「さとり世代」と「ゆとり世代」という名称についてご存知ですか?実はこれらは全く同じ意味というわけではなく、特徴にもちょっとした違いがあります。
それぞれの世代の定義について詳しくご紹介します。
この記事の目次
さとり世代の定義
さとり世代とは、現代の若者の気質を表す用語です。簡単に言うと、高望みをせず、確実な生き方をするもので、夢がないと言ってしまえばそれまでですが、非常に着実型の価値観と言えるでしょう。2ちゃんねるで始まった言葉のようで、広く浸透しました。
年齢としては、1980年代半ば以降に生まれた人々になります。生まれた頃にはバブルはすっかりはじけ、環境的に不況時代しか知らない世代と言えるでしょう。なんでも時代背景によって価値観が左右されるものですが、浮かれた時代とは正反対のものといえそうです。
一方では、インターネットが普及し、あたりまえのように活用してきた年代です。ネット上で多くの情報を取り込むことが可能になった世代で、さまざまな情報に触れる中で、無駄な理想や努力、衝突を避け、現実的・合理的に行動するようになった世代と言えるでしょう。
さとり世代の9つの特徴
さとり世代の特徴に着いてみていきましょう。いろんな特徴があって、さとり世代以外の人から見ると、驚いてしまうものも多いですよ。非常に確実で合理的です。ざっくりとまとめてみました。
情熱がない
絶対にコレでなくてはダメ!というような情熱が稀薄といえます。なにかに打ち込むことも少ないようです。熱血とはほど遠く、三食を忘れてまで何かに没頭する、なんてこともなさそうです。
自然体でゴロゴロ
なんといっても自然体です。ナチュラルなのですね。派手を好まず、自然体のため、休日も自宅でゴロゴロしていることが多いです。おうちごはんも好きなようです。
プロセスよりも結果
過程よりも結果重視です。プロセスはどうであれ結果が出れば良い、という外資系企業みたいなノリの感覚と言えるでしょう。課程に執着することはなさそうで、非常に合理的と言えるでしょう。
恋愛に振り回されない
恋愛に対しても情熱がなく、ひとりの人を永遠に愛し続ける・・・なんていう価値観とはとても言えないようです。非常にライトで、フランクな考え方が当たり前になっているようです。
目立つのは苦手
目立つことのメリットを意識していません。むしろデメリットの方が多いと考えているようです。自己ピーアールの重要性も意識していず、目立つことは苦手と考えている人が多いです。
インターネットが当たり前
インターネットの活用が当たり前になっている世代です。生まれたときから身近になり、なんでもネットで間に合う世代と言えるでしょう。もちろんSNSも得意で、コミュニケーションをSNSに頼りすぎる傾向もあります。
ブランドものに興味がない
ブランドものに異常なほどこだわる世代がある中で、この世代はブランドものに価値を見いだしません。ブランドものをもつことに快楽を感じず、逆のミニマム嗜好も多いようです。
目立つのが好きではなく、自分を飾り立てて主張することもないため、余分な出費もかからない世代と言えるでしょう。
誰とでも仲良くする
誰とでも気楽に仲良くする傾向が強いです。これは八方美人などではなく、面倒だから誰とでも仲良くする、という価値観だったりするようです。トラブルが苦手で、複雑な人間関係も苦手なようです。
努力は必ず報われる?
就職氷河期の大学生などを見てきたため、努力は必ず報われる、ということに疑問を持っている世代です。非常に冷静で、冷めていると言っても良いかもしれません。
【さとり世代とココが違う】ゆとり世代の定義
ゆとり世代とは、簡単にいうと、学校教育で、ゆとり教育を受けた世代のことを言います。おおむね1987年~2004年あたりに生まれた世代のことを指すようです。
言葉からも分かるとおり、「ゆとり」を重視した教育で、それまでの知識の詰め込み主義的な教育から一転した教育方針でした。
具体的には、小中学校においては、ゆとり教育が2002年度に施行され、この教育を受けた人々です。高校においては、2003年後に施行されています。教育によっても世代の価値観や特徴は変わるもののようで、独特の世代を生む要因になったようです。
【さとり世代とココが違う】ゆとり世代の3つの特徴(ポジティブ編)
ゆとり世代の特徴について見ていきましょう。まずはポジティブな特徴から見ていきます。なかなか素晴らしい特徴をもっているようですよ。まとめてみました。
好きなことに一生懸命
好きなことについては情熱を燃やし、一生懸命に取り組みます。逆にいうと、興味関心の薄いことについては情熱も何もなく、ほとんど放置状態になるようです。好きなことが明確であれば、一芸に秀でることも可能で、実際、そのようなタイプも多いようです。
IT系に強い
時代がインターネット・IT系が当たり前で、生まれたときから触れている世代のため、IT系に関することには強いです。興味関心も高く、ほとんどの人が得意分野と言って良いでしょう。
確実な気質
気質的には非常に確実です。地に足が着いたタイプといいますか、身の丈に合った物の考え方をするようです。長らく不況の時代背景が、この気質を生んだ生要因のようです。
【さとり世代とココが違う】ゆとり世代の4つの特徴(ネガティブ編)
ゆとり世代の特徴について、ネガティブな側面を見ていきましょう。ネガティブを言っても、危険性はなく、これはどうかな~と思える程度のものが多いです。まとめてみました。
指示待ちタイプ
会社などで見受ける特徴としては、指示待ち、が圧倒的に多いようです。自ら率先して動くタイプではなく、上司の指示を待つ傾向が非常に高いです。
打たれ弱い
これは、打たれ強い、の反対で、非常にデリケートというか、ゆとり世代に独特の特徴になっています。仕事面で育てる場合でも、ムチを使うのはあまりよろしくなく、褒めて伸ばす方向を選んだ方が良いと言えるでしょう。打たれるとそのまま沈んでしまうもろさがあります。
夢や目標がない
非常にクールで、現実に即した考え方をするため、夢や目標がないことも多いようです。理想に向かって脇目も振らず猛突進、なんてこともありません。非常に冷めていると言えるかもしれません。
失敗を恐れる
ダメもとでがむしゃらに行動する、という気質はまったく持ち合わせていず、失敗を恐れる傾向があります。このため無難なものにしか手を出しません。チャレンジ精神はほとんど持ち合わせていないのかもしれません。
さとり世代とゆとり世代の違い
さとり世代とゆとり世代の違いについて見てきましょう。ネット上であれこれ調べてみると、どうやらこの2つにはほどんど差がない、と認識しているケースが多いようです。中には、名前だけがちがうのでは?なんて意見も飛び出すほどです。
実際には、上記に掲載したように、特徴的に多少の違いは見られるようですよね。もっとも、この2つ以外の世代から見た場合には、ほとんど差がないと言われても納得してしまうかもしれません。
おそらく教育ががらりと変わったために、このような世代が生まれたのだと思いますが、それ以前の教育を受けたケースとかなり違います。もちろん時代背景もありますね。
景気が良くて、ジャパンアズナンバーワン、の時代と、長らく不況が続く時代とでは、同じ気質になるわけがありません。
全体的に俯瞰した場合には、ほぼ一緒で差が稀薄、と言っても良いでしょう。仕事での育て方から、将来性、関わり方においてまで、ほとんど同じようにとらえて問題はなさそうです。さとり・ゆとり世代と、それ以前の世代、の2つのカテゴリーで間に合ってしまうかもしれません。
さとり世代・ゆとり世代との関わり方や扱い方
仕事面における、さとり世代・ゆとり世代との関わり方について見ていきましょう。
価値観が似ている世代は上手くまとめれば最高のチームになる可能性を秘めていますが、これらの世代の場合、自己主張や出世欲が稀薄で、自分一人だけ抜け出すことも考えないため、場合によってはすごい戦力になることも可能なようです。
ただし、指示待ちタイプが多いため、この世代だけでプロジェクトが完結するとは思えません。指示を出すのは、別の世代が担当し、実際に行うベタな戦力として大いに活用するとよいでしょう。IT系に強いことも魅力の1つで、それ以上の世代にとっては嬉しい限りです。
社内ピラミッドを考えると、旧世代が上にいて、さとりやゆとり世代が下にいる、現在のポジショニングが最高のケースと言えるようです。
企画を立てたり、指揮命令をしたりするのは旧世代、着実に実行していくのは新世代という棲み分けができ、それぞれが得意とすることを発揮することができます。
問題は、価値観や気質であり、さとり・ゆとり世代はデリケートで、打たれることが苦手で、打たれすぎるとそのまま落ち込んで、退社することになりかねません。
なにクソ!なんていう気質とはまったく別のものなのです。なので、褒めて育てるなど、今風の対応が絶対的に重要になると言えるでしょう。
自己アピールや抜け駆けはせず、冷静なため、必要な情報と指示を的確に出せば、結果まで着実に動いてくれます。プロセスよりも結果を重視する世代のため、結果を出すことには比較的熱心かもしれません。
争いも好まず、複雑な人間関係も苦手なため、派閥闘争などの余分な労力も省けそうです。自然体の価値観を理解できれば、非常に有益な戦力に育てることができると言えそうです。
さとり世代やゆとり世代についての口コミ
「お客様は神様だろぅ!?」とお怒りになったお客さんに対して、淡々と「神は死んだ」と返した期待の大型新人が夜勤にやってきました。ゆとり世代ならぬさとり世代である彼の今後の活躍に期待したいところです。
— とれみす (@Galaxy_breaker) 2017年7月26日
色んなネットビジネスや色んな人と会って来て、人生経験や、知識なんて年齢じゃない。ゆとり世代、とかさとり世代って言ってるけど、若い子たちのが頭は柔らかい。だから何も関係ない
— K.A.Z (@k_k_p_love) 2017年7月28日
ゆとり世代、さとり世代。
— 🍾ぱルウぷんて🍾 (@ruu_ichinomiya) 2017年7月11日
そうゆうの関係ある?その世代
だからこうやねんは失礼。
ちゃんとしてる人間はちゃんと
してる。俺の年代でも変な人は
変だ。結構理不尽な理由で怒鳴られたり殴られたりしてきた若い頃が
あるから今笑ってられる事が多い
理不尽なんて当たり前に経験済みだ
「ゆとり世代」の入り口に立った僕はゆとりとそうでない世代の間にいると思っていた。責任上「ゆとり世代」と「さとり世代」の仲介をすることが多い。「ゆとり世代」の自由さが理解できない人も多かろうが、「さとり世代」のある意味40〜50代みたいな妙な落ち着き払った感じがまた不思議。
— yohei (@yoheinotheyyo) 2017年7月10日
ゆとりSP見ながら発泡酒を飲む休日の午後。最高╰(*´︶`*)╯♡クドカン様天才〜♡周りのさとり世代からはこんな風に思われてんのかなwと思ったりするけどゆとり第一世代は俗に言うゆとり世代とは違うっていうのをこのドラマはちゃんと伝えてくれててうれしい!と思うゆとり第一世代の私。
— YUKi__630 (@redchan30) 2017年7月6日
私たちより上の世代は会社に命捧げた世代。
— ほっしー@0903UVER周南 (@ta7cr5rm) 2017年7月2日
私たちゆとり世代は転職に失敗した世代。
その下のさとり世代はそのゆとり世代の失敗を見て無難に会社で生きてく世代。
要は私たちだけがギャンブラーだと知ったからきっとこのドラマができたんだろう。#ゆとりですがなにか
ゆとり世代とかさとり世代とかマジでどーでもいい。
— ✍Akane (@i_love_meets) 2017年6月14日
もう、自主性なんて求めてないし、自主性がある人らが上に行きやすい環境だから、ゆとりさとり世代さんくす\(^^)/
さとり世代・ゆとり世代の特徴を掴んで人間関係に活かそう
・さとり世代の特徴
「情熱がなく自然体で休日は家でゴロゴロ」「プロセスよりも結果を重視している」「恋愛に振り回されることがない」「目立つのは苦手で自己PRの重要性も意識していない」「インターネットの活用があたりまえ」「ブランド物に興味がなく、ミニマム嗜好が多い傾向」「誰とでも気楽に仲良くなれる」「努力は必ず報われることに疑問を持ってる」
・ゆとり世代は、1987~2004年あたりに生まれた人々で、ゆとり教育を受けた世代
・ゆとり世代のポジティブな特徴
「好きなことに一生懸命」「IT系に強く」「確実な気質」
・ゆとり世代のネガティブな特徴
「指示待ちタイプで打たれ弱い」「夢や目標がない」「失敗を恐れる」
・ゆとり世代とさとり世代の違いは、ほとんど差はない
・さとり世代とゆとり世代の関わり方と扱い方は、ベタな戦力として活用すること
いかがでしたか?あなたがどの世代に属するかにもよりますが、世代によってかなり違うもののようなので、特徴を掴んでおくと、人間関係においても楽になれそうです。
年代的に近い方が親しくなれやすい、というのも頷けますよね。自分はどんな気質なのかも把握しやすいです。ぜひ特徴を活用してみてくださいね。
以上、さとり世代・ゆとり世代についてのご紹介でした。