「なんか最近、疲れが取れない」、「だるくて疲れている」という人は、身体がSOSを出していることを認識しましょう。疲れは身体からのSOSのサインです。
そのサインを見逃さずに、しっかり疲れを取ってあげることで、健康を維持することができます。疲れが取れない原因と疲れを取る方法をまとめました。
疲れが取れない原因
疲れが取れない原因は何でしょうか?慢性的な疲れに悩んでいるという人は、まずは疲れが取れない原因をきちんと確認しておきましょう。慢性的な疲れを感じる原因は、たくさんあるんです。
・睡眠不足
・栄養の偏り
・運動不足
・筋肉のコリや緊張
・不規則な生活習慣
・ストレス
・生理前
睡眠不足
私たちは睡眠をとることで、疲労を回復します。ということは、睡眠不足になると、疲れがなかなか取れないことになるんです。
しっかり睡眠をとると、体の疲れはもちろんですが、脳の疲れ取ることができるのです。逆に言うと、睡眠不足になると、体も脳も疲れが取れません。
睡眠不足は、ただ単に睡眠時間が短いというだけではありません。眠りが浅かったり、なかなか寝付けなかったり、夜中に途中で目が覚めてしまうという場合も、睡眠不足になりやすいんです。
栄養の偏り
栄養が偏っていることでも、疲れが取れないことがあります。栄養不足になるになると、体の細胞の機能が低下しますので、疲労物質が溜まってしまいます。また、身体の機能が低下することで、倦怠感が出てきて、疲れが取れないと感じるようになるのです。
運動不足
運動不足になると、体の代謝が低下します。そうすると、少し動いただけで疲れを感じるようになるため、「疲れが取れない」、「いつも疲れていてだるい」という状態になるのです。
筋肉のコリや緊張
運動をし過ぎると、筋肉が緊張しますので、筋肉に疲労物質が溜まり、筋肉が硬くなって、コリを感じるようになるので、疲れが取れなくなります。
また、運動をしなくても、肉体労働をしている人は、常に疲れていて、疲れが取れないと感じるようになると思います。
肉体労働の人だけでなく、デスクワークの人も、疲れが取れないと悩んでいるかもしれません。デスクワークは長時間同じ姿勢を続けることで、筋肉がゆっくりと地味に緊張していますので、筋肉がこってしまって、疲れを感じるようになるんです。
デスクワークの人は肩こりや首のコリ、腰痛などに悩まされていると思いますが、あれは一種の疲労からくるものですよね。
不規則な生活習慣
不規則な生活習慣の人も、疲れが取れないと思います。就寝時間がバラバラだったり、いつも夜更しをしていたりすると、自律神経のバランスが乱れます。
自律神経のバランスが乱れると、体の不調が起こります。また、交感神経が優位になることで、睡眠不足にもなりやすいんです。
そのため、疲れがなかなか回復せずに、疲れが取れなくなってしまいます。
ストレス
ストレスも疲れが取れない原因の1つです。ストレスが溜まると、どうしても身体が緊張します。ついつい身体に力が入ってしまうから、筋肉が緊張してしまうのです。
嫌なことがあった時、緊張した時に、肩に力が入っていたり、奥歯をかみしめていたという経験がある人は多いと思います。
筋肉が緊張すると、血行が悪くなり、疲労物質が溜まるので、疲れが取れないと感じるようになりますよね。
生理前
生理前も疲れが取れないと感じることが多いと思います。生理前になると、ホルモンバランスが変化するので、PMS(月経前症候群)が起こり、だるかったり、イライラしたりなどの症状が出てきます。
そのため、生理前になると、倦怠感が出てきて、疲れが取れないと感じるようになるのです。
疲れが取れないのは病気が原因かも!?
疲れが取れないのは、病気が原因の可能性もあります。疲れが取れないと感じる病気、倦怠感が出る病気はたくさんありますが、その中でも代表的なものをご紹介します。
・うつ病
・甲状腺の病気
・糖尿病
・肝機能低下
・睡眠時無呼吸症候群
・更年期障害
・夏バテ
・貧血
うつ病
うつ病になると、倦怠感を感じるようになりますので、疲れが取れないと感じることがあります。特に、仮面うつの場合は、精神的な症状よりも、疲れが取れない、不眠などの身体的な症状が出てきます。
甲状腺の病気
甲状腺の病気があると、疲れが取れないと感じるようになります。バセドウ病などの甲状腺機能亢進症は、身体の代謝が亢進して、常にマラソンをしているような状態になりますので、疲れが取れないのです。
橋本病のなどの甲状腺機能低下症の場合も、体の代謝が低下しますので、少し動いただけで疲れてしまいます。
糖尿病
糖尿病になると、インスリンがきちんと働かなくなります。そのため、摂取した糖がエネルギーに変わらなくなってしまうので、エネルギー不足になって、疲れが取れなくなってしまうのです。
肝機能低下
肝機能が低下することでも、疲れが取れなくなります。肝臓は代謝や解毒を行っている臓器ですので、肝機能が低下すると、疲労物質や老廃物が溜まっていきますので、疲れが取れずに倦怠感を感じるようになります。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群になると、睡眠が浅くなりますので、疲れが取れなくなります。睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まってしまうので、酸素不足になるため、睡眠が浅くなって、睡眠不足になるのです。
そのため、疲れがとれず、翌日以降も疲れを引きずってしまうのです。
更年期障害
更年期障害になると、ホルモンバランスの乱れから、自律神経のバランスが乱れてしまいますので、疲れや倦怠感を感じるようになります。
女性の場合、閉経は50歳前後ですので、40代後半になるあたりから、更年期障害で疲れが取れないと感じるようになることが多いようです。
また、更年期障害は男性にも起こりますので、中年男性が疲れが取れないと感じたら、更年期障害が原因かもしれません。
夏バテ
夏バテも疲れが取れない原因の1つですね。夏バテは室内と屋外の気温差や暑さが続くことで、自律神経のバランスが乱れることが原因とされています。
最近は、夏バテを引きづった秋バテという言葉もできていますので、秋まで疲れを引きづった場合は、夏バテではなく秋バテかもしれません。
貧血
貧血も疲れが取れない原因です。貧血になると、酸素を運んでくれるヘモグロビンが不足するため、体内が酸素不足になります。そのため、すぐに疲れてしまいますし、疲れが取れなくなってしまうのです。
疲れを取る8つの方法
疲れを取るにはどうすれば良いのでしょうか?疲れを取るための方法を8つご紹介します。
規則正しい生活を送る
疲れを取るためには、規則正しい生活を送るようにしましょう。疲れを取るためには、規則正しい生活をして、自律神経のバランスを整えてあげる必要があります。
自律神経のバランスを整えることで、体調がよくなりますので、疲れが溜まりにくくなり、また疲れてもすぐに回復しやすくなるのです。
1日3食きちんと食べて、早寝早起きをして、睡眠時間をしっかり確保するようにしましょうね。
疲労回復に効果のある栄養素を摂る
疲れを取るためには、疲労回復に効果のある栄養素を摂るようにしましょう。疲労回復に効果のある栄養素は、次のようなものです。
・タウリン:シジミ
・オルチニン:シジミ
・タンパク質:肉や魚、大豆
・マグネシウム:海藻類
・ビタミンC:野菜や果物
・亜鉛:牡蠣、ゴマ
・クエン酸:かんきつ類、酢
・ビタミンE:アボカド、ナッツ類、オリーブオイル
・カルシウム:牛乳、小魚
ビタミンB1は乳酸の代謝を促進して、エネルギーを作ってくれます。タウリンやオルニチンは、肝臓の機能を高めてくれます。
タンパク質は細胞を作る原料ですので、疲れを取るためには、欠かせない栄養素であり、基本的な栄養素になります。
マグネシウムはエネルギー代謝を促進してくれる栄養素で、ビタミンCは抗酸化作用がありますので、疲労で増加した活性酸素を除去してくれる働きがあります。
亜鉛は細胞分裂を促し、細胞に溜まった疲労物質や老廃物を排出することができます。クエン酸は乳酸をエネルギーに変えてくれる効果があり、ビタミンEは抗酸化作用と同時に血行を促進して、疲労物質を取り除いてくれます。
カルシウムは筋肉を正常に動かすとともに、良質な睡眠には欠かせないミネラルになります。
適度な運動をする
疲れを取るためには、適度な運動をしましょう。運動をして、筋肉を動かすことで、筋肉のコリをほぐして、疲れを取ることができます。
ただ、運動習慣が全くない人がいきなり運動をすると、それが原因で疲れますので、まずはストレッチから始めるようにすると良いでしょう。
ストレッチも張り切りすぎないで、「気持ちよい」と思えるくらいの強さでお風呂上がりに始めることをおすすめします。
ストレスを解消する
疲れを取るためには、ストレスを解消しましょう。ストレスを解消することで、全身の筋肉の緊張が取れますし、自律神経のバランスが整いますので、疲れが取れやすくなるんです。
ストレスを解消する方法は何でも構いません。ショッピングをするのも良し、おいしいものをお腹いっぱい食べるのも良し、運動をして汗を流すのも良し、大声で歌うのも良し、おしゃべりをするのも、泣けるドラマを見るのも良しです。
疲れが取れないという人は、ストレスが溜まっている可能性が高いですから、しっかりストレスを解消するようにしましょう。
リラックスタイムを作る
疲れが取れない人は、リラックスタイムを作りましょう。意図的にリラックスして、体の緊張を取ることで、疲れが取れやすくなります。
お風呂上がりの就寝前に、リラックスタイムを設けると良いですね。たとえば、ハーブティーを飲む、アロマの香りをかぐ、ストレッチをする、何もせずにただボーっとする。
このようにして、リラックスタイムを作ると、1日の疲れが取れるようになると思います。
質の高い睡眠をとる
疲れを取る方法6つ目は、質の高い睡眠をとることです。疲れを取るためには、やはり睡眠をとることが一番です。
睡眠はただ取れば良いというものではありません。質の高い睡眠をとるようにしましょう。グッスリと眠ることが、疲れを取るためには必要です。
質の高い睡眠をとって、身体の疲れも脳の疲れも取るようにしましょう。質の高い睡眠をとるためには、次のことに注意して下さい。
・照明や室温、騒音に気を使う
・寝室にスマホは持ち込まない
・就寝3時間前には夕食を終える
・身体を温めておく
このようなことに気をつければ、質の高い睡眠をとることができるはずです。
身体を温める
疲れを取るためには、体を温めましょう。身体を温めると、筋肉のコリがほぐれて、リラックスできますよね。また、血行が良くなるので、疲労物質がすぐに排出されますので、疲れを取ることができます。
身体を温めるには、次のようなことを試してみてください。
・寒い日は使い捨てカイロなどを使う
・温かい飲み物や食べ物を選ぶ
・生姜など体を温める食品を食べる
疲れを取るために、しっかり体を温めるようにしましょう。特に、女性は冷え性の人が多いので、冷え性を改善するためにも、体を温めるようにしてくださいね。
病院を受診する
ご紹介した7つの方法でも疲れが取れない場合は、病院を受診しましょう。疲れがどうしても取れない場合は、病気が原因の可能性があります。
たかが疲れと思って放っておくと、病気が進行してしまいますので、早めに病院を受診して、検査を受けましょう。
疲れが取れない原因・病気・取る方法についてのまとめ
・疲れが取れない原因
「睡眠不足」「栄養の偏り」「運動不足」「筋肉のコリや緊張」「不規則な生活」「ストレス」「生理前」
・疲れが取れない原因の病気
「うつ病」「糖尿病」「肝機能低下」「睡眠時無呼吸症候群」「更年期障害」「夏バテ」「貧血」
・疲れを取る方法
「規則正しい生活をおくる」「疲労回復に効果のある栄養素を摂る」「適度な運動をする」「ストレスを解消する」「リラックスタイムをつくる」「質の高い睡眠をとる」「体を温める」「病院を受診する」
疲れが取れない原因と疲れを取る方法をまとめました。
疲れは身体からのSOSのサインです。そのSOSのサインを見逃さずに、しっかりと疲れを取る方法を実践して、疲労回復を図りましょう。ご紹介した方法でも疲れが取れない時には、早めに病院を受診してくださいね。