最近話題になっているダイエット方法「帳消しダイエット」をご存知ですか?帳消しダイエットは、テレビで放映されて話題になったダイエット方法です。
ただ、この帳消しダイエットは一歩間違えると、「全然痩せないじゃん!」ということになりかねないので、注意が必要です。
帳消しダイエットのメニューや方法、注意点などをまとめました。帳消しダイエットをやってみたいと思っている人は、まずはこれを読んでからダイエットを始めてみてください。
帳消しダイエットとは?
帳消しダイエットとは、管理栄養士の資格を持つ伊達友美さんという方が提唱しているダイエット方法です。
簡単に言うと、「ある料理を特定の食品や飲み物と一緒に食べることで、代謝をアップさせてダイエットする」という方法です。
食品の組み合わせによって、栄養のバランスを整えて、代謝をアップさせる。代謝がアップすると、消費カロリーが増えるから、ダイエットできるという理論ですね。
この帳消しダイエットは2017年11月2日に日本テレビ系列の「得する人損する人」という番組で紹介されたことで、一気に注目を集めました。
この番組内では、先日出産された声優の金田朋子さんとお笑い芸人のガンバレルーヤよしこさんがこの帳消しダイエットでダイエットに取り組んで、次のような結果が出ました。
・ガンバレルーヤよしこさん=体重5.3kg減、ウエスト9cm減
この帳消しダイエットは、特別に厳しい食事制限や運動をしなくても、無理なくダイエットできて、しかも先ほどのお2人のようにダイエット効果が抜群だということで、今大注目のダイエット方法なのです。
確かに、番組内で金田朋子さんとガンバレルーヤよしこさんは、ダイエットに成功しましたが、帳消しダイエットは一歩間違えると、ダイエットできるどころか、まったく痩せない。むしろ太るということになりかねないので、注意が必要です。
帳消しダイエットをする人は「帳消しダイエット」という言葉に惑わされないように気を付けて、帳消しダイエットを正しく理解してからダイエットをするようにしましょう。
帳消しダイエットのメニュー6選!
帳消しダイエットは、ある料理を特定の食品や飲み物と一緒に食べることで、代謝を上げてダイエットする方法でしたよね。
帳消しダイエットのメニューの組み合わせは主に6つあります。
・ハンバーグ+大根おろし
・ホットドッグ+プルーン
・お好み焼き+グレープフルーツジュース
・焼肉+ブラックコーヒー
・ラーメン+チャーシュー+バナナ
・たらこパスタ+リンゴジュース
これらのメニューの詳しい説明をしていきます。説明を読めば、なぜダイエットできるのかがわかると思います。
ハンバーグ+大根おろし
帳消しダイエットのメニューの1つ目は、ハンバーグ+大根おろしです。ハンバーグを食べる時は、一緒に大根おろしも食べましょう!
ハンバーグはやっぱり脂質が気になりますよね。そのハンバーグに含まれる脂質をすぐに分解して、エネルギーに変えてくれるものが大根おろしなんです。
大根おろしにはアミラーゼやプロテアーゼ、リパーゼなどの消化酵素が含まれています。リパーゼは脂質を分解してくれる消化酵素です。脂質を分解してくれれば、その脂質はすぐにエネルギーとして消費されるので、脂肪になりにくくなります。
だから、ハンバーグと一緒に大根おろしを食べると、カロリーの割には脂肪が溜まりにくくダイエットができるというわけなんです。
ちなみに、大根おろしに含まれる消化酵素は加熱すると壊れてしまいますので、大根おろしは加熱せずに食べるようにしましょう。
和風ハンバーグとして、加熱していない大根おろし+ポン酢をハンバーグのソースとして食べると一番良いと思います。
ホットドッグ+プルーン
帳消しダイエットのメニューの2つ目は、ホットドッグ+プルーンです。ちょっと不思議な組み合わせのメニューかもしれませんね。
ホットドッグはソーセージのカロリーや脂質が気になるところです。それをプルーンが帳消しにしてくれます。
プルーンには、食物繊維がたっぷり含まれています。特に、ほかの食品に比べると、水溶性食物繊維が多いことが特徴です。
水溶性食物繊維は、胃の中で水に溶けてゲル状になります。そして、脂質を包み込んでしまうんです。そして、水溶性食物繊維に包まれた脂質は、小腸から吸収されずに、そのまま便と一緒に排泄されます。
ちなみに、水溶性食物繊維は糖分も包み込んで、吸収をゆっくりにしてくれるため、血糖値の急上昇を防ぎ、脂肪が蓄積しにくくなるというメリットもあります。
そして、プルーンにはアントシアニンという抗酸化物質がたっぷり含まれていて、アンチエイジング効果だけなく、体の脂肪の蓄積を防いでくれる効果があります。
だから、ホットドッグとプルーンを一緒に食べると、帳消しダイエットができるのです。
お好み焼き+グレープフルーツジュース
帳消しダイエットの3つ目のメニューは、お好み焼き+グレープフルーツジュースです。お好み焼きは、「粉もの」と言われるように小麦粉の塊、つまり糖質たっぷりの料理ですよね。
グレープフルーツには、イノシトールというビタミン様物質がたっぷり含まれています。イノシトールは余計な糖分の排出を促してくれる効果がありますし、脂質の流れを良くして、肝臓に脂肪が溜まらないようにしてくれる効果もあるんです。
だから、お好み焼きと一緒にグレープフルーツジュースを飲むと、お好み焼きの糖質を体外へ排出してくれるので、ダイエットができるのです。
焼肉+ブラックコーヒー
帳消しダイエットのメニュー、4つ目は焼肉とブラックコーヒーという組み合わせです。焼肉を食べる時には、ブラックコーヒーを一緒に飲むと、焼き肉のカロリーをダウンすることができるのです。
焼き肉はダイエットの大敵とも言えるほど、脂質が多い食べ物ですよね。でも、ダイエット中に焼き肉が食べたくてたまらない!という人も多いと思います。
そういう人は、ブラックコーヒーを一緒に飲めば、ダイエットができます。ブラックコーヒーには、メラノイジンという成分が含まれています。
メラノイジンは脂質の吸収を抑えてくれるので、焼き肉と一緒にブラックコーヒーを飲むと、ダイエットができるというわけなんです。
ラーメン+チャーシュー+バナナ
帳消しダイエットのメニューには、ラーメン+チャーシュー+バナナもあります。ラーメンとチャーシューの組み合わせメニューは一般的ですが、バナナはちょっと意外な組み合わせだと思います。
ラーメンは炭水化物が多いことと塩分が多いことが問題です。というか、ラーメンは炭水化物と塩分が多すぎて、ほかの栄養素を摂取できずに、栄養のバランスが悪いことが問題なんです。
ラーメンの栄養を補ってくれるものが、チャーシューとバナナなんです。チャーシューは不足しているタンパク質を補ってくれる存在です。だから、ラーメンを食べる時には、チャーシュー麺の方が良いですね。
そして、バナナはカリウムがたっぷり含まれています。カリウムは利尿作用があって、余計な水分とナトリウムを排出してくれる作用があるので、摂り過ぎた塩分を帳消しにしてくれます。
たらこパスタ+リンゴジュース
帳消しダイエットのメニュー、最後はたらこパスタ+リンゴジュースです。パスタは糖質が多いですよね。それを帳消しにしてくれるのが、リンゴジュースです。
リンゴジュースにはオスモチンというファイトケミカルの1つです。このオスモチンは、糖質の代謝を促進してくれる作用があります。
糖質をすぐに分解して、エネルギーとして使われるようにしてくれるので、脂肪に変わりにくくなるんですね。
帳消しダイエットの方法
次は、帳消しダイエットの方法をご紹介します。帳消しダイエットの正しい方法を確認しておかないと、ダイエットをしているつもりなのに、結局は太ってしまったということになるので注意が必要です。
帳消しダイエットは1日1食だけ
帳消しダイエットをする時には、ご紹介したメニューを食べるのは、多くても1日1食にしてください。そうでないと、確実に太ります。
例えば、ラーメン+チャーシュー+バナナというメニュー。カロリーはどのくらいでしょうか?
・バナナ1本=88kcal
合計で、579kcalになります。ちなみに、このチャーシュー麺のカロリーは、あっさり系のチャーシュー麺です。コッテリ系のラーメンにバラ肉を使ったチャーシューを食べれば、一気にカロリーは跳ね上がり、ラーメン+チャーシュー+バナナで、1000kcal程度になるでしょう。
帳消しダイエットのメニューは、多くても1日1食にしておいて、残りの2食はヘルシーなものにしないと、すぐにカロリーオーバーになりますので、気を付けて下さい。
どうしても食べたい時の裏技として使う
帳消しダイエットは、自分へのご褒美やどうしても食べたい時の裏技として使うのがベストのダイエット方法です。
帳消しダイエットのメニューは、どれも基本的に高カロリーで、ダイエット中にはなかなか食べられないものばかりです。
だから、帳消しダイエットは、「ダイエット中だけど、どうしても焼肉を食べたい!」などの場合や「今週はダイエットを頑張ったから、今日だけ好きなものを食べる!」という時にだけ、帳消しダイエットのメニューを食べると良いんです。
もちろん、それ以外の時には、カロリー計算をして食事制限をして、しっかり運動をしてダイエットをするようにしましょう。
帳消しダイエットの3つの注意点!
帳消しダイエットをする時の注意点を3つご紹介します。帳消しダイエットの注意点は、次の3つです。
・罪悪感を帳消しにするもの
・ダイエットの基本を忘れない
帳消しダイエットは、この3つを覚えておかないと、確実に太ります。皆さん「帳消しダイエット」という名前で勘違いして、「食べても太らないダイエット」と思いがちなんですが、そういうわけではないんです。
帳消しダイエットはカロリーを帳消しにはできない
帳消しダイエットは、カロリーを帳消しにできるわけではありません。食べた分は、しっかり体内に蓄積されていきます。
ただ、帳消しダイエットのメニューは、食べたカロリーをすぐにエネルギーに変えやすくしてくれたり、ちょっと吸収を抑えるためのものです。
もう1度言います。帳消しダイエットはカロリーを帳消しにすることはできません。だから、油断して、帳消しダイエットのメニューばかり食べていると、確実に太ります。
帳消しダイエットは罪悪感を帳消しににするもの
帳消しダイエットは、その名前から誤解されやすいですが、カロリーを帳消しにはできません。しつこいですが、繰り返します。カロリーを帳消しにはできません。
ただ、1つ帳消しにできるものがあります。それは、罪悪感です。帳消しダイエットは、そのメニューの組み合わせが、ダイエットに向いているので、焼き肉を食べたいと思った時にブラックコーヒーを一緒に飲むと、「ダイエット中なのに、焼き肉を食べてしまった…」という罪悪感を帳消しにすることができます。
これは、とても危険ですよね。先ほど、帳消しダイエットの方法のところで説明したように、「どうしても食べたい!」という時や「ダイエットを頑張った自分へのご褒美」のように時々なら、罪悪感を帳消しにするのは良いと思います。
でも、ダイエット中なのに、高カロリーの焼き肉やハンバーグ、お好み焼きなどをいつも食べていて、しかもカロリーは帳消しにならず、罪悪感だけ帳消しになるのであれば、それはNGだと思いませんか?
帳消しダイエットは罪悪感を帳消しにするものであることは覚えておかなくてはいけません。
ダイエットの基本を忘れない!
帳消しダイエットの注意点、最後はダイエットの基本を忘れないことです。帳消しダイエットは、帳消しダイエットのメニューを食べていれば痩せると思われがちですが、それは間違いです。
ダイエットをするためには、消費カロリー>>>摂取カロリーにしなければいけません。これが、ダイエットの大原則です。
だから、帳消しダイエットをする時も、この大原則を忘れずに、食事管理や運動をして、基本的なダイエットをするようにしましょう。
帳消しダイエットのメニューは、あくまでダイエットのストレスが溜まった時や自分へのご褒美に食べるようにすることをおすすめします。
帳消しダイエットについてのまとめ
・帳消しダイエットは、特定の組み合わせを食べることで代謝アップで痩せ効果出る
・帳消しダイエットの方法
「ダイエットメニューは1日1食だけで残りの2食はヘルシーな物にする」「どうしても食べたい時やご褒美としての裏技で使う」
・帳消しダイエットの注意点は、カロリー自体を帳消しにはできない「間違った方法だと太る」「帳消しダイエットは、罪悪感を帳消しにするという意味」「ダイエットの基本を忘れずに行う」
帳消しダイエットのメニューや方法、注意点をまとめました。帳消しダイエットは、高カロリーのものを食べても、食べた組み合わせでダイエットできるというダイエット方法ですが、帳消しダイエットのメニューを食べていれば、自動的にダイエットできると言うわけではありません。
帳消しダイエットは、一般的なダイエットをしつつも、ストレスが溜まった時や自分へのご褒美のために行うようにしましょう。