X脚に悩んでいる女性は多いかもしれません。X脚だとミニスカートを履いたり、タイトなジーンズをはいても、キレイに着こなせないので、何とかしたいと思いますよね。
X脚の原因や症状、X脚の改善・矯正・治し方をまとめました。X脚でも諦める必要はありません。まっすぐな脚を目指しましょう!
X脚ってどんな脚?
X脚ってどんな脚でしょうか?X脚とは文字通り、脚の形が「X」になっている脚です。
X脚(外反膝とも言われる)とは、両膝が内側に彎曲した状態で、左右の膝の内側(大腿骨内果部)をそろえても、左右の内くるぶし(足関節内果部)が接しないものをいいます
画像で言うと、一番右のKnock Kneesになります。X脚とは両脚が内側に変形することで、くるぶしが開いてしまった状態の脚の形をいます。太ももの骨が内側に変形することで、膝がついてしまって、膝から下の下腿は外側に広がってしまった脚ですね。
X脚は内またになってしまうんです。このようなX脚だと、脚がまっすぐではないので、どうしても脚が短く見えてしまいますし、タイトなデニムを履いても、イマイチきれいに見えない。ミニスカートを履いても、「美脚」を強調できないんです。
また、X脚は将来的に変形性膝関節症になりやすいと言われています。変形性膝関節症になってしまうと、寝たきりになるリスクが高まるんです。
X脚の女性は、まずはX脚になる原因を知ってから、X脚の改善・矯正・治し方を実践しましょう。
X脚の原因は?
X脚の原因は何でしょうか?もともと生まれつき、脚の骨格がX脚気味だったという先天性のX脚の人もいますが、後天的に生活習慣が原因で、もともとはまっすぐの足だったのにX脚になってしまう人もいます。
また、2~6歳は生理的にX脚傾向になりますので、痛みや機能障害はありません。7歳以降になると、少しずつ脚がまっすぐになります。
でも、7歳以降にX脚になる原因は、次のような生活習慣があります。
・猫背
・脚を組んで座る
・片方の足に体重を乗せて座る
・いつも同じ方の肩・腕で荷物を持つ
・地面を擦るように歩く
・ヒールの高い靴を好んで履く
・出産後
・女の子座りをする
このような生活習慣がある人は要注意です。このような生活習慣は骨盤を歪みますので、それに伴い足の骨の向きも変形して、X脚になる可能性があるんです。
X脚になることで起こる3つの症状
X脚になると、どんな症状が起こるのでしょうか?X脚になると、見た目が悪い、すらっとした美脚になれないという悩みだけではないんです。X脚は健康にも悪影響が出てきます。
膝の痛み
X脚になると、膝の痛みが出てきます。まっすぐな脚は膝に負担はかかりつつも、上から下へ、また下から上へ力が伝わりやすいのです。
でも、X脚は膝で力がストップしてしまう形状になっていますので、膝に大きな負担がかかってしまうんです。特に、ストップとダッシュを繰り返すような運動をすると、膝への負担は大きくなります。
バスケットボールやサッカー、ハンドボールなどは、X脚の人がやると、すぐに膝を壊します。
また、運動をしていなくても、ただ日常生活を送るだけで、X脚の人は膝に負担をかけていますので、その負担が長年積み重なると、少しずつ膝の関節を痛めていくことになります。
そうすると、変形性膝関節症を発症するリスクが高くなります。変形性膝関節症は、長年の負担で膝関節が変形するだけではなく、強い痛みが出てきます。その痛みのために、行動範囲が狭くなったり、最悪の場合は寝たきりになってしまうことがあるんです。
外反母趾
X脚の人は、外反母趾になりやすいので注意が必要です。X脚になると、ペタペタと足の裏全体で着地して歩くようになります。脚の形状のせいで、踵から着地して、足の親指と人差し指で蹴りだすという正しい歩き方ができなくなるのです。
ペタペタと足の裏全体で歩いていると、足の筋肉が衰えて、足のアーチがなくなります。
出典:joa.or.jp
そうすると、足が横に広がった開帳足になってしまいます。開帳足になると、靴を履いた時に親指の付け根が圧迫されるようになり、さらに足の親指に負担がかかるようになるので、足の親指が小指側に曲がってしまって、外反母趾になってしまいます。
外反母趾になると、足が変形するだけでなく、足の痛みが出てきて、ヒールや先のとがった靴が履けなくなり、さらに悪化すると、靴を履かなくても痛みが続くようになるんです。
全身の血流が悪くなる
X脚になると、足の骨格が歪み、さらに骨盤が歪んできます。そうすると、全身の血流が悪くなるのです。
そうすると、次のような症状が出てくることがあります。
・肩こりや首のコリ
・腰痛
・頭痛
・脚のむくみ
・皮下脂肪がつきやすくなる
・疲れやすくなる
・倦怠感
・便秘
X脚は全身に影響を及ぼして、体調不良を引き起こす可能性があるのです。
X脚の改善・矯正・治し方4選!
X脚を改善するためには、矯正をしていく必要があります。X脚の改善・矯正・治し方をご紹介します。
自分に合った靴を履く
X脚を矯正するためには、まずは自分に合った靴を選びましょう。X脚の人は、足の裏全体でペタペタ歩くようになりますので、自分の足の形に合った靴を選んで、正しい歩き方をする必要があるのです。
X脚の人はファッション性重視ではなく、機能性・自分に合っているかどうかを重視して靴を選んでください。また、インソールを使うのも良いと思います。
正しい姿勢をキープする
X脚を改善・矯正するためには、正しい姿勢をキープしましょう。X脚の人は猫背気味だったり、骨盤が歪んでいることが多いのです。正しい姿勢をキープすることが、X脚改善のための第一歩になります。
正しい姿勢とは、まずは壁を背に向けて立ってみてください。そして、壁に踵を合わせて壁につけて立つ。次にお尻が壁に付きます。腰は手のひら1枚が入るか入らないか程の空間を作ります。
肩は肩甲骨が軽く壁に触れる程度、後頭部が壁に付きます。
この姿勢を保つことで、X脚を改善していくことができます。最初は、正しい姿勢を作ってから、長時間キープするのが難しいと思いますが、少しずつキープできる時間を延ばしていきましょう。
脚を組む癖を直す
X脚の治し方、次は脚を組む癖を直すことです。あなたは、脚を組む癖がありませんか?椅子に座った時に、無意識に脚を組んでいる人、脚を組まないと落ち着かない人は、今すぐ脚を組む癖を直しましょう。
脚を組んでしまうと、骨盤が歪みますので、X脚が悪化してしまうんです。また、カバンをいつも同じ腕・肩で持つ癖がある人、片足に重心を載せて立つ人も、同じようにその癖を直してください。
脚を組む癖がある人は、脚を組まないとソワソワしてしまって、落ち着かないと思います。でも、X脚を直すためですので、頑張って癖を直しましょう。
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X脚矯正のストレッチをする
X脚矯正のストレッチをして、X脚を改善しましょう。
■X脚矯正ストレッチその1
- 1.椅子に浅く座る
- 2.脚を前に投げ出すようにして伸ばす
- 3.片方の足をもう片方の膝に乗せる
- 4.膝に乗せた足で、膝を床に向けて押して5秒キープ。少し痛いくらいの強さで行う。
- 5.逆の足も行う
■X脚矯正ストレッチその2
このストレッチでは骨盤を矯正して、さらに内ももの筋肉を鍛えることで、X脚を矯正していきます。
<エクササイズ①>
- 1.仰向けに寝て膝を立てる
- 2.お尻を上げて反るようにな姿勢になる
<エクササイズ②>
- 1.足を伸ばして座る
- 2.脚を広げる
- 3.右のつま先に左のつま先をつけるように、右脚は動かさず左脚を動かす
- 4.逆も同じように行う
X脚の原因と症状・X脚の改善と矯正・治し方についてのまとめ
・X脚の原因は、猫背や脚を組んで座るなど生活習慣が影響している
・X脚の症状は、膝の痛みがある
・外反母趾になりやすい
・全身の血流が悪くなる
・X脚の改善と矯正・治し方は、自分に合った靴を履く
・正しい姿勢をキープする
・脚を組むクセを治す
・X脚矯正のストレッチをする
X脚の原因とX脚によって起こる症状、X脚の改善・矯正・治し方をまとめました。X脚は見た目が気になるだけではなく、外反母趾や膝の痛みなどの悪影響が出てきますので、早めに改善・矯正しましょう。
もし、膝の痛みや脚の親指の痛みなどが出ている場合は、早めに整形外科を受診してください。放っておくと、その痛みはX脚が原因でどんどん悪化していきます。悪化する前に、きちんとした治療を受けるようにしましょうね。