ホスト依存症という依存症を知っているでしょうか?ホスト依存症になると、借金をしてでもホストクラブに通ってしまって、最終的には身の破滅を招いてしまいます。
ホスト依存症の症状や原因、治療方法などをまとめました。最近、ホストにはまっているという女性、また自分の周囲にホストにのめりこんでいる女性がいる人は、ぜひ参考にしてください。
借金をしてでもホストに!?ホスト依存症とは?
ホスト依存症とは何でしょうか?ホスト依存症とは、ホストにはまってしまう精神的な病気のことです。「はまってしまう」というと、ちょっと表現としては正しくないかもしれません。
ホスト依存症は、ホストクラブに行かずにはいられない、お気に入りのホストに会わずにはいられないほどホストにはまってしまった状態のことです。
ホスト依存症は、ここ10年ほどで注目を浴びるようになった依存症ですね。また、最近では坂口杏里さんがホスト依存症ではないかとニュースになりました。
出典:daily.co.jp
ホスト依存症は、ホストクラブに通っていないと落ち着かない、ホストクラブに行かずにはいられないという病気です。
皆さんもある程度ご存知だと思いますが、ホストクラブ通いはお金がかかる遊びです。ホストクラブでどのように遊ぶかにもよりますが、派手に思いっきり遊ぶと1晩で100万円以上使うこともあるんです。
100万円は大げさにしても、お気に入りのホストを指名していれば、1晩で数万円以上は使うことになるでしょう。
1晩だけなら数万円を使っても、特に問題はないでしょう。でも、それを毎晩毎晩繰り返していたら、お金が無くなります。
でも、ホストクラブに通わずにはいられないので、借金をしてでもホストに通うようになり、借金だけがどんどん膨らんでいくようになります。
ホスト依存症の4つの症状
ホスト依存症の症状をご紹介します。ホスト依存症になると、次のような4つの症状が現れるのです。
ホストに行っている時だけ幸せを感じる
ホスト依存症の症状の1つ目は、ホストクラブに行っている時だけ幸せを感じることです。日常生活内では何1つ面白いことがない。毎日を無気力に生きていく。
でも、ホストクラブに行って、ホストとお酒を飲んで、ホストと話している時だけ幸せを感じるという人がいます。
ホストクラブに行くと、ホストが自分をお姫様扱いしてくれます。日常生活内では、決して味わえないような優越感を味わえます。日常生活内ではあまり縁のないようなイケメンが、優しくお姫様扱いしてくれるなら、ホストにはまりますし、幸せを感じるのです。
ホストクラブに行くことを中心に生活が回る
ホストクラブに行くことを中心に生活が回ることも、ホスト依存症の症状の1つです。日々の生活は、すべてホストクラブに行くためのもので、頭の中もホストクラブに行くこと以外は考えられなくなります。
「早くホストクラブに行きたい」、「ホストクラブに行ったら、あのホストとこんなことを話そう!」、「今日はシャンパンを入れようかな」、「ホストにどんなものをプレゼントしたら、喜んでくれるだろう?」こんなことを、24時間ずっと考えているんです。
また、ホストクラブに行くことを中心に生活が回るので、そのうち「ホストクラブに行く」ということ以外は、どうでもよくなります。
そのため、働いている人は仕事に身が入らなくなって、上司から退職勧告をされたりすることもあります。また、主婦の人は家事や育児を放棄して、ホストクラブに通うようになり、家庭崩壊を招くこともあるのです。
借金をしてでもホストクラブに通う
ホスト依存症の人は、借金をしてでもホストクラブに通います。ホストクラブに通い続けるのはお金がかかります。普通のOLさんでは、節約をして月1回通うのがやっとということもあるでしょう。主婦の場合も同じです。
でも、友人に誘われてホストクラブに行ったら、思いのほか楽しかったから、また行きたいと思って、何とかお金を工面して、またホストクラブに通う。貯金を崩して、ホストクラブに通う。
これを繰り返していると、貯金が底をつくようになります。それでも、ホスト依存症の人は、ホストクラブに通わずにはいられないので、借金をするようになります。
消費者金融などから借金をして、返す当てもないので、借金だけがどんどん膨らんでいってしまうのです。
また、友人から借金をすることもあります。でも、友人からの借金は、友人関係を崩壊させるきっかけになるものですから、お金を失い、友人を失うこともあります。
最悪の場合は、旦那の貯金や子供の教育資金を使いこんだり、会社のお金を横領したりして、家族も職も失うこともあるんです。
水商売から風俗へと職を変えていく
ホストクラブの症状の4つ目は、職業を変えていくことです。最初は、OLの仕事をしてホストクラブに通っていたけれど、お金を用意できなくなって、キャバクラなどの水商売に転職します。
そして、水商売をしていても、お金が足りなくなって、自分から風俗で働くようになることもあるんです。ひどい場合は、お気に入りのホストにそそのかされて、風俗に身を落とす女性もいるんです。
ホスト依存症の3つの原因
ホスト依存症になってしまう原因には、どんなものがあるのでしょうか?ホスト依存症の原因を3つご紹介します。
自己肯定の低さ
ホスト依存症の原因の1つ目は、自己肯定の低さです。「自分は価値のない人間だ」とか「私って、ダメな人間」と思っているような女性は、ホスト依存症になりやすいのです。
ホストクラブに通うと、今まで経験したことがないほど、イケメンのホストたちがちやほやしてくれます。そうすると、自分を認めらてもらったような感覚になることができるのです。
また、ホストクラブではお気に入りのホストに貢ぐことで、自己肯定感を得ることができます。
「私がこのホストをNo.1にさせてあげなくちゃ!」と思って、ホストクラブに通い、お気に入りのホストを指名し、高いお酒をバンバン注文して、ホストの売り上げに貢献する。
そうすると、ホストから感謝されますし、実際にそのお店では下っ端だったホストが、ドンドンそのホストクラブ内でのランキングを上げていくと、「私にもできることがあった!」、「私のおかげで、あのホストはNo.1になれた!」と実感することができるので、ホスト依存症になっていくのです。
自己肯定が低い人は、ホストクラブに行くと、周囲の人に認めてもらいたいという欲求を満たすことができるのです。
孤独を感じている
ホスト依存症になる原因の2つ目は、孤独を感じていることです。日常生活内で親しい友人がいない、気軽に話せる人がいない、愚痴を聞いてもらえる人がいない人は、ホスト依存症になりやすいので注意が必要です。
人間ならだれでも、「人と話したい」と思うものです。でも、一人暮らしをしていて、彼氏もいない。気を許せる友人もいないとなると、「人と話したい」という欲求を満たすことができません。
また孤独の人は、人に優しくされたい、人に甘えたいと思っているのです。これらの欲求を満たしてくれる場所がホストクラブなんです。
イケメンの人たちが、優しくしてくれて、あなたの愚痴を嫌な顔1つせずに聞いてくれて、慰めてくれて、甘えさせてくれる。ホストクラブにはまらないわけはありませんよね。
ホストの人たちは、あくまで仕事としてやってくれているのは心のどこかでわかってはいるものの、孤独な心を満たしてくれるホストに依存していってしまうんですね。
自己顕示欲が強い
ホスト依存症の原因の3つ目は、自己顕示欲が強いことです。自己顕示欲が強い人は、ホスト依存症になる可能性があります。
自己顕示欲が強い人は、周囲の人から「あの人、すごいわね~!」とか「羨ましいわ!」と思われたいと思っています。自分は、普通の人と違う存在であると認めてもらいたいんですね。
ホストクラブに行くと、ホストからちやほやしてもらえます。お姫様や女王様のように扱ってもらえます。自己顕示欲が満たされますよね。
また、イケメンホストを連れて、外を歩いたら、街ゆく女性たちから「あんなイケメンとデートできて羨ましいなぁ」と思ってもらえます。
そのため、自己顕示欲が強い人は、ホスト依存症になるリスクが高いのです。
ホスト依存症の3つの治療方法
ホスト依存症になったら、どうすれば良いのでしょうか?ホスト依存症になり、そのままホストにどんどんのめりこんでいくと、お金を失います。場合によっては、仕事も社会的地位も、友人も、家族もすべて失うことになるのです。
ホストクラブでの遊びは、無理のない範囲で遊びなら何の問題もありません。お小遣いの範囲内で、日常生活に影響を与えない程度なら、ホスト遊びは悪いことではありません。
でも、ホスト依存症になると、すべてを失って、転落人生まっしぐらになりますので、早めに治療をするようにしましょう。
ホストクラブに近づかない
ホスト依存症を治療するためには、とにかくホストクラブに近づかないことが一番です。依存症を治療するためには、その治療の対象となるものを生活内から排除する必要があります。
ホスト依存症の場合は、ホストやホストクラブですね。ホスト依存症を治療するためには、ホストクラブには行かないようにする。ホストには会わないようにするのが最も有効な方法です。
ただ、1人の大人の女性の行動を制限するのは、とても難しいですよね。また、自分で「ホスト依存症を治したい!もうホストクラブには行かない!」と決心しても、それを続けるのは難しいのが現実です。
禁煙の継続が難しい、ダイエットの継続が難しいのと同じです。特に、依存症は「やめたくてもやめられない。」、「やらずにはいられない」状態のことですから、1人でホストクラブに行かないと決心しても、それを継続するのはかなりの困難があるのです。
家族や友人の協力を得る
ホスト依存症の治療をするなら、家族や友人の協力を得るのも良いでしょう。もし、今一人暮らしをしていて、実家が遠いという人は、家族に思い切って事情を話して、実家に帰省してしまうのが良いと思います。
物理的にホストクラブに通えない環境にいれば、ホスト依存症の悪循環から抜け出すことができます。仕事をしている人は、帰省が難しいこともあると思いますが、有給休暇をまとめて取得したりして、なんとか時間を作りましょう。
また、家族や友人にホスト依存症を治したいことを話して、ホストクラブの営業時間である夜は常に誰かと一緒にいるようにすると、ホストクラブに行きたいという欲求を軽減できますし、仮に行こうとしても、一緒にいる家族や友人に止めてもらえるのです。
精神科を受診する
ホスト依存症は病気です。「依存症」というのは精神疾患の1つなのです。「ホスト」に依存しているというと、アルコール依存症やギャンブル依存症など、ほかの依存症よりも軽く考えがちですが、ホスト依存症も病気の1つであることに間違いありません。
精神疾患は専門家による治療が必要です。ですから、精神科を受診して治療を受けましょう。できれば、依存症の治療を専門的に行っていたり、依存症の治療が得意な精神科が良いのですが、普通の精神科でも良いと思います。
近所の精神科を受診して、医師が専門的な治療が必要であると判断したら、専門的な医療機関への紹介状を書いてもらえます。
民間のカウンセリングルームのようなところでも、依存症の治療をしているところがあります。
そこでもホスト依存症の治療ができることもありますが、民間のカウンセリングルームは当たり外れが大きいので、本当に信頼できるところでなければ、やめておいた方が無難でしょう。
ホスト依存症の症状と原因・治療方法についてのまとめ
・ホスト依存症の症状
「ホストに行っている時だけ幸せに感じる」「ホストクラブに行くことを中心に生活がまわっている」「借金をしてでもホストクラブに通っている」「水商売から風俗へと職を変えていく」
・ホストに依存症の原因
「「自分はダメだと思う」など自己肯定の低さ」「孤独を感じている人」「自己顕示欲が強い人」
・ホスト依存症の治療方法
「ホストクラブに近づかない」「家族や友人の協力を得る」「精神科を受診する」
ホスト依存症の症状や原因、治療方法をまとめました。ホスト依存症は自分を認めてもらいたい、孤独を感じている、ちやほやされたいような女性が陥る病気です。
お金も社会的地位も、友人も家族も仕事も全部なくしてしまう可能性がありますので、「私、ホスト依存症かも?」と思ったり、周囲にホスト依存症っぽい人がいる場合は、早めに治療を受ける・受けさせるようにしましょう。