身長を伸ばしたい、高身長になりたいと考えている人は、今から説明する身長を伸ばす方法を実践してみましょう。身長は遺伝が関係している部分もありますが、日常生活内で身長を伸ばすことは十分に可能なのです。
身長を伸ばす方法7つをご紹介しますので、今日から実践してください。20歳以上の人も、諦めずに実践してみましょうね。
この記事の目次
身長を伸ばすには成長ホルモンが重要
身長を伸ばしたい人は、「牛乳を飲んでカルシウムを摂取しなくちゃ!」と思っているかもしれません。カルシウムは身体に良いミネラルですし、健康には欠かすことができない栄養素の1つですが、実は身長を伸ばすためには、それほど関係がないのです。身長を伸ばすために重要なのは、成長ホルモンです。
身長を伸ばすためには、骨を成長させる必要があります。カルシウムは骨に良いミネラルだから、カルシウムを摂ると、身長が伸びると思われているんですね。
ただ、カルシウムは骨を丈夫にする働きはありますが、骨を成長させる働き、骨を伸ばす働きはありません。骨を伸ばすためには、成長ホルモンが必要なのです。
骨を成長させるには、骨の末端部分にある「骨端線」という部分を増殖させる必要があります。骨端線が増殖することで、骨が伸びるんですね。
骨端線は軟骨細胞が集まってできていますが、この軟骨細胞の増殖を促すのが成長ホルモンなのです。つまり、成長ホルモンの分泌量が多ければ多いほど、骨がぐんぐん伸びていくというわけですね。
身長を伸ばすためには、カルシウムではなく成長ホルモンが重要だったのです!骨端線は個人差はあるものの、男性だと17~18歳、女性だと15~16歳ごろまで残っていますので、この年齢までに成長ホルモンを分泌させると、身長が伸びるんです。
身長を伸ばすには成長ホルモンが重要であることがわかったら、次は身長を伸ばす方法を確認していきましょう。
身長を伸ばす方法1=質の高い睡眠をとる
身長を伸ばす方法の1つ目は、質の高い睡眠をとることです。成長ホルモンは、睡眠中に分泌されます。グッスリと深い眠りにつくことで、成長ホルモンの分泌量が増えるのです。
昔から「寝る子は育つ」と言われているのは、寝ている時に成長ホルモンが出ているからで、昔の人は成長ホルモンの分泌については知らないにも関わらず、経験上「寝る子は育つ」ことがわかっていたんですね。
出典:kobekids.net
質の高い睡眠をとるためには、次のようなことに注意して、日常生活を送りましょう。
・夜食は食べない
・夕食は就寝3時間前までに食べ終わる
・寝る前に入浴して体を温める
・就寝前はリラックスタイムを作る
・テレビやパソコン、スマホは寝る2時間前まで
・寝具は自分の体に合ったものを選ぶ
・寝室の照明、室温、騒音に気を使う
■夜食は食べない&夕食は就寝3時間前まで
就寝直前まで食事をしていると、血糖値が高いまま寝ることになります。そうすると、就寝中にインスリンが分泌されて、血糖値が一気に下がってしまい、下がり過ぎることがあります。
寝ている時に低血糖になったら、睡眠の質は下がります。また、寝ている間にも胃腸が活発に動いています。そのため、睡眠の質が下がって、眠りが浅くなることがあるのです。
■寝る前に入浴して体を温める&リラックスタイムを作る
寝る前には入浴して体を温めるようにしましょう。寝る時には、体温がスッと下がることで、深い眠りにつくことができます。体を温めてからベッドに入ると、体温が下がりやすくなるので、入眠しやすく、さらに深い眠りにつくことができるのです。
また、入浴すると、リラックスすることができますね。リラックスすると、副交感神経が優位になりますので、眠りにつきやすくなるのです。副交感神経を優位にさせるためには、間接照明を用いたり、アロマの力を借りたりしてもOKです。
■テレビやスマホ、パソコンは就寝2時間前まで
テレビやスマホ、パソコンの画面からは、ブルーライトという波長が短く、エネルギーが強い光が発せられています。このブルーライトはエネルギーが強いため、直接網膜に届いてしまうんです。
網膜に強い光が届くと、脳は「あれ?こんなに明るいということは、今は昼かな?」と誤解して、夜なのに昼だと思い込んでしまうんです。
そうすると、深い眠りにつくことができませんし、体内時計が狂ってしまうので、成長ホルモンが分泌されにくくなってしまいます。
■寝具は体に合ったものを使う
あなたが今使っている枕やマットレスは、あなたの体に合ったものですか?枕の高さや柔らかさがあっていないと、首や肩に負担がかかります。また、マットレスの硬さがあっていないと、腰に負担がかかりますので、熟睡できないのです。
■寝室の照明・室温・騒音に気を付ける
熟睡するためには、寝室の照明や室温、騒音にも気を付ける必要があります。そうすれば、質の高い睡眠をとることができて、成長ホルモンがドバドバ分泌し、身長が伸びるはずです。
身長を伸ばす方法2=適度な運動をする
身長を伸ばす方法の2つ目は、適度な運動をすることです。適度な運動をすることで、成長ホルモンの分泌量が増えますので、身長を伸ばすことができるのです。
身長を伸ばすためには、バスケットボールやバレーボールなどジャンプする運動が良いと言われていますが、これは誤解です。
ジャンプしなくても、まんべんなく体を動かすことで、成長ホルモンの分泌量を増やすことができます。
特に、筋トレをすると、筋肉に乳酸が溜まって、それが脳に信号を送ることで、成長ホルモンの分泌を促すことがわかっています。
さらに、運動をして血流を良くすることで、骨の骨端線の部分にまでしっかり栄養を行き渡らせることができますので、骨端線の軟骨細胞を増殖させやすい状態にすることができます。
身長を伸ばす方法3=タンパク質をしっかり摂る
身長を伸ばす方法の3つ目は、タンパク質をしっかり摂ることです。最初にもお話しましたが、身長を伸ばすためには、カルシウムはそれほど重要なことではありません。
身長を伸ばすためには、カルシウムではなくタンパク質をしっかり摂りましょう。骨が伸びる部分の骨端線の軟骨細胞の原料は、タンパク質です。
いくら成長ホルモンが分泌されても、軟骨細胞の原料がなければ、骨は伸びませんので身長は伸びないのです。
そのため、良質なたんぱく質をたっぷり摂るようにしましょう。特に、次の食品からタンパク質を摂ることをおすすめします。
・鶏肉
・卵
・エビ
・シラス
・大豆製品
・かつお節
これらの食品はタンパク質をたっぷり含んでいるのですが、さらにアルギニンというアミノ酸を豊富に含んでいるのです。アルギニンは成長ホルモンの合成に関わる栄養素ですので、アルギニンを摂取すると、成長ホルモンの分泌が促されます。
鶏肉や卵、エビ、シラス、大豆食品、かつお節などを食べると、軟骨細胞の原料を摂取でき、さらに成長ホルモンの分泌を促すことができるので、身長が伸びやすくなるのです。
身長を伸ばす方法4=亜鉛を摂取する
身長を伸ばす方法、次は亜鉛を摂取することです。亜鉛は、細胞分裂を促すミネラルになります。細胞分裂を促すということは、骨端線の軟骨細胞の細胞分裂を促して、増殖させることにつながるのです。
ですから、身長を伸ばしたい人は、亜鉛をしっかり摂取しましょう。亜鉛不足で育ったマウスは身体が小さく、しかも寿命が短いそうですので、亜鉛は身長を伸ばすのはもちろんですが、健康維持にもとても大切なミネラルなのです。
<亜鉛を多く含む食品>
・牡蠣
・牛肉
・豚肉
・ウナギ
・納豆
・アーモンド
これらの食品から亜鉛をしっかり摂って、身長を伸ばすようにしましょう。
身長を伸ばす方法5=規則正しい生活を心がける
身長を伸ばすためには、規則正しい生活を心がけてください。不規則な生活をしていると、睡眠の質が下がります。
また、自律神経のバランスが乱れて、アレルギー症状がひどくなり、アトピーのかゆみや喘息の咳で、睡眠が妨げられ、成長ホルモンの分泌が減ってしまう可能性があります。
また、不規則な生活はメラトニンの分泌量を減らして、思春期の到来を早めてしまいます。
性ホルモンは脳の松果体から分泌されるメラトニンというホルモンによって分泌が抑制されているという。ところがメラトニンは睡眠に関係したホルモンでもある。子供のうちから睡眠不足が続き、光をたくさん浴びると、メラトニンが出ない分、性ホルモンの抑制が弱くなる。
性ホルモンの分泌が増えると、身長が一気にグッと伸びます。ただ、それ以降は身長の伸びが止まってしまうのです。
思春期の到来を遅らせることができれば、思春期が来るまではある程度のスピードで身長が伸び、しっかり身長が伸びてから思春期が来て、そこからまたグッと伸びますので、身長は高くなります。
でも、思春期が早く来ると、思春期前に身長が伸びきる前に、性ホルモンによって身長が伸びて、そこでストップしてしまうので、一時的には周囲の子よりも身長は高くなるものの、いつの間にか追い抜かされてしまうのです。
性ホルモンのメラトニンの分泌を促すには、早寝早起きの規則正しい生活が一番大切です。そして、朝起きたら、カーテンを開けて、朝日をしっかり浴びましょう。そうすると、メラトニンの分泌はいったんストップして、また夜になると分泌が開始され、眠りにいざなってくれるんです。
身長を伸ばす方法6=姿勢を正す
身長を伸ばす方法をここまでご紹介してきましたが、身長が伸びる時期は骨端線がある時期、つまり男性17~18歳、女性は15~16歳までになります。
人によっては男性は25歳、女性は22歳ごろまで伸びることもありますが、骨端線がなくなれば、骨は伸びませんので、身長も伸びなくなります。
では、大人になったら、身長を伸ばすのは不可能なのか?本当に骨を伸ばして身長を伸ばすという意味では、残念ながら不可能です。
でも、身長が伸びたように見せることは可能です。まずは、姿勢を正しましょう。猫背気味の人は、背筋をピンと伸ばして、程よく胸を張るだけで、身長を数センチも伸ばすことができます。
鏡の前で横を向いて立ってみてください。そして、意識的に姿勢を正してみましょう。自分でも「お!?」と思うほど、身長が伸びるはずですよ。
身長を伸ばす方法7=整体やヨガで歪みを矯正
大人になってから身長を伸ばす方法には、体の歪みを矯正する方法もあります。骨格が歪んでいたら、身長が小さく見えてしまうのです。
例えばO脚の人。O脚の人は、脚がまっすぐの人よりも身長が低くなります。脚がO型に湾曲しているのですから、当たり前のことです。O脚を矯正して、脚をまっすぐにすれば、身長は間違いなく高くなるはずです。
O脚は骨盤の歪みが関係していることもありますので、脚の矯正だけでなく、骨盤の歪みも矯正するようにしましょう。
骨盤矯正は自分で自宅で簡単にすることができます。
ただ、本格的に矯正するためには、一度整体に行って、プロの人にアドバイスをもらいながら、矯正したほうが良いと思います。また、体のバランスを整えるためには、ヨガもおすすめですよ!
身長を伸ばす方法についての総まとめは・・・
・身長を伸ばす方法
「質の高い睡眠」「適度な運動をする」「タンパク質を摂る」「亜鉛を摂る」「規則正しい生活をする」「姿勢を正す」「整体やヨガで体の歪みを矯正する」
身長を伸ばす方法7選をまとめました。骨端線が残る時期(男性17~18歳、女性は15~16歳)は、成長ホルモンの分泌量を増やすことを意識すれば、身長を伸ばすことができます。
大人になってからは、骨を伸ばして身長を伸ばすことはできませんので、姿勢を正し、骨格の歪みを矯正することで、身長を伸ばすことができます。大人だからって、身長を伸ばすことを諦める必要はないのです。