O脚で悩んでいる人は多いですよね。O脚だと、ミニスカートを穿いた時に、イマイチきれいに見えないんです。芸能人のまっすぐな美脚を見て、羨ましくて仕方がないというO脚の人も多いのではないでしょうか?
でも、大丈夫です。O脚の人だって、まっすぐな脚になることができます。O脚の原因や症状、O脚の改善・矯正・治し方をまとめました。
O脚の3つの原因
O脚とは、脚全体が外側に歪んで、両脚の間に隙間がある状態のことです。本来なら、よっぽどガリガリの人でない限り、踵を揃えて立つと、両ひざの内側がくっつくのですが、O脚の人はくっつかないのです。
O脚(内反膝とも言われる)とは、両膝が外側に彎曲した状態で、左右の内くるぶし(足関節内果部)をそろえても、左右の膝の内側(大腿骨内果部)が接しないものです。
引用:joa.or.jp
O脚は足がまっすぐではないので、本来の脚の長さよりも、脚が短く見えてしまいますし、ずんぐりとした体形に見えてしまうんです。
O脚を治すためには、まずはなぜO脚になってしまうのかを確認しておきましょう。
先天性のもの
O脚の原因の1つ目は、先天性のものです。先天的に脚の骨格がO脚気味の人は、成長してもO脚のままであることが多いんです。
ちなみに、歩き出す前の赤ちゃん、またよちよち歩きの2歳ごろまでは、生理的にO脚であることが普通です。赤ちゃんの場合は、しっかり歩くようになることで、成長と共にまっすぐの脚に変わっていきます。
後天性のもの
O脚の原因の2つ目は、後天的な原因です。例えば、怪我による靭帯の異常やくる病などの疾患による大腿骨や脛骨の異常などがあると、本来はまっすぐな脚だったのに、O脚になってしまうことがあります。
生活習慣によるもの
O脚の原因の3つ目は、生活習慣によるものです。生活習慣によって、まっすぐな脚がO脚になることがあるんです。
・ペタンコ座り
・横座り
・猫背
・脚を組んで座る
・片足に重心をかける
・重い荷物を決まったほうの腕・肩で持つ
・正しい歩き方ではない(ねじれ歩行)
このような習慣に思い当たる人は、これが原因でO脚になっている可能性があります。
ペタンコ座りや横座り、脚を組む、片足に重心をかける、重い荷物を同じ方で持つと、骨盤が歪みますので、脚がまっすぐではなく大腿骨が外側に開いてしまうことがあります。猫背も骨盤が歪む原因ですね。
また、ねじれ歩行をしている人も、O脚になりやすいので注意が必要です。正しい歩き方は、踵で着地して、足の親指と人差し指で蹴りだすものです。
でも、足の指が踏ん張れないことで、蹴りだす時に足が外側に流れてしまうことがあります。この歩き方がねじれ歩行です。
歩く時の力が外側に流れることで、脛骨が外側に引っ張られるようになりますし、下腿の筋肉は脛の外側の筋肉ばかりが発達しますので、O脚になってしまうのです。
O脚によって起こる4つの症状
O脚は足が短く見えて、スタイルが悪く見えるだけではありません。様々な症状を引き起こす原因になるのです。O脚によって起こる症状をご紹介します。
太りやすい
O脚によって起こる症状の1つ目は、太りやすくなることです。O脚は骨盤が歪みますので、基礎代謝が下がります。そうすることで、太りやすくなってしまうんです。
しかも、O脚は下半身に脂肪が付きやすく、脚の形状的に太く見えてしまうというデメリットがありますので、下半身デブになりやすいんですね。
血流が悪くなる
O脚になると、骨盤が歪むことで、全身の血流が悪くなります。全身の血流が悪くなると、たくさんの症状が現れるのです。
・冷え性
・肩こり
・脚のむくみ
・生理不順
・生理痛の悪化
・頭痛
・倦怠感
・眼精疲労
血流が悪くなるだけで、こんなにたくさんの症状が出てくるんですね。たかがO脚、されどO脚なのです。脚がむくみやすい、冷え性である、生理痛がひどいという人は、実は血流が悪いからなのかもしれません。
外反母趾になりやすい
O脚は外反母趾になりやすいので、注意が必要です。特にねじれ歩行をしていると、外反母趾になりやすいんです。
ねじれ歩行をしていると、足の筋肉を使わなくなります。そうすると、足の筋肉は衰えてしまうんです。足は、筋肉によって、キレイなアーチ形をしています。でも、足の筋肉が衰えると、脚は横に広がった状態になってしまいます。
出典:joa.or.jp
そうすると、靴を履いた時に、足の親指の付け根が靴にあたって、圧迫されますし、不必要な負荷が足の親指にかかるようになりますので、足の親指が小指側に曲がっていまい、外反母趾になってしまうのです。
関節痛が起こる
O脚は関節痛の原因になります。本来ならまっすぐの脚が、O脚になっているのですから、膝や足首に大きな負担がかかっています。
もちろん、股関節にも負担がかかります。そして、O脚は骨盤が歪んでいるので、腰にも負担がかかるのです。関節に負担がかかれば、関節痛を引き起こしますよね。
腰や足のつけね、膝、足首に痛みがあるという人は、O脚が原因の可能性があります。特に、変形性膝関節症は、O脚やX脚の人がなりやすいとされています。
関節痛が起これば、QOLが一気に低下します。痛みがあるので、運動できませんし、歩くだけで痛い場合、行動範囲が狭くなってしまいます。
そうすると、いつも家の中で動かずにいるので、肥満にもつながってしまうのです。
O脚の改善・矯正・治し方
O脚の改善・矯正・治し方をご紹介します。O脚は矯正することが可能です。特に、生活習慣によってO脚になってしまった場合は、矯正することで、O脚が改善するのです。
O脚の原因となる生活習慣を見直す
O脚の治し方、まず1つ目は生活習慣を見直しましょう。O脚の原因となっている生活習慣は先ほど説明した通りです。
■ペタンコ座り、横座り
ペタンコ座りや横座りをする人は、それを止めましょう。できれば椅子に座るのが良いのですが、椅子がないところで座る時は、正座をしたり、膝を立てて座るようにしてください。
そうすることで、骨盤が歪むのを防止することができます。
■猫背
猫背の人は、正しい姿勢を保つようにしてください。猫背の人が正しい姿勢を保つと、インナーマッスルがすぐに疲れてしまって、姿勢が元に戻りやすいのですが、意識してできるだけ長く正しい姿勢を保つようにして下さい。
このような猫背矯正ストレッチをすることでも、猫背を改善していくことができますので、猫背気味の人は、このストレッチをしながら、正しい姿勢を保ちましょう。
■脚を組む、片足に重心、片側で荷物を持つ
これらの癖がある人は、今すぐ癖を改善してください。脚を組んで座る癖がある人は、脚を揃えて座りましょう。
片足に重心をかけて立つ癖がある人は、両足に同じように重心を分散させて立つようにしてください。そして、カバンを持つときは、1日ごとに左右交互に持つようにすると良いでしょう。
これらの癖を改善するには、最初は違和感があって、落ち着かないかもしれませんが、O脚を治すためですから、頑張りましょう!
■ねじれ歩行をしている
ねじれ歩行をしている人は、正しい歩き方で歩きましょう。正しい歩き方は、踵から着地して、足の指で蹴りだすようにする歩き方です。
正しい歩き方をするためには、脚に合った靴が必要ですので、きちんと足の形に合った靴を選ぶようにしましょう。必要であれば、インソールを使うのも有効です。
O脚の矯正ストレッチを行う
①簡単O脚矯正ストレッチ
- 1.こぶし1個分脚を開いて立つ
- 2.その状態で、踵を上げて、踵だけつける(つま先はこぶし1個分開いた状態)
- 3.この状態で1~2分キープする
②脚に挟んでO脚矯正
- 1.膝の間に折りたたんだタオルなどを挟む
- 2.この時にお尻や太ももの裏から絞り込むようにして挟むと良い
- 3.膝の曲げ伸ばしをゆっくり行う
③膝の曲げ伸ばしでO脚矯正
- 1.踵をつけて立つ
- 2.つま先を90°に開く
- 3.膝を曲げる
- 4.膝をゆっくり内側に押し込んで、両膝をつける
- 5.その状態で立つ
股関節を軟らかくする
股関節を軟らかくすることでも、O脚を治すことができます。股関節を軟らかくすると、可動域が広くなりますので、脚の骨が正常な位置に戻りやすくなるのです。
お風呂上がりなどに、股関節のストレッチをすると、先ほど紹介したO脚矯正ストレッチの効果が上がるはずです。
O脚の原因と症状・改善と矯正・治し方についての総まとめ
「先天性か後天性」「ペタンコ座り」「横座りなどの生活習慣」
・O脚によって起こる症状
「太りやすくなる」「血流が悪くなる」「冷え性や肩こり」「脚のむくみ」「外反母趾になりやすい」「関節痛が起こりやすい」
・O脚の治し方
「O脚の原因となる生活習慣を見直す」「猫背矯正ストレッチ」「O脚の矯正ストレッチ」「股関節をやわらかくする」
O脚の原因と症状、改善・矯正・治し方をまとめました。O脚はスタイルが悪く見えるだけでなく、健康に悪影響を及ぼすものですので、生活習慣を見直し、O脚の治し方・矯正方法を実践して、O脚を改善しましょうね。
O脚矯正グッズはたくさん販売されていますが、矯正グッズはあまり効果がないものが多いと言われていますので、ご紹介した矯正法を試しても、全く改善しない場合は、グッズに頼るのではなく、まずは整体院に通ってみると良いでしょう。