はちみつの効果&赤ちゃんへの危険性!何歳から?離乳食もダメ?徹底解説します

はちみつは栄養満点の食品です。しかも天然の甘味なので、上白糖よりも健康に良いからと「ぜひ赤ちゃんにも食べさせたい!」と思って、離乳食などで赤ちゃんにはちみつを食べさせようとしている人はいないでしょうか?

 

はちみつの効果とはちみつを赤ちゃんに与える危険性、何歳から食べさせてOKなのか、離乳食に入れても良いのかをまとめました。

はちみつの8つの効果

はちみつが健康に良いのはみなさん知っていると思います。はちみつは、とても栄養価が高く、いろいろな効果が期待できる食品なんです。

 

はちみつの8つの効果をご紹介します。

 

 

殺菌作用

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はちみつの効果の1つ目は、殺菌作用です。

 

・はちみつの中のグルコン酸に殺菌消毒作用がある

・高濃度の糖分が細菌の水分を吸収することで、細菌の繁殖を防ぐ

 

はちみつには高い殺菌作用があるので、細菌の繁殖を抑えることができます。そのため、ニュージーランドでは特に殺菌作用があるマヌカハニーは、病院で薬として用いられることがありますし、手術創の消毒にはちみつが使われることがあるんです。

 

日本の医療機関でも、手術創部の消毒に、はちみつを使っているところがあるそうですよ!

 

 

疲労回復効果

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はちみつの効果の2つ目は、疲労回復効果です。はちみつには、ブドウ糖がたくさん含まれています。

 

ブドウ糖は体内ですぐにエネルギーに替わるものですから、疲れてエネルギー不足になっている時に、はちみつを食べると、すぐにエネルギーになって、疲労を回復することができるんです。

 

部活の時の差し入れは、レモンのはちみつ漬けが定番ですよね。あれは、レモンのクエン酸とハチミツのブドウ糖を同時に摂取することで、疲れた体を元気にして、またすぐに運動できるようにするためなんですね。

 

 

傷の治癒促進

はちみつの効果、3つ目は傷の治癒促進です。はちみつを口内炎に塗ると、すぐに治すことができますし、傷跡を残しにくくする効果があるのです。

 

はちみつは、炎症を抑える効果だけでなく、傷を早く治す効果もある万能薬のようなものなんですね。

 

 

咳止め

はちみつは咳止めの効果もあります。はちみつの炎症を抑える作用が、のどの炎症を抑えて、咳を鎮めてくれるんですね。

 

アメリカの研究で、はちみつを飲ませた群、咳止めのシロップを飲ませた群、なにも飲ませなかった群で比較したところ、はちみつ群がほかの群と比べて、夜の咳が軽くなり眠れる子が多かった。

 

引用:子どもの咳にははちみつが有効 – 医療法人むかわクリニック  小児科・内科 福島県郡山市

はちみつは咳止めシロップよりも、咳止めの効果が高いという研究がありますので、咳が止まらないという時は、はちみつを飲ませてみるとよいでしょう。

 

日本では、昔から大根のはちみつ漬けが咳止め薬として用いられています。1センチ角に切った大根をはちみつに漬けるだけの簡単なものですので、試してみてはいかがでしょうか?

 

 

腸内環境の改善

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はちみつはグルコン酸が含まれています。グルコン酸は、腸内で善玉菌を増やす役割がありますので、腸内環境を改善することができます。

 

善玉菌が増えて、腸内環境が良くなれば、便秘を解消することができますし、免疫力をアップできるんです。

 

 

脳の活性化

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はちみつの効果、次は脳を活性化できることです。はちみつにはブドウ糖が含まれていることは、先ほど説明したとおりです。

 

ブドウ糖は脳のエネルギーになるものです。そのため、はちみつを摂取すると、脳の機能が活性化して、仕事や勉強の効率が上がるんです!

 

 

高血圧の予防

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はちみつの効果、7つ目は高血圧の予防です。はちみつにはカリウムが豊富に含まれています。カリウムは、体の中の水分をナトリウムと一緒に排出して、体内の水分量を適正に保つ役割があります。

 

ナトリウムは、体の中に水分をため込む作用があります。体の中の水分量が増えると、血液量も増えてしまいます。血液量が多すぎると、高血圧になりますし、その状態が続くと、動脈硬化を起こすんです。

 

はちみつに含まれるカリウムは、ナトリウムと水分を排出することで、高血圧・動脈硬化を予防してくれるのです。

 

 

美容効果

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はちみつには美容効果もあります。はちみつにはビタミンB群が含まれていて、エネルギーの代謝を促し、美肌を保つ効果があるんです。

 

また、はちみつは糖度が高いので、水分を引き込む効果があります。そのため、はちみつを使った石鹸やシャンプーは保湿効果が高く、潤いのある肌や髪になるんです!

 

 

赤ちゃんにはちみつを食べさせるのは危険!

はちみつには、これだけたくさんの効果がありますから、ぜひ子供には食べさせたい食品です。上白糖とは違って、天然の甘味であることも良いですよね。

 

はちみつは子供に食べさせたい食品であることは間違いないのですが、赤ちゃんに食べさせるのはとても危険なのでやめましょう。

 

赤ちゃんにはちみつを食べさせるのが危険な理由は、はちみつにはボツリヌス菌が含まれている可能性があるからです。

 

 

赤ちゃんにはちみつをを食べさせると死の危険が!

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赤ちゃんにはちみつを食べさせると、乳児ボツリヌス症を発症するリスクがあります。赤ちゃんがはちみつを食べて、ボツリヌス菌を体内に入れてしまうと、腸内でボツリヌス菌が増えてしまいます。

 

ボツリヌス菌は腸内で毒素を出して、乳児ボツリヌス症を発症することになるのです。乳児ボツリヌス症を発症すると、まずは便秘が症状として現れます。その後は、全身の筋力が低下するために、次のような症状が現れます。

 

・哺乳力が低下する
・泣き声が小さくなる
・首の座りが悪くなる
・無表情になる
・瞼が下がってくる

 

さらに、呼吸筋が低下して呼吸状態が悪化し、対光反射がなくなって、瞳孔が散大して、死に至ることがあるのです。

 

2017年3月には、5か月の赤ちゃんがはちみつが原因の乳児ボツリヌス症を発症し、死亡するという事例がありました。このような事例が実際に起こっている以上、赤ちゃんにはちみつを食べさせるのは、とても危険な行為なのです。

 

 

なんで赤ちゃんがはちみつを食べると危険なの?

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赤ちゃんにはちみつを食べさせると、乳児ボツリヌス症を発症して死に至る可能性があります。でも、大人がはちみつを食べても、特に問題はないですよね。むしろ、健康に良いものなので、積極的に食べたい食品なのです。

 

では、なんで大人ははちみつを食べても問題ないのに、赤ちゃんははちみつを食べると危険なのでしょうか?

 

それは、腸内環境や免疫力が違うからです。赤ちゃんは免疫力が弱く、腸内環境が整っていないので、ボツリヌス菌が体内に入ると、ボツリヌス菌>腸内細菌になってしまうので、ボツリヌス菌が繁殖してしまいます。

 

でも、成長することで、腸内環境が整います。そうすると、少しくらいボツリヌス菌が体内に入っても、腸内細菌がボツリヌス菌をやっつけてくれて、繁殖せずに死滅させてくれるのです。

 

だから、大人ははちみつを食べても何の問題もないのですが、赤ちゃんにはちみつを食べさせるのは危険なのです。

 

 

はちみつは何歳から食べさせてOK?

では、はちみつは何歳から食べさせてOKなのでしょうか?はちみつは1歳以上になってから、子供に食べさせるようにしましょう。

 

厚生労働省も、1歳を過ぎてからはちみつを食べさせるように提唱しています。

 

ハチミツは1歳未満の赤ちゃんにリスクが高い食品です。

(中略)

なお、1歳以上の方にとっては、ハチミツはリスクの高い食品ではありません。

 

引用:ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから。 |厚生労働省

 

1歳未満の赤ちゃんには、絶対にはちみつを食べさせてはいけません。でも、1歳以上になれば、腸内環境が整ってきて、体がはちみつのボツリヌス菌に勝てるようになりますので、はちみつを食べさせても大丈夫です。

 

「はちみつは1歳になってから」、これは必ず守ってください。

 

 

加熱して離乳食に入れても危険!

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「1歳未満でも、加熱して離乳食に入れれば良いのでは?」と思っているお父さん、お母さんもいると思います。確かに、食中毒を防ぐためには、加熱することはとても大切ですよね。

 

でも、ボツリヌス菌は、通常の加熱では死なない強い菌なんです。

 

ボツリヌス菌などの特定の菌は、増殖に適さない環境下において、芽胞を形成します。 芽胞は、加熱や乾燥に対し、高い抵抗性を持ちます。

 

引用:蜂蜜を原因とする乳児ボツリヌス症による死亡事案について 厚生労働省

 

この芽胞がとても強いシェルターになるために、ボツリヌス菌は普通の加熱では死なないのです。ボツリヌス菌を死滅させるには、120℃で4分以上の加熱が必要になります。

 

100℃ではどんなに長時間加熱しても、ボツリヌス菌を死滅させることはできません。そのため、家庭内でははちみつを加熱しても、はちみつ内のボツリヌス菌は生きたままですので、加熱して離乳食に入れても、ボツリヌス菌のリスクは変わりません。

 

現在の祖父母世代の人の中には、「はちみつは体に良いから、赤ちゃんにも離乳食に入れて食べさせなさい!」とか「加熱すれば大丈夫よ!うちの子は、1歳前からはちみつを食べていたんだから!」という人もいると思います。

 

でも、先ほども説明したように、加熱してもボツリヌス菌は死滅しませんし、1歳になる前に食べていたというケースは、たまたま運が良くて、乳児ボツリヌス症を発症しなかっただけです。

 

ですから、あなたの赤ちゃんの命を守り、できるだけ危険を取り除くためにも、1歳未満の赤ちゃんには、はちみつを食べさせないようにしてください。

 

 

はちみつの効果と赤ちゃんへの危険性についてのまとめ

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・はちみつの効果
「高い殺菌作用」 「疲労回復効果」「口内炎にはちみつを塗ると治りが早い」「咳止めの効果」「便秘解消」「脳のエネルギーになる」「高血圧の予防」「保湿性が高い」「肌や髪の毛の美容効果」

・赤ちゃんに食べさせると危険な理由
「ボツリヌス菌が含まれているので赤ちゃんに食べさせるのは危険」「赤ちゃんは免疫力が弱いから」「食べさせるのは、1歳以上になってから」「離乳食に入れるのもNG」

 

はちみつの効果と赤ちゃんがはちみつを食べる危険や何歳から食べさせてOKなのか、離乳食に入れても良いのかどうかをまとめました。

 

はちみつは栄養価が高い食品で、健康効果がたくさんあるのですが、1歳未満の赤ちゃんが食べると、死の危険がありますので、1歳未満の赤ちゃんには絶対に食べさせてはいけません。

 

1歳以上になれば、はちみつは安全な食品になりますので、1歳以上になったら、はちみつを食べさせるようにしてください。1歳以上になれば、はちみつは優れた食品であることは間違いありません!

 

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