あなたは良い姿勢をキープできていますか?猫背になっていないでしょうか?「たかが猫背」と思っている人は要注意です。
猫背は思わぬ悪影響をもたらすことがありますので、しっかりと矯正して正しい姿勢をキープしなければいけません。
猫背の原因や影響、改善するための矯正方法・治し方をまとめました。
猫背の3つの原因
猫背になってしまうのでしょうか?猫背はいろいろな原因があります。あなたの猫背の原因どれに当てはまりますか?
毎日の生活習慣
猫背の原因の1つ目は、毎日の生活習慣です。猫背になりやすい姿勢を長時間続けている人は、猫背になりやすいですよね。
たとえば、デスクワークの人。デスクワークをしていると、ちょっと前かがみになってしまうので、猫背になりやすくなります。
また、スマホが大好きな人も要注意です。スマホを操作する時の姿勢も、基本的に前かがみで、うつむきがちになります。
そのほか、頬杖をつく癖があったり、うつぶせ寝の人、椅子に浅く腰掛ける癖がある人も猫背になりやすいです。
このような生活習慣がある人は、猫背の姿勢のまま筋肉が凝り固まってしまうので、猫背になりやすくなるのです。
筋力の低下
猫背の原因の2つ目は、筋力の低下です。加齢や運動不足に伴って、インナーマッスルの筋力が低下すると、猫背になりやすくなります。
インナーマッスルは体幹を支えている筋肉です。そのインナーマッスルの筋力が衰えると、体幹を支えられなくなり、姿勢が悪くなります。
骨盤は後ろに傾き、背骨は丸くなり、肩も内側に丸まりやすくなります。そうすると、猫背の出来上がりです。
特に、骨盤が歪んで後ろに傾くと、猫背になりやすくなります。骨盤は大腰筋や腸腰筋などが支えていますが、これらの筋肉が衰えると、猫背になってしまうのです。
ネガティブ気味の性格
猫背の原因の3つ目は、ネガティブ気味の性格です。ネガティブ気味の性格の人は、猫背になりやすいんです。
ネガティブになると、どうしてもうつむき加減になりますよね。それがずっと続けば、そのままの姿勢で固まってしまって、猫背になります。
また、普段はポジティブでもストレスを感じやすい人も要注意です。ストレスを感じている時も、うつむきがちで背中を丸める傾向にありますので、猫背が癖になりやすいのです。
猫背の7つの影響
猫背になると、どのような影響が出てくるのでしょうか?「たかが猫背でしょ?」と思うかもしれませんが、猫背は全身に様々な影響を及ぼすものなんです。
肩こりや腰痛
猫背の影響の1つ目は、肩こりや腰痛です。猫背になると、頭を背骨全体でしっかり支えることができず、肩や首に負担がかかるようになります。
そうすると、肩こりや首のコリが出てくるんです。肩こりや首のコリがひどくなると、頭痛や眼精疲労なども現れるようになります。
また、猫背は骨盤が後ろに傾くことが原因の1つですが、骨盤が後ろに傾くと背骨をしっかり支えることができなくなります。
骨盤は背骨を下から支える役割があります。背骨の上には重い頭が載っていますね。骨盤は背骨と頭の土台のようなものなのです。
その骨盤が後ろに傾いていると、その役割をしっかり果たせなくなります。そうすると、骨盤周辺の筋肉に負担がかかるようになりますので、腰が痛くなってしまうんです。
猫背になると、肩こりや首のコリ、腰痛などの影響が現れるんですね。
第一印象が悪くなる
猫背の影響の2つ目は、第一印象が悪くなることです。猫背の人って、ちょっと根暗に見えませんか?猫背の人は、背中が丸く、肩も丸まっていて、うつむき加減になるので、どうしても根暗&ネガティブに見えるのです。
本当は明るくて前向き、いつでもポジティブな性格という人でも、猫背になると、初対面の人に、「この人、ちょっとネガティブそうだな」と思われることがあります。
第一印象が悪く、ネガティブだと思われると、例えば、就職の採用試験に落ちやすくなりますし、婚活や合コンもうまくいかなくなる可能性が高いんです。
スタイルが悪く見える
猫背は、スタイルが悪く見えてしまいます。猫背になると、おなかがポッコリ出てしまうし、胸が本来よりも小さく見えてしまいます。
また、背中が丸くなりますので、身長が小さく見えます。身長が小さく見えると、相対的に顔が大きく見えてしまいます。
ということは、猫背になると、低身長で顔が大きく、おなかが出ていて、胸は小さいスタイルになってしまうんですね。
猫背は女性が理想とするスタイルと真逆になってしまうんです。せっかくダイエットしても、いまいちきれいに見えないのは、猫背が原因なのかもしれません。
猫背の人がスタイルを良くしたいなら、ダイエットをするよりも、まずは猫背を治すべきなんです。
胃腸の不調が起こる
猫背になると、胃腸の不調が起こります。猫背と胃腸なんて、何の関係もないように思えますよね。では、一度猫背の姿勢になってみてください。
胃腸が圧迫されるような気がしませんか?猫背になると胃腸が常に圧迫されるようになるので、胃腸に負担がかかり、胃腸の機能が低下します。
そうすると、次のような症状が現れることがあります。
・胸やけ
・胃もたれ
・食欲不振
・逆流性食道炎
このような胃腸の不調に悩んでいる人は、猫背からくる影響なのかもしれません。
むくみや冷え性の原因に
猫背の影響の5つ目は、むくみや冷え性です。猫背になると、骨格や筋肉が歪みますので、血流がリンパ液の流れが悪くなります。また、次に説明しますが、自律神経のバランスが乱れることでも、血液やリンパ液の流れが悪くなるんです。
血液の流れが悪くなると、手足の先端まで血液がしっかり行き届かなくなりますので、冷え性になりやすくなります。冷え性に悩んでいる女性は多いと思いますが、あなたの冷え性がなかなか改善しないのは、猫背が冷え性を助長しているからかもしれませんよ!
また、リンパ液の流れが悪くなると、むくみが出てきます。むくみは血管から水分が染み出て、細胞と細胞の間に溜まったものですが、リンパ液の流れが良いと、むくみの原因の水分をすぐに回収してくれるので、むくみが起こりにくくなります。
でも、リンパの流れが悪いと、血管から水分が染み出ても、なかなかその水分が回収されないので、ずっとむくんだままなんです。
冷え性やむくみは基礎代謝が下がる原因になりますので、猫背の影響で太りやすく痩せにくい体質になってしまうんです。
自律神経のバランスが乱れる
猫背の影響の6つ目は、自律神経のバランスが乱れることです。自律神経は頸椎を通っていますが、猫背になると姿勢が悪くなりますので、首に負担がかかり、自律神経のバランスが乱れやすくなるのです。
自律神経のバランスが乱れると、次のような症状が現れやすくなります。
・情緒不安定
・疲れやすい
・倦怠感
・生理不順
・PMSや生理痛の悪化
また、先ほど説明したように便秘などの胃腸の不調や冷え性なども、自律神経のバランスが乱れることで起こる症状です。
猫背によって自律神経のバランスが乱れると、驚くほどたくさんの全身への影響が現れるんですね。
呼吸器疾患の原因になる
猫背の影響は、肺などの呼吸器にも現れます。猫背になるとその姿勢から、肺が圧迫されます。そうすると、肺の動きが悪くなりますので、酸素不足になり、息切れしやすくなります。
また、さらにそれが長期間続くと、肺の機能が低下して、呼吸器疾患を発症しやすくなります。
猫背は呼吸器疾患だけでなく、心疾患のリスクもあるとされています。
スマホやタブレットの使用によって起こる猫背の健康被 害についてギリスのカイロプロクター連合協会が調査をしました。 彼らの調査 によると、長期間にわたり猫背や悪い姿勢でいると高齢になって呼吸疾患や心 循環系の病気を患いやすく死につながる可能性が高いということです。
猫背は呼吸器疾患や心疾患のリスクを上げるものなんです。呼吸器疾患や心疾患は死に直結するものですので、「たかが猫背」なんて言えないですよね。
これだけで猫背が改善!猫背の矯正方法&治し方4選
猫背はたくさんの影響があり、最悪の場合、呼吸器疾患や心疾患を招くことさえありますので、猫背はできるだけ早く矯正して、姿勢を改善しなければいけません。
巷には猫背の治し方がたくさん出ていますが、あまりたくさんの猫背の矯正方法をご紹介しても、どれをやって良いのかわからなくなりますし、全部やろうとして疲れてしまうこともあると思います。
ここでは、猫背が簡単に、そして確実に改善する強制方法&治し方を4つだけご紹介します。4つなら、毎日できると思います。
正しい姿勢をキープする
猫背の治し方の1つ目は、正しい姿勢をキープするように心がけましょう。猫背の人は、意識すれば正しい姿勢をキープできます。ただ、気を抜くと、猫背になってしまうんですよね。
だから、意識して、できるだけ長時間正しい姿勢をキープするようにしてください。
まずは、正しい姿勢で立ってみましょう。壁を背にして立ってみてください。
2.背筋を伸ばして、おなかを引き締める
3.顎を引く
4.腰は手のひら1枚が入るくらいのスペースを空ける
この姿勢をキープするようにしてください。猫背の人が正しい姿勢をキープするのは大変だと思います。ただ、意識して正しい姿勢をキープしておけば、少しずつ猫背を改善することができます。
正しい姿勢を保つと、インナーマッスルを鍛えることができますので、猫背を矯正できるのです。
今日から、正しい姿勢をできるだけ保つようにして、猫背を矯正するようにしましょう。
しっかり休んで疲れをとる
猫背の矯正方法の2つ目は、しっかり休んで疲れをとることです。疲れが溜まてくると、正しい姿勢を保つことができず、背中が丸まって、どんどん猫背になってしまいます。
そのため、猫背を矯正するためには、しっかり休んで疲れをとるようにしましょう。特に、猫背矯正中は、姿勢を保つだけで疲れます。いつも使わないようなインナーマッスルを使うからですね。
だから、猫背を改善するためには、しっかり休んで疲れを取り、体調を整えておくようにしましょう。
生活習慣を見直す
猫背の治し方の3つ目は、生活習慣を見直すことです。猫背は日常生活の中に原因が隠れていることが多いです。
デスクワークの人は、仕方ないですよね。仕事ですから。猫背を治すために、仕事を辞めたら、収入がなくなってしまいます。ただ、デスクワークをする人は、椅子に深く腰掛けて、背筋を伸ばして仕事をするようにしましょう。
ただ、四六時中スマホを触っている人、うつぶせ寝をしている人、頬杖をつく人などは、改善の余地がありますよね。
スマホは必要時以外はできるだけ操作しないようにして、操作するためには、うつむき気味で使うのではなく、スマホを目線の高さで持って使うようにしてください。
また、うつぶせ寝の人は姿勢が悪くなるので、今日から仰向けまたは横向きで寝るようにしてください。
頬杖をつく、脚を組むなど骨格が歪むような癖がある人は、それを直しましょう。
もしかしたら、矯正方法の中でこれが一番難しいかもしれません。スマホを使う時間を減らすというのは、現代人にとってはかなりの苦痛ですよね。
少しずつスマホ使う時間を減らすのが難しい場合は、目線の高さまでスマホを上げるだけでも、うつむかなくなりますので有効だと思います。
猫背矯正ストレッチ
猫背の治し方、最後に猫背矯正ストレッチをご紹介します。猫背矯正のためのストレッチや運動はたくさんありますが、たくさん紹介してもなかなか全部はできないと思いますので、まずは1つだけを毎日行うようにしましょう。
<猫背矯正ストレッチ>
1.座って、両肘を90度に曲げて、肩の高さまで上げる
2.腕を体の前に持ってきて、両肘をくっつける
3.肩甲骨が内側に寄るように、腕を開く
4.腕を限界まで開いたら、腰を左右にひねる
5.これを20回行う
6.うつ伏せに寝る
7.腕を突っ張って上体をそらせる
8.首をそらせて上を向く
9.肩甲骨を内側に寄せる
10.これを20秒キープする
11.これを3セット行う
この猫背矯正ストレッチは、10分程度あればすぐにできますので、猫背を改善するためにも毎日行うようにしてくださいね。
猫背の原因・影響・治し方についてのまとめ
・猫背の原因「毎日の生活習慣」「筋力の低下」「ネガティブ気味の性格」
・猫背の影響
「肩こりや腰痛」「第一印象が悪い」「スタイルが悪くなる」「胃腸の不調が起こりやすい」「むくみや冷え性の原因になる」「自律神経のバランスが乱れる」「呼吸器疾患の原因になる」
・猫背の矯正方法&治し方
「正しい姿勢をキープする」「しっかりと休んで疲れをとる」「生活習慣を見直す」「猫背矯正ストレッチをする」
猫背の原因や影響、猫背改善のための矯正方法や治し方をまとめました。猫背は全身に様々な影響が出ますので、できるだけ早く改善するようにしましょう。
たった4つの矯正方法で、確実に猫背が治りますので、しっかり矯正して、正しい姿勢を保つようにしてくださいね。