思います。そんなあなたのために、正しい姿勢を保つメリットと立ち方・座り方別の正しい姿勢の作り方をまとめました。
正しい姿勢を保つ6つのメリット
正しい姿勢を保つメリットは、6つあります。正しい姿勢を保つメリットを1つ1つ説明していきます。6つのメリットを知れば、正しい姿勢を保とうと思えるはずです!
痩せやすい身体になる
正しい姿勢を保つメリットの1つ目は、痩せやすい身体になることです。背筋を伸ばしてみてください。背筋を伸ばすと、背中やお腹の筋肉を使っているのを感じると思います。
正しい姿勢を保つためには、体幹のインナーマッスルを使うのです。筋肉を使えば、その筋肉が発達しますよね。筋肉量が増えれば、基礎代謝量が増えますので、自然に痩せやすい身体になります。
基礎代謝とは、生命維持に必要なエネルギーのことです。体温を維持するため、呼吸をするため、心臓を動かすためにはエネルギーが必要ですよね。これらに使うエネルギーが基礎代謝なのです。
基礎代謝は1日の消費エネルギーの7割を占めていて、筋肉が最も基礎代謝の消費量が多い部位になります。
臓器・組織 |
基礎代謝の消費比率 |
全身 |
100% |
骨格筋 |
22% |
脂肪組織 |
4% |
肝臓 |
21% |
脳 |
20% |
心臓 |
9% |
腎臓 |
8% |
その他 |
16% |
つまり、インナーマッスルも含め、筋肉量が増えれば、それだけ基礎代謝量が上がり、痩せやすい身体になるのです。
正しい姿勢を保つと、自然に痩せやすい体質になりますので、正しい姿勢を作ることは、最も簡単で最も基本的なダイエットと言えるでしょう。
スタイルが良く見える
正しい姿勢を作ると、スタイルが良く見えることもメリットの1つです。猫背になって、鏡の前で横向きに立ってみてください。どうでしょうか?お腹が太ったように見えませんか?
また、正しい姿勢を作らないと、身長が低く見えますよね。身長は低くなるのに、顔の大きさは変わりません。ということは、顔が大きく見えて、スタイルが悪く見えるんです。
正しい姿勢を保つことができれば、お腹は凹みますし、背が高くスラっとして見えるんです。スタイルを良く見せたいなら、正しい姿勢を作る必要があるんですね。
肩こりや腰痛がなくなる
正しい姿勢を作ると、肩こりや腰痛が軽減します。姿勢が悪いと、体のあちこちに負担がかかります。肩や腰に過度の負担がかかれば、その部分の筋肉に負担がかかり、筋肉が緊張して凝り固まってしまいます。
そうすれば、肩や腰の筋肉は疲労物質が溜まりますので、肩こりや腰痛を起こしてしまうんです。
また姿勢が悪いと、骨格が歪みますよね。骨盤や肩の骨、背骨などに歪みが生じます。骨格に歪みが生じると、筋肉や内臓も歪んでしまい、血行が悪くなってしまいます。
血行が悪くなると、筋肉の疲労物質を回収できないので、肩こりや腰痛が回復せずに悪化しやすくなるのです。
正しい姿勢を作ると、体は歪みませんし、一部の筋肉に過度の負担がかかることはありませんので、肩こりや腰痛を軽減することができるのです。
また、肩こりが軽減できれば、それに伴う頭痛や眼精疲労も軽減することができます。肩こりが原因で、頭痛や眼精疲労が起こることがありますので、頭痛や眼精疲労で悩んでいる人は、正しい姿勢を作ることで、頭痛や眼精疲労が嘘のように改善するかもしれません。
冷え性が改善する
正しい姿勢を作ると、冷え性の改善にもつながります。先ほども説明しましたが、正しい姿勢を作ると、インナーマッスルが鍛えられます。そうすると、筋肉量が増えますよね。筋肉は熱を産生する部位ですから、体温が上がりやすくなり、冷え性が改善するのです。
また、正しい姿勢は血行を良くしますので、血行を良くして、全身に血液が行き渡ることでも、冷え性を改善することができるのです。
冷え性に悩んでいる女性は多いと思いますので、冷え性を改善したいと思っている人は、まずは姿勢を正してみてはいかがでしょうか?
むくみを改善できる
正しい姿勢はむくみを改善することができます。足を組んで座ったり、立っている時に足を交差させていたり、片方の脚に体重をかけて座ると、下肢の血流が悪くなります。
下肢の血流が悪くなると、血管外に水分が染み出してしまいますし、それを回収するはずのリンパ液の流れも悪くなりますので、むくみの原因の水分を回収してくれずに、脚がパンパンにむくんでしまうのです。
正しい姿勢を作れば、血行を促進することができますので、脚がむくみにくくなり、スッキリ細い脚になることができます。
正しい姿勢を作ることで、もう夕方にブーツのファスナーが上がらない、パンプスがパンパンで履けないという悩みもなくなるのです。
前向きになれる
正しい姿勢を作るメリットの最後は、前向きになれることです。猫背だと、どうしても視線が下に行ってしまいます。でも、正しい姿勢を作ると、視線は前を向いていますよね。
気分が落ち込んでいる時に、胸を張っていると少し前向きになれることがあります。また、悲しい時でも無理やり笑顔を作っていると、元気になれることもありますよね。
体と心をはつながっているものですから、正しい姿勢を作ると、心もそれに連動して、前向きになるのです。前向きになれば、それだけ人生を楽しむことができますよね!
正しい姿勢の作り方
正しい姿勢を作ると、たくさんのメリットがあることがお分かりいただけたと思います。でも、正しい姿勢とはいったいどのような姿勢でしょうか?正しい姿勢の作り方を立ち方と座り方の2パターンで説明していきます。
正しい姿勢の作り方~立ち方編~
正しい姿勢の作り方、まずは立ち方からです。正しい立ち方はなんとなくわかっても、具体的にどうすれば良いのかわからないという人も多いのではないですか?
正しい立ち方を作るために参考になるのは、こちらです。
- <正しい立ち方>
- 1.壁を背にして、壁に両踵を合わせて立つ
- 2.お尻を壁につける
- 3.腰は壁にくっつけず、手のひらが入るか入らないか位の隙間を作る
- 4.肩は肩甲骨が壁に触れる程度にする
- 5.後頭部は壁に当てる
この姿勢が正しい姿勢の立ち方です。この状態で顎とお腹を引き締めると良いでしょう。
正しい姿勢の作り方~座り方編~
正しい座り方はこちらの動画を参考にして下さい。
<正しい座り方>
- 1.できるだけ深く椅子に腰かける
- 2.背筋を伸ばす
- 3.顎を引く
この状態をキープする必要がありますが、どうしても疲れてくると、正しい姿勢が崩れてきます。その時には、バスタオルを折りたたんで、お尻の下に引くようにすると、骨盤が安定して、長時間正しい姿勢で座ることができるようになります。
また、お腹を引き締めて座るようにしましょう。もちろん、正しい座り方は、脚を組んだりしてはいけません。脚は組まずに両足の足裏全体を床につけるようにしてください。
正しい姿勢を保つメリットと立ち方・座り方についてのまとめ
「体幹を鍛えることで痩せやすい体になる」「スタイルが良くなる」「肩こりや腰痛がなくなる」「冷え性の改善にもつながる」「むくみを改善できる」「前向きになれる」
・正しい姿勢の立ち方
「壁を背にして両踵を合わせて立つ」「お尻を壁につけて腰を壁に付けずに肩は肩甲骨が触れる程度にする」「後頭部は壁に当てる」
・正しい姿勢の座り方
「できるだけ深く椅子に腰掛けて背筋を伸ばす」「顎を引く」
正しい姿勢を保つメリットと立ち方・座り方のそれぞれ正しい姿勢の作り方をまとめました。正しい姿勢を作ると、スタイル良く見えたり、痩せやすい身体になったりするだけでなく、肩こりや冷え性にも効果があるのです。
立ち方・座り方の正しい姿勢を作ることを心がけましょう。また、時間が経つと、どうしても姿勢が悪くなってしまうので、正しい姿勢を作るだけでなく、正しい姿勢を長時間保つようにしましょう。