XO脚とはどんな脚？

最近、若い女性の間で、XO脚に悩む人が増えているそうです。X脚やO脚は聞いたことがあっても、XO脚は初めて聞いたという人も多いかもしれません。

XO脚とは太ももはX脚に近いため、内側に向いているのですが、膝下はO脚のようになっている脚のことです。

X脚は膝はくっつきますが、踵はくっつきません。O脚は膝はくっつきませんが、踵はくっつきます。この両方の特徴が合わさったもの、膝も踵もくっつくけれど、まっすぐな脚ではないというのがXO脚なんです。

このXO脚は膝下O脚とも言われていますね。膝上はO脚ではないけれど、膝下はO脚になっているためです。

XO脚の2つの原因

XO脚（膝下O脚）は2つの原因があります。ねじれ歩行と骨盤の歪みという2つの原因が合わさることで、XO脚になってしまうのです。

ねじれ歩行

XO脚の1つ目の原因はねじれ歩行です。ねじれ歩行とは、歩く時に足が外側に流れてしまう歩き方になります。

正しい歩き方は、踵から着地して、足の指で蹴りだします。でも、ねじれ歩行は、足の指で踏ん張ることができないので、足を外側に蹴りだすことで、前に進んでいくのです。

足の指を使わずに、足が外に流れるようになると、足の指や足の裏の筋肉は使われないので、どんどん衰えていきます。その一方で、膝下の外側の筋肉だけが発達していきます。

ねじれ歩行は、ふくらはぎが外に向かう分、膝が内側に入るようになります。そうすると、脚の付け根が外側にはみ出すようになります。

そのため、太ももは内側へ入るX脚に、膝下はO脚のような状態になってしまうんですね。

XO脚になるねじれ歩行は、脚の筋力不足の人や偏平足の人、外反母趾の人に多い歩き方です。若い女性に多いのは、筋力不足や外反母趾気味の人が多いからかもしれませんね。

骨盤の歪み

XO脚の原因の2つ目は、骨盤の歪みです。骨盤が歪むことで、XO脚になりやすくなります。骨盤が歪むと股関節の向きが歪みますので、XO脚になってしまうことがあるんです。

骨盤の歪む原因には、次のようなものがあります。

このような原因に思い当たる人は、骨盤が歪んでいる可能性が非常に高くなります。

XO脚で起こる4つの症状

XO脚のままでいると、様々な症状が起こります。XO脚は、ただスタイルが悪く見えるだけではないのです。

関節痛が起こる

XO脚になると、関節痛が起こります。XO脚は、骨盤が歪んでいるので、腰に負担がかかります。さらに、股関節、膝にも負担がかかりますよね。

そうすると、腰痛・股関節痛・膝痛が起こりやすくなるんです。また、関節痛が起こると、その部位をかばって動くようになりますので、他の関節や筋肉を痛めることが多々あります。

XO脚の人は、いつの間にか、全身の関節が痛い、さらに全身の筋肉がこっているということになってしまうのです。

そして、若いうちはまだ関節への負担もそれほどでもないですが、それが長年積み重なっていくと、いつの間にか膝の軟骨がすり減っていたり、関節が変形して、変形性膝関節症を発症する可能性が高くなります。

変形性膝関節症が進行すると、膝の痛みが強くて歩けない、寝たきりになってしまうことがあります。人工関節を入れる手術を行わなければいけないこともあるのです。

血行が悪くなる

XO脚になると、骨盤が歪みますので、血行が悪くなります。骨盤が歪むということは、一部分の筋肉だけを使い、その筋肉に負担がかかるようになりますので、筋肉が疲労して、凝り固まってしまうのです。

そうすると、その部分を通る血液の流れは悪くなります。ということは、骨盤周辺の血流は悪くなり、さらには、骨盤の下にある脚の血流も悪くなるのです。

血流が悪くなると、どうなるでしょうか？骨盤の中には、腸や卵巣、子宮がありますね。その周辺の血流が悪くなれば、これらの臓器の機能が低下します。

そうすると、便秘や生理痛、生理不順、無排卵などが起こりやすくなるのです。卵巣はエストロゲンという女性ホルモンを分泌していますが、卵巣機能の低下でエストロゲンの分泌量が減ったら、肌荒れが起こったり、抜け毛が増えたりする可能性があります。

次に、脚の血流が悪くなった時の影響を考えていきましょう。脚の血流が悪くなると、血管外に血液の水分が染み出しやすくなるので、むくみが出てしまいます。

脚のむくみは、脚の血流が悪くなることで、水分が血管外に染み出してしまうために起こるのです。脚は元々心臓から遠いので、血流が悪いのですが、XO脚が原因で血流がさらに悪くなると、よりむくみが起こりやすくなるのです。

また、全身の血流が悪くなれば、冷え性や肩こり、頭痛、眼精疲労などが起こりやすくなります。

お腹や下半身に脂肪が付く

XO脚になると、お腹や下半身に脂肪が付きやすくなります。XO脚は骨盤が歪むことで、基礎代謝を落としてしまう原因になるのです。また、血流が悪くなることでも、基礎代謝は起こります。

特に、骨盤があるお腹周りや、血流が悪くむくみやすい下半身は、脂肪が付いてしまうので、XO脚の女性は太りやすい体質になるのです。

外反母趾になる

XO脚の人は、外反母趾になりやすいので注意しましょう。XO脚の原因の1つは、ねじれ歩行でしたよね。ねじれ歩行をしていると、足の指を使わなくなりますので、足の筋力が低下するのです。

そうすると、足の形が横にベタっと広がった形になります。この足の形を開帳足と言いますが、開帳足になると、どうしても靴を履いた時に、靴が足に当たるようになります。

また、足に負担がかかりやすくなるので、足の親指が小指側に少しずつ曲がっていって、外反母趾になってしまうのです。外反母趾になると、痛くてかわいいヒールの靴などは履けなくなってしまいますので、XO脚の人は気をつけなければいけません。

XO脚の改善・矯正・治し方6選！

XO脚の改善・矯正・治し方をご紹介します。XO脚は矯正することで、改善できます。今からXO脚の治し方をご紹介しますね。

XO脚の矯正方法その1＝開脚ストレッチ

XO脚を矯正するためには、開脚ストレッチをしましょう。開脚ストレッチを行うことで、外側に広がってしまった、足の付け根を正しい位置に戻すことができます。

XO脚の人は、股関節が硬くなっていることが多いので、毎日少しずつで良いので開脚ストレッチをして、股関節を軟らかくし、股関節を正しい位置に戻すようにしましょう。

ただ、最初から張り切って開脚をすると、足の筋を痛めてしまいますので、無理のない範囲で開脚ストレッチをして下さい。

お風呂上がりに行うと、体が温まって柔らかくなっていますので、お風呂上がりに行うと良いですよ。毎日少しずつ行いましょうね。

XO脚の矯正方法その2＝座ってできるストレッチ

XO脚の矯正方法、次は座ってできる矯正ストレッチです。

• 1．脚を伸ばして座ります
• 2．片方の膝を立てて、足首を内側に倒します
• 3．足首を掴んで、そのままの状態で脚を伸ばします
• 4．この状態で30秒をキープ
• 5．左右3セットずつ行いましょう

XO脚の矯正方法その3＝膝下O脚を矯正するストレッチ

次は、膝下O脚を矯正して、脚をまっすぐに見せるストレッチをご紹介します。

• 1．踵をつけて立つ
• 2．つま先を90°に開く
• 3．膝を曲げる
• 4．膝をゆっくり内側に押し込んで、両膝をつける
• 5．その状態で立つ

膝をつけて曲げ伸ばしをすることで、脚をまっすぐに矯正することができます。

XO脚の矯正方法その4＝合蹠のポーズ

ヨガのポーズの1つである合蹠のポーズをすることで、骨盤の歪みを解消することができます。

合蹠のポーズは骨盤の歪みを解消しつつ、股関節を軟らかくし、外側を向いている大転子（足の付け根の骨）を正しい位置に戻すことにも役立ちます。

XO脚の矯正方法その5＝生活習慣を見直す

XO脚を改善するには、生活習慣を見直しましょう。骨盤の歪みを促進するような生活習慣はNGです。

このように、骨盤が歪まないような生活習慣を身につけて、XO脚を改善しましょう。骨盤を歪ませる生活をしていたら、いくらXO脚を治し方を実践しても、意味がありません。

XO脚の矯正方法その6＝整体院に行く

XO脚の治し方、最後は整体院に行くことです。自分でXO脚の矯正をしても、なかなか思うように治らないという場合は、整体院に行ってみましょう。

専門家に整体院で矯正してもらうと、よりXO脚が改善するはずです。整体院を開業するには、実は国家資格は必要ないのですが、民間の資格をきちんと持っているところ、口コミ・評判が良いところを選ぶようにしてください。

XO脚の原因と4つの症状・改善・矯正方法についてのまとめ

XO脚の原因や症状、改善・矯正・治し方をまとめました。XO脚は放っておくっと、全身の不調を招く可能性があります。そして、美容にも悪いですよね。脚は短く見えるし、太って見えてしまいますから。実際に太りやすくなりますし。

そのため、XO脚（膝下O脚）の人は、早めに矯正して、まっすぐきれいな美脚へと改善しましょう！