反り腰とは？

反り腰とは、どんな状態でしょうか？反り腰は「腰が反った状態」ですので、骨盤が前に傾いて、お尻が後ろに突き出た状態のことですね。

 

 

私たちの背骨は、まっすぐになっているわけではありません。生理的湾曲といって、自然なカーブを描いています。

 

 

頸椎は前にカーブを描く前弯、胸椎は後ろにカーブを描く後弯、腰椎から仙椎にかけては前弯になっています。反り腰の人はこの腰椎から仙椎にかけての前弯のカーブがきつくなっている状態なんですね。

 

 

反り腰の原因

反り腰の原因は何でしょうか？反り腰の原因は。ズバリ骨盤の前傾です。骨盤が前に傾いてしまうために、腰椎がそれに引っ張られて、前弯のカーブがきつくなるのです。

 

では、骨盤が前傾するのはなぜでしょうか？反り腰になる原因には、主に2つの原因があります。

 

 

筋力不足

 

骨盤が前傾して反り腰になる原因の1つ目は、筋力不足です。骨盤や背骨を支えるインナーマッスルの筋力が弱いと、どうしても骨盤が正しい位置ではなく、ずれたり歪んだり、前に倒れてしまったりするので、反り腰になってしまうんです。

 

普段から筋力不足を感じている人は、それが原因で反り腰になっているのかもしれません。

 

 

姿勢が悪い

 

骨盤が前傾して反り腰になる原因の2つ目は、姿勢が悪いことです。これもある意味、筋力不足と深い関係がある原因ですね。姿勢が悪いと骨盤が歪んでしまうので、骨盤が前傾しやすくなります。

 

普段からデスクワークをしている人や高いヒールを履いている人は、骨盤が歪みやすいので、反り腰になることが多いですね。

 

 

 

反り腰の5つの症状

反り腰になると、どのような症状が出てくるのでしょうか？「たかが反り腰」と思うかもしれませんが、反り腰は様々な症状が現れるのです。

 

 

スタイルが悪くなる

 

反り腰の症状の1つ目は、スタイルが悪くなることです。自分で一度、反り腰のような姿勢になってみてください。

 

反り腰になると、お腹がポッコリ出て、お尻が垂れてしまいます。また、骨盤が前に傾く分、身長がやや低くなりますので、相対的に慎重に対する顔の大きさが大きくなるんです。

 

どんなに痩せていても、お腹がポッコリ出てしまっては、カッコ悪いですよね。また、反り腰はお尻が出るのですが、反り腰の人は骨盤周囲の筋力が低下しているので、お尻が垂れて、大きく見えてしまうのです。

 

お腹が出ていて、お尻は大きく、しかも垂れているなんて、スタイルが良いとは言えません。さらに、反り腰の人は、本来の身長よりも低く見えますので、顔が大きく見えてしまうのです。

 

反り腰になると、スタイルが悪く見えてしまうんですね。

 

 

腰痛

 

反り腰の症状の2つ目は、腰痛です。反り腰になると、腰痛になります。反り腰は骨盤が本来の位置にないことになりますので、腰椎に不必要な負担をかけることになりますし、骨盤や腰椎周囲の筋肉にも負担をかけることになります。

 

その結果、腰痛が起こるようになるのです。反り腰の人は、仰向けで寝ているだけで腰痛になることもあります。

 

反り腰の人はマットレスと腰がくっついている面積が少ないので、それ以外の部分に負担がかかってしまって、仰向けで寝ると腰痛が起こり、横向きでしか寝れないことも多いのです。

 

 

下半身デブになる

 

反り腰の症状の3つ目は、下半身デブになることです。何度も言いますが、反り腰は骨盤や腰椎の位置が歪んでいます。そうすると、周囲の筋肉も歪みますので、血管やリンパ管も歪んで流れが滞りやすくなるのです。

 

腰の部分のリンパの流れが歪むとどうなるでしょうか？下半身は心臓から遠い部位のため、もともとリンパの流れが非常に悪いです。さらに、腰の部分でリンパの流れを妨げるのですから、さらにリンパの流れが悪くなります。

 

そうすると、下半身はいつもむくんでいて、老廃物が溜まっている状態になります。老廃物が溜まっていると、細胞の代謝が悪くなり、脂肪が蓄積しやすくなります。

 

そのため、反り腰になると、下半身は脂肪がついて、さらにむくんでいるという下半身デブになってしまうのです。

 

 

肩こりや首のこり

 

反り腰は、肩こりや首のコリを引き起こすこともあります。反り腰になると、骨盤が歪んで姿勢が悪くなり、背骨が歪みます。

 

そうすると、重い頭を支える比重が首や肩に集中してしまうんです。本来なら背骨全体で頭を支えているのですが、背骨が歪んでいるため、重さが背骨に伝わらず、首や肩に集中しやすくなるんですね。

 

そのため、肩こりや首のコリが出てきて、さらにひどくなると頭痛や眼精疲労、めまいなどの症状も現れるようになるんです。

 

 

内股やX脚になる

 

反り腰の症状の5つ目は、内股やX脚になることです。反り腰になると、骨盤が前傾しますので、脚の付け根の部分も歪みが生じます。

 

そうすると、内股になったりX脚になりやすくなるんです。内股やX客になると、脚が短く見えますし、また血液やリンパの流れが滞りますので、スタイルが悪くなり、下半身デブになってしまいます。

 

 

あなたは反り腰？反り腰のチェックリスト

 

反り腰の怖さがお分かりいただけたと思います。でも、自分が本当に反り腰かどうか、いまいちわからないこともありますよね。

 

反り腰かどうかを判断するために、反り腰のチェックリストを作りました。

 

＜反り腰チェックリスト＞

□　仰向けに寝ると、腰とマットレスの間に手のひら1枚が余裕で入る

□　細身なのにお腹がポッコリしている

□　自分で反り腰にできない

□　壁を背に壁にくっついて立った時に、腰と壁の間に握りこぶし1個が余裕で入る

□　腰を反らせると痛い

□　内股である

□　腰痛がある

 

 

この中で当てはまる数が多いほど、反り腰の可能性が高くなります。あなたは何個当てはまったでしょうか？

 

 

反り腰の改善・矯正方法や治し方5選

反り腰はそのままにしておくと、スタイルが悪くなりますし、腰痛の原因になりますので、早めに改善・矯正して治さなければいけません。

 

反り腰の改善・矯正方法や治し方をご紹介します。

 

 

正しい立ち方を意識する

反り腰の治し方の1つ目は、正しい立ち方を意識することです。正しい立ち方を意識することで、反り腰を少しずつ矯正することができます。

 

正しい立ち方とは、次の画像を参考にしてください。

 

 

壁を背に立って、踵とお尻、肩甲骨、後頭部を壁につけます。そして、腰の位置がポイントになりますが、腰と壁の間には手のひら1枚が入る程度、手のひらと壁がくっつくくらいのすき間を作るようにしてください。

 

それ以上、すき間が開くと反り腰になっている証拠です。まずは、この正しい立ち方を意識して、それを持続させるようにしましょう。

 

 

反り腰矯正ストレッチ①

反り腰の改善・矯正方法の2つ目は、ストレッチです。反り腰は骨盤が前傾していますので、骨盤の前傾を改善するためのストレッチをすれば、反り腰を矯正することができます。

 

 

＜反り腰矯正ストレッチ①＞

1．仰向けになり膝を抱える

2．腰と背中を丸める

3．そのまま10秒キープ

 

これだけでOKです。膝を抱えて、背中と腰を丸めた状態で腹筋を使って起き上がるようにしながら、ゴロゴロするだけでも反り腰の矯正・改善に効果があります。

 

また、反り腰からくる腰痛の改善にも効果がありますので、腰痛に悩んでいる人にもおすすめのストレッチ方法です。

 

 

反り腰矯正ストレッチ②

反り腰の改善・矯正方法、2つ目のストレッチをご紹介します。

 

 

＜反り腰矯正ストレッチ②＞

1．おもちゃのゴムボールを2つ用意する

2．お尻の坐骨の下にボールを当てて座る

3．前後・左右に少し揺れる

 

この方法で座ると正しい位置に骨盤を戻すことを意識できますので、反り腰の改善に効果があります。

 

一度やっただけでは反り腰は治りませんので、反り腰を矯正するためには、毎日繰り返し行うようにしてください。

 

 

反り腰矯正ストレッチ③

反り腰の改善・矯正方法の3つ目をご紹介します。

 

 

＜反り腰矯正ストレッチ③＞

1．仰向けに寝る

2．片方の膝を抱えて、体に近づける

3．もう片方の膝も同じように行う

4．両膝を抱えて体に近づける

 

 

整体院に通う

 

反り腰の治し方、最後は整体院に通うことです。整体院に通って、反り腰のための施術を受けることで、少しずつ反り腰を矯正することができます。

 

自分でストレッチを行う場合も同様ですが、反り腰は1度の施術を受けただけですぐに改善するものではありません。少しずつ矯正して改善していくものですのから、気長に少しずつ治していくようにしましょう。

 

整体師は医師や看護師のように国家資格があるわけではありません。そのため、技術も整体院によってバラバラなんです。

 

良い整体師・整体院を見つけるためには、口コミなどを参考にして選ぶようにしましょう。

 

 

 

反り腰の原因・症状・矯正・改善方法についてのまとめ

 

反り腰の原因や症状、チェックリスト、矯正・改善のための治し方をまとめました。反り腰はスタイルが悪くなり、腰痛の原因になります。

 

毎日デスクワークをしていたり、ハイヒールを履いている女性は、反り腰になりやすいですので、一度自分が反り腰ではないかどうかチェックリストで確認してみましょう。

 

もし、自分が反り腰だということに気づいたら、立ち方を意識して、矯正ストレッチを行いましょう。また、体全体のメンテナンスを兼ねて、整体院に定期的に通うのも良いと思います。

 

反り腰を治すと、自分でもびっくりするほど、スタイルが良くなるかもしれませんよ！