妊活中の女性は、毎月生理予定日が近づくと、「妊娠しているかな?」とドキドキすると思います。
でも、妊娠初期症状と生理前症候群(PMS)は症状が似ているので、「この症状は妊娠しているかも!」と思っても、実は生理前症候群の症状で、生理が来てがっかりしたという経験がある人は多いですよね。
そんなガッカリを減らすためにも、生理前症候群と妊娠初期症状の違いや見分け方をまとめましたので、ぜひ参考にしてください!
この記事の目次
生理前症候群と妊娠初期症状の共通点
生理前症候群(PMS)と妊娠初期症状の症状は、とても似ています。妊活中の女性にとっては、紛らわしいことこの上ないですよね。
妊娠初期症状のような症状が出て、「この症状は妊娠したかも♪待望の赤ちゃんが!ついにオメデタ!」と思ってドキドキ&ワクワクしていたら、次の日には生理が来て、ただの生理前症候群だったという経験がある女性は多いと思います。
生理前症候群と妊娠初期症状の共通の症状
生理前症候群と妊娠初期症状は、共通点が多いんです。生理前症候群と妊娠初期症状に共通する症状を挙げてみました。
・便秘になる
・腹痛
・頭痛
・胸が張る
・体がだるい
・腰痛
・肌荒れ
・吐き気
・高体温(熱っぽい)
・情緒不安定
・むくみ
・肩こり
生理前症候群も妊娠初期症状もどちらも同じような症状が現れるんです。妊娠していても、していなくても、生理予定日前になるとこのような共通の症状が現れるなら、生理前症候群なのか妊娠初期症状なのか、なかなか見分けがつきませんよね。
生理前症候群と妊娠初期症状が現れる時期
生理前症候群が現れる時期は、大体生理予定日の1週間前からです。ハッキリとした症状が現れるのは生理予定日2~3日前からという人もると思います。
それに対して、妊娠初期症状は大体妊娠5週目(生理予定日1週間後)ごろから顕著になってくる人が多いとされています。
ただ、早い人では生理予定日前後、もっと早い人だと生理予定日2~3日前から、妊娠超初期症状が現れるんです。生理予定日2~3日前に着床が完了するので、そのタイミングで、何らかの症状が現れるんですね。
つまり、生理前症候群と妊娠初期症状は、現れる時期も同じなんです。特に、いつもより生理が遅れた月は、生理前症候群と妊娠初期症状の時期が丸かぶりなので、もうすぐ生理が来るのか、それとも妊娠しているのかわからないのです。
生理前症候群と妊娠初期症状が似ているのはホルモンバランスのせい
生理前症候群と妊娠初期症状は似ています。妊娠していれば、生理は来ることはありません。それなのに、生理前症候群と同じような症状が現れるのは、なぜなのでしょうか?
それは、女性ホルモンのバランスが関係しています。
生理前になるとプロゲステロンの分泌量が増えます。このプロゲステロンは、妊娠に備えるためのホルモンです。子宮内膜を厚くして、着床しやすいように準備します。また、妊娠に備えて、栄養や水分を蓄えようとするんです。
妊娠していると、このプロゲステロンの分泌量が多くなったままですので、先ほど説明したような妊娠初期症状が現れます。
妊娠していない場合、つまり着床していない場合は、生理前になるとプロゲステロンの分泌量は徐々に低下していきますが、同時にもう1つの女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量も減りますので、ホルモンバランスの関係で、妊娠初期症状と同じような症状が現れるんです。
しかも、生理前症候群は人によって、またその月によって症状の程度や症状の種類が違いますので、生理前症候群と妊娠初期症状を見分けるのは、とても難しいんです。
似たようなホルモンバランスになり、同じよな症状が現れるのですから、その違いを見分けるのは、至難の業と言えるでしょう。
生理前症候群と妊娠初期症状の違いや見分け方4つ
生理前症候群と妊娠初期症状は、現れる症状も、現れる時期も似ています。では、2つの違いはないのか、見分ける方法はないのかというと、そんなことはありません。
微妙な違いではありますが、生理前症候群と妊娠初期症状の違いや見分け方をご紹介します。
下腹部の痛み
生理前症候群と妊娠初期症状の違いの1つ目は、下腹部の痛みです。生理前症候群でも妊娠初期症状でも、下腹部の痛みが現れることが多いんです。
ただ、下腹部の痛みと言っても生理前症候群と妊娠初期症状では、痛みの種類が違うことがあります。
生理前症候群の下腹部の痛みは、どのような痛みでしょうか?女性のみなさんは、毎月その痛みを感じていますので、細かく説明する必要はないと思いますが、鈍いような重いような痛みですよね。子宮がギューっと収縮するような痛みです。
それに対して、妊娠初期症状の下腹部の痛みは、チクチクとした痛みであることが多いんです。これは、受精卵が子宮内膜に着床して、奥へと潜り込んでいく時の痛みと言われています。
また、生理前症候群の下腹部の痛みは内側に子宮が収縮する痛みであるのに対し、妊娠初期症状は妊娠したことで、子宮が大きくなるような、外側に広がるような痛みであることが特徴です。
食欲の違い
生理前症候群と妊娠初期症状の違いの2つ目は、食欲の違いです。生理前になると、とにかく食べてしまう、ドカ食いをしてしまうという人は多いと思います。
これは、プロゲステロンが妊娠に備えて、栄養を溜めこもうとするためなんです。また、生理前になると、イライラしますので、そのストレスを解消しようとしてドカ食いをすることもあります。
妊娠初期症状も食欲が旺盛になることがありますが、早い人だと生理予定日前後から、早くもつわりが始まります。
生理前なのに「あれ?なんか気持ち悪いなぁ」とか「食欲がないなぁ」と感じた場合、それは生理前症候群ではなく、妊娠初期症状なのかもしれません。
おりものの違い
生理前症候群と妊娠初期症状の違いの3つは、おりものの違いです。女性のおりものは、排卵日前後に最も多くなりますが、妊娠していない場合は生理前に向けて、女性ホルモンの分泌量が減少しますので、おりものが少しずつ減っていきます。
それに対して、妊娠してる場合は女性ホルモンの量は減りませんので、おりものの量が排卵日前後並に多い状態が続くのです。
いつもよりもおりものが多い場合、特に水っぽい透明なおりものが続く場合は、妊娠している可能性があります。
妊娠検査薬を使う
生理前症候群と妊娠初期症状の違い、最後は妊娠検査薬を使って見分けましょう。基礎体温で見分ければ良いという意見もありますが、生理が来れば基礎体温は下がるものの、生理が来る前だと高温期が続いていますので、基礎体温を測るだけでは、生理前症候群なのか、妊娠初期症状なのかはわからないのです。
また、着床出血で見分けるという方法もあるのですが、着床出血がある人は、ほんの2%しかいないと言われています。つまり、残りの98%は着床出血がないのです。そのため、着床出血で生理前症候群か妊娠初期症状かを見分けられるのは、ラッキーな一部の人たちだけなんです。
それよりも確実に生理前症候群なのか、妊娠初期症状なのかを見分けるためには、妊娠検査薬を使いましょう。
通常の妊娠検査薬は、生理予定日1週間後から判定可能ですが、早期妊娠検査薬を使えば、生理予定日前後に妊娠しているかどうかがわかるのです。
早期妊娠検査薬は販売しているドラッグストアが限られていますし、薬剤師さんに声をかける必要があります。ただ、ネット通販だと海外製のものが安く購入できますので、妊活中の人は、早期妊娠検査薬を買っておいて損はないと思います。
自分の体を把握しておくことが大切
生理前症候群と妊娠初期症状の違いをまとめましたが、この2つの症状の違いは、本当に小さなものです。また、人によって症状の特徴が違うことがあります。
そのため、ご紹介した違いや見分け方も「こういう傾向がある」というだけで、100%そうであるとは言い切れない部分があるのです。
ただ、やっぱりどうしても生理前症候群と妊娠初期症状は見分けておきたいですよね。そのためには、自分の体を知っておくことが大切です。
いつもの生理前症候群の症状はどんなものか、どんな特徴があるのかを毎月きちんと確認しておくと、「あれ?妊娠しているかも?」と思った時に、この症状が生理前症候群なのか妊娠初期症状なのかを見分けることができます。
自分の体を把握しておくことで、微妙な違いに気づくことができるんです。
生理前症候群と妊娠初期症状の共通点と違い・見分け方についてのまとめ
「便秘」「腹痛」「頭痛」「胸が張る」「体がだるい」など
・生理前症候群と妊娠初期症状が現れる時期
「生理予定日1週間後(または生理予定日2~3日前から)」
・生理前症候群と妊娠初期症状が似ているのは、ホルモンバランスのせい
・生理前症候群と妊娠初期症状の見分け方
「下腹部がチクチクとした痛み」「生理前なのに食欲がわかない、気持ち悪いと感じた場合」「おりものの量が減らない」「妊娠検査薬を使う」
生理前症候群と妊娠初期症状の共通点と、違い・見分け方をまとめました。妊娠しているかどうかは、できるだけ早く知りたいですよね。
ですから、妊娠を希望する女性は、日ごろから自分自身の体に注意を払って、生理前の下腹部の痛みやおりものの変化などを確認しておきましょう。そうすれば、生理前症候群なのか妊娠初期症状なのか気づけるはずです。
もし、「これは妊娠初期症状かも?」とおもったら、早期妊娠検査薬を使って確認するのも良いと思います。